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感想@映画 ギヴン(特別映像付き上映)*ネタバレあり [ギヴン]

「映画 ギヴン」を劇場公開初日に観賞してきました。
(期間限定特別映像付き上映)
簡単な感想を記します。
以下の記述にはネタバレを含みます。
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【Amazon.co.jp限定】gift (完全生産限定盤) (メガジャケ付)

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  • アーティスト: ギヴン
  • 出版社/メーカー: ERJ
  • 発売日: 2020/08/26
  • メディア: CD

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「映画 ギヴン」を観るにあたり、前売り券を購入できなかった
(販売している映画館が近くになかった)ことから、
数日前にネットで調べたところ、
公開開始一週間のみ「特別映像付き上映」なるものがあると知り、
今回はそれで券を買いました。
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私はこれをその時まで知らなかったんですが、
発表はいつあったのでしょうか。
もし前売券の発売当初から分かっていたことなら
問題は全く無いのですが、
もし間近だったなら、
こういう形で動員数を増やすやり方は
個人的にあまり好まないので、
「ん?」と引っかかるものがありました。
(ファンの多くが既に前売り券を買っている状態なのに
この上映は前売券の使用が不可とされていて、
言わば声優さんでファンを釣るような状態になっており、
後出しはずるいなぁと思いました)
尤も、これが嫌なら
前売券が使える通常公開を観賞すればいいだけですし、
声優さんも好きというファンなら、
寧ろ「やってくれてありがとう」という内容であるのも
分かっています。



さて、肝心の内容について。
テレビアニメ版と同じスタッフさんが作っているということで、
観る前から安心感が大きくあり、
期待も多大に寄せていましたが、その通りでした!
大人組(春樹・秋彦・雨月)に焦点を当てた恋愛は
原作で読んだままにせつなくて、もどかしかったです。
梶さんへの片思いの恋に苦しむと同時に
音楽面でも置いてきぼりを食らってしまった春樹さんの辛さや、
音楽を選んだばかりに梶さんを捨てようとするも、
彼を未だに求めてしまう心に翻弄される雨月さん。
特に私は、そういう雨月さんのことがとても好きなので、
内容を既にキヅナツキ先生の単行本で知っていても、
彼がスクリーンに出てくる度に胸が痛くなりました。
訪ねてきた真冬くんに向かって、
「俺はあいつ(秋彦)から離れてくれるのを待ってる」と言いつつ、
本当にそうなった時は感情的に激しく拒否し、
最後は泣きながらも静かにそれを受け入れて……という流れは、
それが雨月さんを魅力的なキャラクターにしていると分かっていても、
観ていて苦しかったです。
自分たちの問題点に気付いた雨月さんが音楽を選び、
梶さんに向けて最初に別れを切り出してからは
幸せですら不幸せの一つとなっていたと思いますので、
今後の彼が幸せを素直に喜べる恋愛ができますようにと
祈るばかりです。
また、今回の件で彼が奏でる音楽にはより深みが出て、
バイオリニストとしても更に成長するのだろうなとの期待も
寄せています。
とにかく、雨月さんには幸せになってほしいです……!



問題の、梶さんによる春樹さんへの強姦シーンは、
R15やR18といったレーティングを回避するためか、
原作の漫画と同様に非常にあっさりとした描写でした。
尤も、ここの春樹さんは精神状態がどん底で、
観ていてとても辛そうだったので、
これぐらいさらりと流してもらえなかったら
私も観ていられなかったと思います。
その分、最後の梶さんによる告白は感動的でした。
主題歌の入り具合(エンドロール)も良かったです!
映画上映後の声優さんのインタビューで
どなたかが「俺も言われたい」と言っていたように、
私も好きな人からあんなふうに告白されてみたいと思いました。



テレビアニメ版と同様に
原作の漫画ほぼそのままであるこちらの映画。
少し説明が足されていた反面、
高校生組(真冬・立夏)の恋愛絡みのエピソードは
ばっさりカットされていて、出番も減らされていました。

この点については、嫌な人もいるだろうと思います。
でも、このお陰で大人組に当てた焦点がぼやけず、
そもそも60分という短い上映時間では仕方が無いのもあり、
私は「これはこれでありだな」と思えました。

