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感想@テレビアニメ「ギヴン」第9話 冬のはなし*ネタバレあり [ギヴン]

アニメ「ギヴン」第9話「冬のはなし」を見た後の感想です!
原作は未読です。
以下の記述にはネタバレがあります。

ギヴン 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • 発売日: 2019/09/25
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私の好きなバンドもの!ということで、
去年の放送を観ていなかったこともあり、
現在、BSでの再放送でなんとなく観ていたアニメ「ギヴン」。
第2話で披露された真冬の歌声には圧倒されたものの、
毎週の放送を楽しみに待つというほどではなく、
「いつぐらいから面白くなるのかな」とだらだら視聴していました。


そんな中、中盤の放送回にて
私の気持ちの上で大きな変動が生じました。
それまでも、秋彦さんに対する春樹さんの心の声や態度で、
「これ、薄くBL要素も入っているのかな」と思っていましたが、
立夏になされたクラスメイトの女子からの告げ口で
「あ、違う。これ、ガチのBLかもしれない」とようやく気付き、
作品に対する見る目を大きく変えました。
バンドものということ以外の前知識を持っていなかったので、
一番重要なポイントを知らずに視聴していたんです……。

実を言いますと、私、二次創作をしていたにもかかわらず、
商業BLを苦手としています。
同性同士が必ずくっつくという前提が最初から感じられるのが
読んでいてあまり楽しくないのが一番大きな理由ですが、
その次くらいに、
主要人物がやたら同性カップルになりがちな展開が嫌という
理由もあります。
この「ギヴン」は、男性四人で編成するバンドがメインで、
二組のカップルになるお話のようです。
よって、もし最初からBLものだと分かっていたら、
私は試しに観ることもしなかったのかもしれません。
その点では、非常にラッキーでした。

で、主人公の高校生コンビの一人・真冬というキャラが
いまいち掴めなかったこともあり、
ちゃんとBLものとして意識しながら観てみよう!と思い立ち、
その時点で第1話から録画を見直してみましたが……
やはり真冬のわけの分からなさは変わりませんでした。
寧ろ、春樹さんの恋心がせつなくて、
内心で「はるちゃーん……」と何度も呼ぶ始末でした。



そして本日の深夜零時。
第9話「冬のはなし」をリアルタイムで視聴しました。
その直前まで、
地上波初放送だった実写映画「キングダム」の視聴で、
散々興奮し、泣いた後でしたので、
落ち着いて眠るためのクールダウンのつもりで「ギヴン」を観ました。

泣きました!!!

上記の通り、真冬の歌の凄さは既に分かっていました。
前回までのお話の流れから、
ここで真冬が歌うんだろうなとも予想できていましたが、
いやー……想像以上の素晴らしさでした。
歌の力って凄いなと深く実感しました。
しかも、2コーラス目からは真冬と由紀の過去を映像で流し、
真冬の心の叫びをモノローグで重ねるというエグい演出で……。
私の心も持っていかれました。
途中で、観客の女性の一人が手を口に当てていたように、
私も息をのんで見守りながら、おいおい泣きました。


お互いに相手を昔からよく知っている幼馴染みのカップルで、
どのような喧嘩をすれば片方が自殺をすることになるんだろうと
とても不思議に思っていましたが、
真冬が感情的に放った売り言葉を、由紀が買い、
本当に実行しちゃったんですね。
「俺の為に死ねるの?」と怒鳴った恋人に本当に自殺されたら、
そりゃ真冬でなくても引きずりますよ……辛い。

しかも、由紀の死因が何なのかが分からなくて、
今、丁度、第1話からアニメを見直しているんですが、
その冒頭でちゃんと映像で説明されていたと、さっき知りました。
彼は自室らしき場所で首を吊っていて、
真冬はその現場(死体)を直に見ているんですね。
しんどすぎる。
それに、床にビールの空き缶っぽいものが転がっていたので、
由紀が死を選んだのはもう衝動的としか思えず……
こうやって書いているだけで、私も辛いです。



