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感想@テレビアニメ「ギヴン」第3~4話*ネタバレあり [ギヴン]

テレビアニメ「ギヴン」の感想です。
今回はこれらの話について記します。
・#03「Somebody Else」
・#04「Fluorescent Adolescent」

以下の記述にはネタバレを含みます。
原作の漫画については、第9話の視聴後に買いました!

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第3話「Somebody Else」
アバンの、町田駅での真冬くんによる「淋しくないよ」は、
まだまだ淋しそうでした。
かつて由紀くんと一緒に通った道だから、
真冬くんは街を歩いていても、駅にいても、
彼を思い出してしまうんですね。
記憶という名の鎖でそれに囚われているようで、
ここら辺は(第1話のモノローグも)聞いていて辛いです。


さて、第2話で梶さんから
髪の毛を「きれいだな」と褒められ、手で触られた時に
照れて困ったような反応を密かにしていた春樹さん。
私の中では、その時も「ん?」と引っかかるものがありましたが、
この第3話のAパートの冒頭で彼が顔を覆っているのを見て、
「はるちゃん、あなた、やっぱり梶さんのことを……」と思いました。
同時に、二人の恋愛がこの後にしっかりと描かれるとは
思っていなかったです。
春樹さんの片思いは、
梶さんにしっかりと伝わることはあっても決して成就せず、
密かに静かにずっと続いていくのかなと思っていました。
ただ、二人の仲が進展しなければ、
報われない恋を自然に応援する気になった春樹さんはともかく、
梶さんの方は「格好良いけれど、よく分からない人」で
終わったかもしれなかったので、
私にとっては良かったです。

梶さんについては、原作の漫画の第4巻の前半まで
「作中ではかなりのモテキャラだけど私の好みじゃない
……けれど、だからといって別に嫌いじゃない」の状態から、
第4巻の後半にあった強姦エピソードで
「本当にクズだなぁ。まぁ、やっぱり嫌いじゃないけど」となり、
第5巻の最後で汚名返上となったので、今では好きです。

春樹さんのことは、ずっと好きです。
第5巻のラストでは
「はるちゃん、良かったねぇぇぇぇ」と心から喜びました。


閑話休題。
立夏くんが、まさか真冬くんに
バンドの勧誘を断られるとは思っておらず、
激しいショックを受けただけでなく、
彼の行動にいちいち振り回されていたのが面白かったです。
第1話では真冬くんが立夏くんを追いかけていたのに、
この第3話では逆になっていたのもおかしかったなぁ。
何かと空回りしがちな立夏くんは、良いキャラですね!
それと、立夏くんがネットの検索でたどり着いたらしい
「デートを断られた後もう一度誘う方法」のサイト。
後で、本当にデートで見る羽目になってほしいです。


そんな立夏くんは、自宅が経堂にあるのでしょうか。
それともバイト先がそこなのかしら。
真冬くんは、最寄駅は町田駅だけれど、
住んでいるのは隣の相模原っぽいですよね
(町田駅の近くを流れている川を越えると神奈川県相模原市)。
かつて小田急線をメインに使っていた私は、
町田に下北沢に経堂に登戸に……と、
作中で駅名が出てくる度に心が騒ぎます。


真冬くんがアルバイトをすることになったライブハウス。
ここって、小田急町田駅のすぐ近くで、
線路沿いにある建物ですよね。
(私が知っているのは昔のことなので、今もあるかは不明)
私が町田駅の近くに住んでいた頃は、
この建物の前に看板がよく置かれていたので、
てっきり夕方から営業するバー的な飲食店か、
レンタルスペース的なお店かと思っていましたが、
まさかライブハウスだったとは……。
通勤で新宿方面からの下り電車に乗っていた時に、
もうじき町田駅に着くとなると速度がぐっと落ちて、
この建物の外観や看板をじっくり見ることができるのですが、
その度に「あぁ、もうすぐ家に帰れる」とホッとしていました。

ここに限らず、作中では
駅周辺を中心に町田のあちこちが出てきて、
映像を見ていると何度も懐かしい気持ちになります。
背景を見た瞬間に
「あ、ここは多分あそこ」と分かるところが多く、
今がコロナ禍でなければ、久し振りに町田に出かけて
聖地巡礼をしたかったです。