真冬くんが浴衣を着たお祭り参加がまるっとカットされたり、
CAC最終審査のライブ初日の描写が削られたりと、
柊くんの描写も意図的に無くされていたのを踏まえると、
今回無かった高校生組のエピソードは
次のアニメ映像化に備えて敢えて温存したのかなと
勝手に予想しています。
(それでも、CAC最終オーディションでのギヴンの演奏で、
柊くんが顔を両手で覆うシーンは、ちゃんとありました)

私も「二人の教室でのキスシーンを観たかったなぁ」と
残念に思いましたが、
同時に「こうまで削られたなら次にまとめて出されるだろう」と
思わずにはいられませんでした。
本当に、「次」がありますように。



そしてそして、私が最も期待していた「ギヴン」の演奏シーン。
公開前のCMで流れていた主題歌がとても良かったので、
「ギヴン」二曲目である新曲も
「冬のはなし」と同様に素晴らしいものだろうと想像していたとおり、
やっぱり良かったです!

ただ、曲が始まってから早々に梶さんのモノローグがかぶさり、
途中から雨月さんのモノローグもあったので、
曲を集中して聴きたかった私は
「か、梶さん……ちょっと黙ってて……」と
内心で苦笑気味に呟かずにはいられなかったです。
できれば、テレビアニメの時のように、
歌詞の一番の時は曲をちゃんと聴かせて
二番に入ったらキャラクターのモノローグを入れるやり方で
あってほしかったです。

これから「ギヴン」のアルバムが発売されますので、
曲を聴きこんだ上でこの映画を観たら、
梶さんと雨月さんのモノローグについては
邪魔だと感じないはずですが
(むしろそちらをメインに聞きたいと思うかもしれないです)、
原作の漫画を最初に読んだ時から
「一体どんなメロディだろう、歌詞だろう」と気にしている状態で、
印象的な台詞(モノローグ)をかぶせられたのでは、
私はそのどちらにも集中できず、気持ちも落ち着かず、
少し残念な気持ちになりました。

(8/25追記)
ギヴンのアルバム「gift」が届いたので、感想を書きました。
こちらも素晴らしかったです!
【CD感想@ギヴン「gift」】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-08-25



さて、本編の上映終了後に流れた特別映像について。
主要キャラ五人
(大人組三名+高校生組二名)を担当した声優さんの
座談会形式のインタビュー映像のあとに、
作中で登場するライブハウス(町田プレイハウス)で
真冬役の矢野奨吾さんが「冬のはなし」を歌ったという映像が
流れました。

まず、声優さんのインタビュー映像は、
私自身が声優さんにあまり興味が無いということもあり、
別に見なくても良かったなと思いました。
声優さんが楽しそうにしているのは微笑ましかったですが、
肝心の内容が、雑誌「シェリプラス」で既に読んだような
当たり障りのないものだったので、物足りなかったです。
もっと突っ込んだ話を聞きたかったです。

矢野奨吾さんの歌は、
彼が直前のインタビューで
「(ギターの演奏は)指が回らなかった」と言っていましたが
良かったと思います。
ただ、CDの方が熱唱感が強かったので、
本当にギター演奏に気を取られてしまった部分が
あったのかもしれません。
それと、コーラスはかぶせだったのでしょうか。
矢野さん以外は歌っていないように見えるのに、
サビの部分で何故かコーラスが聞こえてきたので、
ちょっと戸惑いました。



購入したパンフレットと、入場者特典のリーフレット。
前者はレコードのように、ジャケットケース有りという仕様でした。
インタビューは読みごたえがあります。
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リーフレットは4Pでしたが、
キヅナツキ先生の漫画が載っているのは
見開き2P(それぞれに一つずつ)でした。
ご覧のとおり、表紙で立夏くんが騒いでいるのがかわいい。



きっと後で発売されるであろう円盤を買うのは
公開前から決めていましたが、
新曲をちゃんと聴きこんだ上で
あの時の梶さんや雨月さんのモノローグを味わいたいので、
暫くしてから再度観に行く予定です。
雨月さんの苦しむ様をまた大画面で観るのは辛いですが、
それも劇場で上映されている今だからこそ味わえるものなので、
しっかりと受け止めて、
「ギブン」の作品の世界に浸りたいと思います。



おまけとして、
アニメ第4話で立夏くんと真冬くんが歩いた渋谷の街の画像を
アップしました。
宜しければ、合わせてご覧ください。
【テレビアニメ「ギヴン」の世界*渋谷編】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-08-23-3



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2020-08-23 11:57 
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