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感想@テレビアニメ「ギヴン」第5~6話*ネタバレあり [ギヴン]

テレビアニメ「ギヴン」の感想です。
今回はこれらの話について記します。
・#05「The Reason」
・#06「Creep」

以下の記述にはネタバレを含みます。
原作の漫画については、第9話の視聴後に買いました!

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第5話「The Reason」
春樹さんの乙女回!
ここを見る度に、
私も心の中で「はるちゃーん……はるちゃーん!!」と
彼の名を連呼してしまいます。

二度目の焼肉で、春樹さんが梶さんの飲酒を止めつつも、
結局、春樹さん自身がたくさん呑んじゃったというのは、
やっぱり彼の家に梶さんが泊まると分かったからですよね。
その結果、うひゃー!!な展開(と、定番のオチ)になったわけで、
見ている私もたくさん萌えさせてもらいましたが、
後々、原作の漫画第4巻で描かれた強姦を思うと、
この頃は本当に良かったなぁと
今となっては少し複雑な心境にもなります。
(とはいえ、第5巻の最後で大団円になるのも知っていますので、
最終的には「良かった良かった」と、心から思えています)


今回ではないのですが(以前に書き忘れました)
作中では、立夏くんの姉・弥生さんの片思いが、
当て馬のようにちょいちょい出てきています。
実はヒモでセフレがいるという梶さんの正体を知った上で
弥生さんに対する彼の態度を見ていると、
彼女のことは友人として仲良くしたいから
ちゃんと線引きをしているんだろうなと思えました。
勿論、彼女が立夏くんの家族である点も関係していますよね。
もし弥生さんが立夏くんとはあかの他人で、
どこかで一人暮らしをしていて、
梶さんからどうでもよい存在だと思われていたら、
それこそ一夜の宿を与える対価として寝てもらえることは
あったのではないかと想像しました。
尤も、それは弥生さんが求めるものではないでしょうから、
これはこれで不満が募るはずですが。

弥生さんは、あんなに美人さんで素敵なのに、
家の中ではほぼ下着姿でいてだらしなく、
立夏くんへの言動にも全く容赦ないところがとても好きです。
私の中で、勝手に親近感が湧きます。
なのに、梶さんの前ではとっても女子で、かわいくて……!
たまらないです。


梶さんのセフレ兼家主の雨月さんは、
この時が初登場でしたっけ。
以前はどうとも思わなかった二つの白いマグカップが、
なんということもないシーンでも出てくるのを見るのが、
今はちょっときついです……。


春樹さんの回想で出てくる、
彼が立夏くんに声を掛けた時に
昔のバンドメンバーと口論になってしまうシーン。
ここのコンビニって
JR町田駅の出口前にあるポプラですよね。
(今もそうなのかは不明)
ここと、立夏くんが駅のエスカレーター&階段に向かうシーンでは、
めちゃくちゃ興奮しました。
実は、私がかつて町田駅の近くに住んでいた時は、
ここが最寄りの出口だったんです!
ほぼ毎日、行きはあの上りしかないエスカレーターに乗り、
帰りは階段をてくてく下ってました。
駅前のあのコンビニでも、よく買い物をしていました。
更に言うと、飲み会の帰りにあのコンビニに寄った時に、
ごみ箱にお気に入りの指輪を誤って捨ててしまったことがあり、
今でもたまに思い出しては苦しくなっていますww
コンビニの入口隣のジュースの自動販売機まで、
私の中にある古い記憶のままで、
このシーンを見る度に「あああ」と声を出しそうになります。


アルバイトを一人で決めてきた件もそうですが、
立夏くんのクラスメイトともバスケを介して仲良くなるという、
人並みの社会適応能力を持つと判明した、今回の真冬くん。
私も、当初の真冬くんのぽややーんとした言動から、
彼はもっと駄目人間的なタイプかと思っていましたので、
今回の、笑顔でバスケを楽しみながら
皆に馴染めているシーンを初めて見た時は、
ちょっと驚きました。
真冬くんがずっと後になってから(初ライブ後以降)見せる、
柊くんに対する「親しいからこその遠慮のない態度」を踏まえると、
彼は本質的に内向的ではあるけれど、
一般的な男子高生なんですよね。
色々とギャップが見てきて、大変興味深いです。


さて……この第5話を語るには欠かせない、
クラスメイトの女子生徒による
真冬くんの過去についての告げ口の件。
最初に見た時は、まぁ不快でした。
前回の感想記事でも書いた通り、
この女性生徒が、立夏くんと真冬くんの恋の障害として
どんな感じで立ちふさがるのかが分からなかったので、
嫌な気分にさせられたこともあり、
「なんだ、この子」とムカつきました。
立夏くんがモノローグで言っていたように、
真冬くんがバンドに本格的に加入して、
初ライブの予定が決まり、
ずっと集中して作っていた新曲のめどもたって……と、
凄く良い感じで物事が進んでいく中、
「さぁこれからも頑張るぞ!」と明るい気持ちでいたのに、
突然、冷や水を浴びせられたんですよね。
しんどいなぁ。

とはいえ、今後の展開を思うと、
この時に受けた立夏くんの衝撃と、それによる動揺が、
真冬くんへの恋を自覚するきっかけとなったのは確かです。
あの女性生徒の発言には引き金としての役割があり、
それを踏まえると、彼女には感謝するべきなのかもしれませんが、
そう分かっていても、あのシーンはやっぱり嫌です。



第6話「Creep」
とうとう立夏くんが真冬くんへの恋(嫉妬)を自覚する回です。
アニメ全11話の中で、初ライブがある第9話は別格として、
私はこの第6話が最も好きです。
アニメについてはもう数えきれないほど第1話から見直していますが、
この第6話になると、床をゴロゴロ転がりたくなります。

