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感想@キヅナツキ「ギヴン」2~5巻*ネタバレあり [ギヴン]

(6/15)第5巻について追記しました。

新書館から発売されている
キヅナツキ先生の漫画「ギヴン」の単行本2~5巻を買いました!
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ギヴン 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • 発売日: 2019/09/25
  • メディア: Blu-ray

【感想@テレビアニメ「ギヴン」第9話 冬のはなし*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-05-30
【CD:ギヴン「まるつけ / 冬のはなし」】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-11-2



"ノイタミナ"アニメ「ギヴン」第9話の再放送を
初見でリアタイ視聴し、
多大に感動&興奮した勢いで、
挿入歌「冬のはなし」入りのCDと、
原作の単行本第2~5巻を衝動買いしてしまいました。
全て、買って良かったです……!

CDについては上記のリンク先の別記事で触れましたので、
今回は単行本の感想をざっくりと記します。


真冬くんの初ライブの描写がアニメ最終話でなく
その前(第9話)であったことから、
「え、まだまだあるの? 続きが気になる!!」と思いました。
ただ、それまでキヅナツキ先生の漫画を一度も読んだことがなく、
全ての既刊を一気に購入するのはちょっと怖かったので
とりあえず続きだけを先に買おう、
そして作風や絵柄が好みだったら残りも買おうと思い、
ネットで調べて、第3巻以降を買うと決めたのですが……
やはり、あの初ライブが原作ではどう描かれていたのかも
知りたかったので、
結局、第2巻から先に買ったのでした。



【2巻】
ギヴン(2) (ディアプラス・コミックス)

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  • 作者: キヅナツキ
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2016/02/26
  • メディア: Kindle版

真冬くん加入後の初ライブがクライマックスとして描かれる巻です。
こんなことを書くと先生やファンの方に怒られるかもしれませんが、
初ライブの描写を初めて漫画として読んだ時は、
「アニメをコミカライズした?!」と一瞬誤解しそうになりました。
勿論、キヅナツキ先生の漫画が先にあり、
それがアニメ化されたとは最初から分かっていましたが、
アニメで感じられた気迫や熱量をそのまま漫画として読めることに、
大変驚きました。
同時に、情報量がどうしても限られてしまう漫画から
あの楽曲やアニメ映像が生まれたことにも感嘆しました。
アニメスタッフがどれだけ原作の描写やキャラクターの心情を重視し、
丁寧に作ったかが、分かった気がしました。
関わった人たちの作品への愛や尊敬の念も、強く感じました。

散々書いてきましたとおり、アニメを先に観たことから、
どうしても読んでいて「復習している」感が強くなった第2巻。
やはり最も心に強く残ったのは初ライブ時の話で、
絵もそうなのですが、
真冬くんのモノローグが痛々しいほどせつなくて、
でもようやく彼が前に進めているのも実感できて嬉しくなり、
その熱さに圧倒されるのもあって
何とも言えない気持ちになります。
また、アニメで省かれていた
真冬くんと由紀くんの喧嘩の会話が明らかになったのも、
良かったけれど辛かった……。
あれはきっと、バンド活動に励む由紀くんに拗ねた真冬くんが
彼をつい感情的に責めてしまったという状況ですよね。
そんな真冬くんがバンドとして音楽活動を開始し、
歌の才能を見事に開花させ、
「歌いたい、誰かに伝えたい」という欲を自覚して
由紀くんへの想いも昇華させていったのは、
ある意味、皮肉な展開なのかもしれませんが、
幸せなことだよなぁと思いました。
何より、真冬くんが望みを実現させたことを
由紀くんが喜んでいそうだなと思いました。

アニメ第9話Cパートであった、冬の海に行く話が、
まさか単行本用の描き下ろしだったとは……。
これがあるかないかで、
特に由紀くんへの印象が変わると思います。
あって良かったです。



【3巻】
ギヴン(3) (ディアプラス・コミックス)

ギヴン(3) (ディアプラス・コミックス)

  • 作者: キヅナツキ
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2017/04/14
  • メディア: Kindle版

バンド内恋愛が加速する巻でした。
真冬くんに衝動的にキスしてしまったと
ようやく気付いた後の立夏くんのもだもだが、
とにかく可愛かったです。
読むたびに「頑張れ、青少年!」と、背中を押したくなります。
そして、この巻で最も好きなのが第14話の冒頭です。
みなとみらいで真冬くんに告白された直後の立夏くんの脳内で、
「上ノ山立夏送別会」が開かれているところww
「童貞の俺」は先走り過ぎでしょうww
バンド内恋愛が他のメンバーに本気で反対されてもおかしくない中、
釘は刺されたものの、簡単に承諾されて良かったです。
春樹さんも梶さんも優しいなぁ。