立夏くんがまだ真冬くんの連絡先を知らないのに、
何故か春樹さんがそれを知っていたというのは、
立夏くんの不器用さの表れでもありましたが、
同時に、「皆のお兄ちゃん」である春樹さんの
面倒見の良さの表れでもありました。
具体的に描かれることはなかったですが、
あの後、今更、
立夏くんが真冬くんと連絡先を交換するかと思うと、
にやにや笑いが止まりませんでした。


さて、真冬くんの過去のキーパーソンとなる柊くんが
この回で初めて登場しました。
柊くんを見た時の真冬くんの驚愕した表情が
まるでいじめられっ子のようなそれだと思えたのと、
二人の間に瞬間的に漂った刺々しい空気が不穏すぎて、
柊くんをもっと知るまでは、
私は彼のことがちょっと怖かったです。
柊くんとしては、驚きが強すぎて
口調がちょっと強くなってしまったのでしょうが、
まるで真冬くんを責めて咎めるような口調が、
私も聞いていて辛かったです。
勿論、柊くんがどういう子か分かった後は、
「あー、びっくりしすぎちゃったのねー」と流せるようになり、
気にならなくなりました。


階段での真冬くんの歌に心を動かされた立夏くん。
そして、それを素直に吐露した立夏くんの言葉に
心を動かされたらしい真冬くん。
「歌ってくれ」との願いに答えた真冬くんの歌は、
優しくて暖かいものなのに、
立夏くん自身が「苦しい」と言ったようにとにかく辛いので、
せつないものになっているのが、
感動に繋がっていたと思います。
とても良かったです。



第4話「Fluorescent Adolescent」
この回から、真冬くんのメロディを元に
「冬のはなし」の楽曲が少しずつ出来上がっていきます。
予め「冬のはなし」を知っている状態で見ると
「あぁ、このコード進行はサビの部分ね」と分かるので、
面白かったです。

眠っている立夏くんが、
他の誰に呼ばれても全く起きなかったのに、
真冬くんの一声で即座に目覚めるのが良かったです。
そりゃ、彼を好きな女子生徒は面白くないですよね。
真冬くんも彼女を負かそうとしたわけではないでしょうが、
傍目から見れば、結果的にそうなってしまっていて……。
みんなまだ高校生で、心身ともに未熟なところがある分、
なかなか難しいのだろうなと思いました。
おそらく、その結果の一つが、
次の第5話ラストでの告げ口に繋がったのでしょうし。


真冬くんと立夏くんが渋谷で待ち合わせをするのに、
井の頭線の渋谷駅でというのが、
小田急線乗りとしてリアルだなと思いました。
町田や経堂から小田急線に乗って渋谷に行こうとすると、
下北沢で井の頭線で乗り換えるのが、
時間的にも料金的にもベストなので。

そして渋谷駅の南口!
ここは私がかつて勤めていた職場のすぐ近くだったので、
(なので、私も町田駅から下北沢経由で通勤していました)
駅前のバスロータリーや大きな歩道橋が出てきた時は、
あまりの懐かしさに興奮してしまいました。
(8/23追記)
渋谷に出た際に、聖地巡礼と称して写真を撮ってきました。
【テレビアニメ「ギヴン」の世界*渋谷編】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-08-23-3


真冬くんにとっての初のエフェクター選びは、
バンドマンがいかにお金が掛かるかをよく描いていたと思います。
自分だけの楽器が既に手元にあるだけでも
初心者がスタートするには相当な好条件ですけれども、
基本的には必要なものを一から揃えていくので、
学生さんは本当に大変ですよね。


今回の二人のお出かけはただの買い物で、
恋に繋がる前兆のようなものはちらちらとあるものの、
まだ互いにバンド仲間としてしか意識していないようですが
始終ずっと一緒にいる仲の良さを踏まえれば、
周囲に勘違いをされても無理が無いという状況でした。
この時は、例の同じクラスの女子生徒が
真冬くんと立夏くんの恋の障害として
どんな感じで立ちはだかるのかが分からなかったので、
上記の柊くんの時と同様、見ていて怖かったです。

そして、以前にも書きました通り、
ここの「そういう噂、あったんだよね」の一言で、
この作品が本格的なBLものだと気付き、
私の見る目が変わりました。
もし最初からBLだと分かっていたら、
きっと敢えて視聴しなかったと思うので、
結果オーライでした。



続きはこちら。
【感想@テレビアニメ「ギヴン」第5~6話*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13



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2020-06-12 22:37 
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