アバンにて、
例の告げ口女子生徒が立夏くんにちゃんと謝っていたのが
少しだけ救いでした。
あの行動が悪手だったのは変わらないけれど、
根は悪い子ではないと分かったのは、良かったので。
メインキャラ以外のことでしんどいのは、なるべく避けたいので、
この流れは有難かったです。


真冬くんの幼馴染みの柊くんが再登場しました。
前回の登場っぷりがまるでいじめっ子だったので、
「あれ? 結構、良い子そうなんだけど」と、
このシーンを最初に見た時は戸惑いました。


立夏くんが、自宅を訪ねてきた梶さんに、
真冬くんに対する素直な気持ちを吐露したシーン。
途中、梶さんが初めて雨月さんの音を聴いたシーンが
挿入されていることから、
彼が立夏くんの話をかつての自分のことのようだと思い、
ハハハというわざとらしい笑いで誤魔化していたようだと
分かります。
その人が奏でる音楽が好きで圧倒されてしまう反面、
どうしようもなく壊したくなる(嫉妬してしまう)点に加えて、
その人自身も好きというのも、同じですよね……。
立夏くんについては、
第3話の最後で真冬くんに歌を請うシーンがとにかく苦しくて、
今回の梶さんとの会話でも、
あの時の辛そうな立夏くんが脳内で蘇ってしまい、
見ていてもうもうしんどかったです。
立夏くんは、真冬くん自身にも、彼の歌にも
自分の心が惑わされてしまい、変にかき乱されるから、
落ち着いていられないし、辛いんですよね。


いつもバンド内で最も気を遣えるのは
春樹さんで間違いないのでしょうが、
事情を知っているか否かの差は大きいようで。
梶さんがちゃんとフォローに回っているのが
見ていて嬉しかったです。
そして、真冬くんが春樹さんに
「もし好きな人が世界からいなくなったら~」と聞くシーンは
何度見ても泣きそうになります。
仮定の話ですら辛いことなのに、
真冬くんにとっては現実のことなんですものね。
本当に辛い。


新曲の歌詞を書くために、
休日に色々な場所を巡る真冬くん。
単に「行ったことがある場所」を再び訪れただけなのか、
敢えて「由紀くんとの思い出の地」を巡ったのかは
分かりませんが、
かつての真冬くんはどこに行くにも由紀くんが一緒だったことから、
もし前者であったとしても
必然的に後者になってしまうのが、せつなかったです。

そして、散々書いていますように、
私は懐かしい場所が連続して画面に登場することに
「うわああああ」と叫びたくなりました。
特に、町田駅近くの地下通路と、
たい焼き屋さんがある仲見世商店街!!
地下通路は町田駅に行く道の途中にあの入口があるので、
真冬くんが歩いていたあの景色を、
私もほぼ毎日見ていましたし、
地下通路の中も頻繁に歩いて移動しました。
仲見世のところもよく通ったなぁ。

鎌倉に向かう真冬くんが電車を降りたのは、
あまり自信が無いですが、多分、藤沢駅ですよね。
あの大きな歩道橋を見て、そうかなと思いました。
藤沢にも、大分前ですが
三か月ぐらい集中的に通ったことがあります。

初見ではどうとも思わなかった、
真冬くんが一人で初夏の海を眺めるシーン。
第9話のCパートで流れる
真冬くんが由紀くんと一緒に冬の海に行く話を観ていると、
その対比を否が応でも感じてしまい、
何とも言えない気持ちになります……。
でも、この時に真冬くんが発する「淋しくないよ」は、
以前のそれと比べると、
やや淋しさが薄れているように感じられるので、
ちょっと楽になれます。
立夏くんや音楽のお陰ですね。


さて、この第6話の一番の見せ場(だと個人的に思っている)
立夏くんが真冬くんへの恋心を自覚するシーン。
真冬くんから穏やかな口調で過去の一部を明かされただけでなく、
あの脳内ソングを口ずさまれた立夏くんの心の荒れようは、
想像するのに難くないです……。

もし、立夏くんの好きな相手が女性だったら、
彼の言葉を借りるなら「もっと早く考えがまとまっていた」はずです。
相手を見ていると、なんだかもやもやする。ずっと気になる。
→誰かと付き合ってたって何? 相手が自殺したって??
→あ、俺、こいつのこと好きかも!
みたいな感じで。
でも、他人事や冗談として同性愛の存在を認識していても、
異性愛のみという己の性的嗜好を一度も疑うことなく
今まで生きてきた立夏くんにとっては、
真冬くんへの表現しがたい想いを恋だと理解することは
できなかったわけで。

自身も気づかないところで恋情が育っている最中に
真冬くんの歌声で追い討ちを掛けられ、
女子生徒からの告げ口で嫉妬心を煽られた挙句、
真冬くん自身から「とても好きな人がいた」という告白を受ける
……こうして立夏くんの心の状況を整理して書いているだけで、
他人の私もしんどいです。
二次元の話だけれど、自分のことのように辛いです。

尤も、今までの立夏くんが
散々「何なんだ、この気持ちは」と悩まされていた分、
これが恋だと分かって楽になった部分も
少しはあったはずです。
勿論、私はこの恋の行方を知っていますけれど、
立夏くんが最後に「あぁ、嫉妬だ」と辛そうに吐く度に、
彼が前向きに頑張れるようにと祈りたくなっていました。



続きはこちら。
【感想@テレビアニメ「ギヴン」第7~8話*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-1



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2020-06-13 15:07 
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