そして、春樹さんの密やかな(でもだだ漏れな)想いも、
梶さんと雨月さんの普通じゃない関係も、
静かに描かれていました。
恋する春樹さんには共感しまくりでした。
かわいい。
梶さんについては……よく分からなかったなぁ。
春樹さんからの想いには気付いていそうだけれど、
それを煽ることはせず、否定や拒否もせず、
ビミョーな距離を保っている感じがしました。
で、バイオリンの天才・雨月さんに対しては、
恋愛感情があるけれど、同じ音楽家としての嫉妬もあって、
雨月さん自身が飄々とした言動をしていることもあり、
彼のことが好きだけれど嫌いという
ぐちゃぐちゃなマーブル模様になっている心を
断片的に次々と見せられている気がしました。
梶さんは雨月さんを好きでいると辛そうなので、
「早く春樹さんを好きになっちゃいなよ」とか
「春樹さんとくっついた方が楽だよ」と思っていました。



【第4巻】
ギヴン(4) (ディアプラス・コミックス)

ギヴン(4) (ディアプラス・コミックス)

  • 作者: キヅナツキ
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2018/01/12
  • メディア: Kindle版

安定していた春樹さんと梶さんの関係が崩れた巻でした。
強姦の後、やられた側の春樹さんが「最後は和姦」と言ったとはいえ、
それからも彼の家に居ついてしまう梶さんのことが
ちょっと理解できなかったです……。
それを受け入れちゃう春樹さんも春樹さんでしたが。

この巻を読んで、梶さんと雨月さんのただれた関係は、
精神的にあまりよろしくないんだろうなというのは分かりました。
でも、雨月さんが梶さんを本気で求めているのも分かるので
せつなかったです。
結局、雨月さんは昔も今も変わらず梶さんを好きだけれど、
自分たちは一緒にいない方がいいと気付いたから
一度は別れを切り出したものの、彼を追い出せずにいて、
ずるずると体の関係を続けている
(本当は好きだから梶さんを求めてしまう)んですよね。
自分たちの関係を冷静に俯瞰で見ることができている時と、
恋という感情に惑わされている時がごちゃごちゃになっているから
とても苦しそうでした。

マグカップを割ってしまった後悔エピソードを読んでから、
アニメのOP映像で、
梶さんと一緒にマグカップが出ているシーンを見る度に、
雨月さんの辛いモノローグを私も思い出してしまい、
「う……」となります。
かつては確かに在ったものを
もう二度と取り戻せないと分かるだけに、辛いです。

そしてそして、タケちゃんいい人!
大好きです。
彼は犬の毛玉と同様に、この作品の癒しですね。

個人的に、やはり高校生カップルをメインに読みたいので、
真冬くんと立夏くんの恋愛描写がちょっとでもあると
嬉しくなります。
嫉妬からつい大声を出してしまう立夏くんについては
「分かるなぁ」と共感しまくりでした。
由紀くんを失った失敗から真冬くんが学んでいるのも
大変良かったです。



【第5巻】
ギヴン(5) (ディアプラス・コミックス)

ギヴン(5) (ディアプラス・コミックス)

  • 作者: キヅ ナツキ
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2019/04/01
  • メディア: コミック

春樹さんと梶さんの話が一段落する巻でした。
梶さんの存在を知ってからずっと髪を伸ばしていた春樹さんが
とうとう髪を切り、
彼への想いに区切りをつけたところから、
「さぁどうなる??」とわくわくしながら読みました。
梶さんが押しに押して、押しきってましたね……!!
最後の「好きです。俺と付き合って下さい」には感動しました。
ここを映画で観られるかと思うと、今から楽しみです。

最終オーディションでの新曲披露も気になります。
でも「冬のはなし」を作り上げたスタッフさんなら、
この新曲も絶対に良いものになっていると信じられますので、
不安は微塵も無く、期待しかありません。
梶さんを変えた真冬くんの歌を、映画館で早く聴きたいです。