恋人を自殺で失った高校生という真冬の設定をしってから、
アニメのOP曲「キヅアト」の歌詞が
どうやら作品の内容をちゃんと踏まえて書かれたもののようだと
気付きましたが、
この「冬のはなし」とセットにもなっているんでしょうか。
現状の辛さを吐露し、叫ぶ「冬のはなし」が
立夏と出会う前の真冬なら、
OP曲の「キヅアト」は、
立夏と知り合い、歌うことができるようになった真冬だなぁと
勝手に思っています。



それにしても、演出がニクい……。
ED曲「まるつけ」において、
第1話のみ歌唱の無いインストを流し、
第2話の作中で初めてラララと歌った真冬の声によって
物凄い衝撃を視聴者に与えたあと、
改めてそのEDで真冬の歌唱付きの「まるつけ」を流すというのには
本当にやられました。
これ、スタッフさんが真冬の歌に絶対の自信を持っていたからこそ
(作中で初めて真冬の歌を聞いた視聴者が
立夏と同様に「うわー!」とびっくりするのを狙って)
第1話のEDでは敢えて聴かせなかったんですよね。
このキャスティングを考えたスタッフさんは神だと思いました。
勿論、真冬を演じた矢野奨吾さんも最高でした。
これは、真冬の歌に説得力があるからこそ成立する作品なので……。
素晴らしい歌を聴けて、幸せでした。

「冬のはなし」の曲中で一瞬だけちょっと出るベッドシーンや、
Cパートでの「俺の初めてのほとんどは由紀」という台詞には
どきどきしました。
自分の前を歩く立夏が、由紀の姿に変わるシーンも泣けたなぁ。
真冬にとってどれだけ由紀が大事な存在だったか、
そして、真冬がどれだけ彼を愛していたかが、
「冬のはなし」の歌詞と歌唱から、ひしひしと伝わってきました。


でも、残っていた雪はいつか溶けますし、
作中の季節は春から夏になっています。
真冬にとっての、
立夏との「夏のはなし」が既に始まっていることもあり
(初チュウおめでとうございます)
今後がとても楽しみです。
真冬が別の幼馴染み(柊くん?)に
新しく好きな人ができたと報告できたのには、ホッとしました。
あとはお互いの気持ちの確認ですね。
楽しみ!!
そして、春樹さんの報われない恋の行方も気になります。
秋彦さんの「自惚れていい」には、どきっとしました。



なんだか寝付けなかったので、午前1時を過ぎても
アニメのその部分だけをひたすらリピート再生していましたが、
これはもう買うしかない!と思い、今朝、ポチりました。
まるつけ/冬のはなし (通常盤) (特典なし)

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  • アーティスト: ギヴン
  • 出版社/メーカー: ERJ
  • 発売日: 2019/09/18
  • メディア: CD

寝る前に見た時より在庫数が減っていて、
「みんな考えることは同じだな」と笑ってしまいました。

CDの感想も書きました。
【CD:ギヴン「まるつけ / 冬のはなし」】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-11-2



(追記)
そして、どうしても紙で読みたくなって
近所の本屋さんに行ってみたのですが、
単行本の一巻しか売ってないー……ということで、
ネットで二巻以降を注文しました。
コロナ禍で遅延が多発している現在、
実際に読めるのはいつになることやら。
その日が待ち遠しいです。

こちらも感想を書きました。
【感想@キヅナツキ「ギヴン」2~5巻*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-12



余談ですが、
この「ギヴン」は、東京・町田が舞台の一つであるようで。
私も昔、町田駅の近くに長く住んでいましたので、
これを知った時は、懐かしさもあって嬉しかったです。
下北沢や渋谷、鎌倉なども含めて、
馴染みのある場所が映像で出てくるたびに
古い記憶と照らし合わせています。



(6/14追記)
他の話の感想も書きたくなったので、
第1話から新たに記事を作って記しました。
この第9話についても、改めて追記を書きました。
合わせてお読み頂ければ嬉しいです。
【第1~2話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-12-4
【第3~4話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-12-5
【第5~6話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13
【第7~8話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-1
【第9話その2】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-2
【第10~11話(最終話)】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-3



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2020-05-30 11:08 
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