高校生組については……
今までもそうであったように
立夏くんが真冬くんのことを好き過ぎるのが分かって、
読んでいて「くうぅぅぅ」となります。
特に、立夏くんの部屋に真冬くんも泊まった夜の話がもう……!!
真冬くんとしては、ふと思い出したことを呟いただけで
(あの時計、なんか見覚えがあるような?
→なんだっけ、なんだっけ
→あ! 由紀の家にあったのと同じだ)、
変な感傷や未練といった感情を含んではいなかったようですが、
それを聞かされた立夏くんは無視できないですよね。
実際、立夏くんが「泣く前みたいな目をしてた」と言っていたので、
真冬くんは自覚していなくても
彼の目には悲しみや淋しさが表れていたのかもしれないですし。
せつない……。


(6/15追記)
真冬くん自身の過去の恋を吐き出した「冬のはなし」と違い、
今回の新曲の歌詞はどうやら、今の立夏君との恋に加えて、
春樹さんや雨月さんの言動から伺える恋も断片的に
含んでいるようで……。
更に、雨月さんから密かに学んで吸収した
歌の響かせ方(作中での「共鳴のやり方)の効果もあって、
新曲は本当に凄そうです。
今回も、きっと魂の叫びのような歌なんだろうなぁ。

そんな真冬くんの歌唱を聴いて、
初めて雨月さんの音を聴いた時の感動を思い出した梶さん。
彼は雨月さんに対してずっと愛憎が入り乱れていたようですから、
今回の真冬くんの熱唱を聴いたのを機に、
良い音楽を素直にただ良いと思い、
純粋に心を震わせることができた昔の自分を思い出せたことは、
人間としてもいち音楽家としても大きな転機となったはずです。

真冬くんが「届けたい」「届け」と願いながら放った熱唱。
その思いは多くの人に届いたようで、梶さんは勿論のこと、
雨月さんにもしっかり届いていました。
真冬くんのモノローグで「指は、離れていく」とあった後、
終演後の梶さんとの別れで、
雨月さんの手から梶さんの指が離れていくのが
せつなかったです。
(先に「離してくれ」と言ったのは雨月さんだけれど、
雨月さんは払わず、梶さんから手を離していっていました。
しかも一度ギュッと握った後で!!!)
真冬くんの「大丈夫」という歌のメッセージに、
雨月さんがそっと励まされていたのも良かったなぁ
以前のように今回も、
作中では具体的な歌詞は明かされませんでしたが、
真冬くん自身のモノローグや、
雨月さんが彼に聞かせた梶さんへの想いから察するに、
きっと、前に進むことで痛みを癒すというような
優しい歌詞なのかなと想像しています。
かつて絶望に囚われ、淋しさで寒がっていた真冬くんが
立夏くんとの恋愛で再び暖かいものを感じられているとも
分かるのだろうなと、期待しています。
映画館で聴けるのが、本当に楽しみです。
後悔したくないので、絶対に行きます!!

そして、春樹さん!
梶さんを変えたのは(彼の引き金だったのは)自分なのに、
それは雨月さんだと誤解してたのが
とてもかわいくてもどかしかったです。
そこから始まる最後の告白は、本当に感動的でした!

CAC出場権利のオーディション後の梶さんは、
バイオリンに再び本気になったのが遅かった
(雨月さんと出会ってバイオリンを事実上捨ててからの
ブランクが長すぎた)せいもあったとは思いますが、
本気でコンクールに挑んだのに四位だったという成績は、
そのコンクールの大きさにもよるものの、
この先、プロの音楽家を目指すなら厳しいと思います。
でも今回の梶さんは、今さらですが、
全力でバイオリンと向き合ってどこまでいけるかを
知りたかったようなので、
このビミョーな結果も納得して受け止めているようでした。
頑張らずに諦めてバイオリンを捨てた高校時代と違い、
今後は、すっきりとした気持ちで
ドラムとの両立を続けていくんでしょうね。
そんな彼を、私もちゃんと見守っていきたいです。
(追記おわり)



ネットで見かけた情報によれば、
今年の8月に第6巻が発売されるそうで、嬉しいです!
その前に、単行本の第1巻ですね(本日6/12に届く予定)。
こちらも楽しみです。



(6/14 追記)
アニメの他の回の感想も、まとめて書きました。
(第9話については、追記を別記事として改めました)
合わせてお読み頂ければ嬉しいです。
【第1~2話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-12-4
【第3~4話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-12-5
【第5~6話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13
【第7~8話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-1
【第9話その2】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-2
【第10~11話(最終話)】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-3


(6/15)残りの第1巻についても感想を書きました。
【感想@キヅナツキ「ギヴン」1巻*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-15



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2020-06-15 12:17 
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