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感想:NHK朝ドラ「らんまん」第21週~第26週*最終週 [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」の感想です。
今回は、第21週以降の話について記します。
以下の記述にはネタバレを含みます。
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【感想:NHK朝ドラ「らんまん」】
初週(第1週):バイカオウレン
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-07
前週(第20週):キレンゲショウマ
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-08-26



9/29(金)の放送をもって「らんまん」が終了しました。
当ブログには第21週以降の感想記事を載せていませんが、
放送は毎日欠かさず視聴していました。

第21週は「ノジギク」でした。
万太郎が、故 田邊教授の蔵書を譲り受けたり、
日本に戻っていた徳永教授(元助教授)の求めで
再び東大の植物学教室で働き出したりした週です。
タイトルから察せられるとおり、
親族が経営する料亭で開催された菊比べにて、
寿恵子さんが万太郎に採取してもらったノジギクを出した結果、
勝負には負けたものの
政財界のお金持ちに彼女自身をばっちり印象付けたという
内容でした。
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それから寿恵子さんは渋谷に自身の店を出し、
最終的にはそこを売って、
万太郎の研究のための土地を買いました。
寿恵子さんは万太郎を精神的に支えつつも、
最終的には金銭的にも助けたことになり、
本当に凄かったです。
内助の功という言葉では全然収まらないですよね。



当の万太郎は、大学からの収入を得たことで
生活は格段に安定するようになったものの、
大学に属するという制約は彼の想像以上に大きく、
植物の研究そのものに支障が出始めました。
だからこそ、万太郎が
他人に介入されることなく研究に打ち込める環境を
寿恵子さんの援助で得られたのは、
本当に大きかったです。
子供たちが大きく成長して家にお金を入れるようになり、
東大からの収入に頼らなくて済むようになったことも
良かったです。

その子供たちの名前が、
私には特に印象深かったです。
亡くなってしまった最初の子……園子ちゃんは、
植物を愛する万太郎らしい名づけでした。
でもその後に生まれた三人の子の名前からは、
彼らの長寿を願う万太郎たち夫婦の真摯な気持ちが
はっきりと伺えました。

子供たちだけでなく、
一番弟子だった虎鉄くんの成長も頼もしかったです。
そして新聞や講演会などを通して万太郎が蒔いた種は、
全国各地できっと花開いたことでしょう。
最終週で万太郎が図鑑を刊行するにあたり、
彼と関わってきた皆が万太郎の家を訪ねてきて、
自身にできることを手伝っていたのも素晴らしかったです。
友情で固く結ばれた波多野さんと藤丸さんは当然として、
まさか野宮さんとの親交もここまで続くとは思っておらず、
万太郎に呼ばれた彼が感慨深そうに現れたシーンは
私も彼の感激っぷりが分かって泣きそうになりました。
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かつて万太郎が描く絵をたくさん見てきて、
その凄さを目の当たりにし、感服した野宮さんだからこそ、
助力を求められたことが誇らしいんですよね。

その図鑑において、
万太郎がこれまで世話になった人々の名を
きちんと載せたのだと判明したシーンでは、
私も目頭が熱くなりました……。
お世辞や義務ではなく心からの感謝なのだと分かるだけに、
感動も深かったです。



万太郎たち一家と周囲の人々の交流を見るのも、
私の楽しみの一つでした。
特に長屋の人々のことは気になっていたので、
最終週で作家の人が再登場したのは嬉しい驚きでした。
差配さんも、上手い役者さんが演じているだけあって
味がある人物となっていて大変良かったです。
私もおにぎりが食べたいなぁと、何度も思いました。

嬉しい驚きと言えば、
かつて万太郎の祖母を演じた松坂慶子さんが
最終週で万太郎の娘(千鶴)役で転生していた点もです!
ナレーションの宮﨑あおいさんの登場は
予想していましたので、
あぁやっぱりという感じでしたが、
松坂さんの再登場には本当に驚きました。



それと、どうしても触れておかねばならないのが
朝ドラ名物の戦争描写です。
主人公が困難に立ち向かっていくという展開と朝ドラは
相性が大変良いようで、
作品の舞台となる時代が明治以降だった場合、
そのほとんどで大なり小なり戦争が描かれます。
それをどんなふうに放送するのか、
どの程度まで細かく触れるのかは作品によって異なります。
「らんまん」では万太郎が兵役を経験しないからか、
間接的な描写で留められていたものの、
その内容はちゃんと奥深く、興味深いものでした。

日本が戦争によって近隣の国を奪った結果、
政府が現地の人々にも日本語の使用を強いる一方で、
現地の言葉を大事にしようとした万太郎。
植物のことをより正確に知りたい
(現地で呼ばれている名前も大事な情報の一つ)というのは
勿論ですが、
彼の心には現地の人々への敬意が感じられました。
途中で万太郎が現地で病に倒れた際に
案内人に親切にしてもらえたのは、
携帯を指示されていた銃を敢えて持たないでいたり、
寿恵子さんの勧めで所持していた自身の刊行物の影響だったり
したでしょうが、
それ以上に、牧野万太郎という人間性が好ましいと
彼に思われたからだと思っています。



最後の週のタイトルは「スエコザサ」でした。
寿恵子さんの名を冠した植物です。
練馬にある記念館には牧野氏の銅像が飾られ、
その周囲にはスエコザサがたくさん植えられていると
ネットで見かけたことがあります。
現実を元にして(全てが事実ではないとはいえ)
作品が作られているので、
二次元と三次元が繋がるのは当然のことではありますが、
これまでの二人を毎日追ってきた視聴者としては
その光景を思い浮かべるだけで胸にくるものがあります。
是非、機会を作って行ってみたいです。



ただの植物好きな子供だった万太郎が、
幼少時に天狗と出会い、
佑一郎くんと共に蘭光先生の教えを受けて開眼。
寿恵子さんと縁を結んでからは
多くの人の協力を得つつ二人三脚で研究に励んできました。
その日々は、
終盤こそちょっと駆け足気味で面食らいましたが、
私にとっても愛おしいものでした。
最終週を迎えても……それこそ最終回を迎えた今も
まだ「らんまん」が終わったという実感はありません。
次の月曜日を迎えて朝七時半にチャンネルを合わせても、
もう万太郎や寿恵子さんには会えないのだということが
ちょっと信じられないぐらい、
私の心に自然に浸透していました。
凄く良い出来だったと思いましたし、
何より見ていて楽しかったです。
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朝ドラをずっと視聴している人ならお分かりでしょうが、
幸せな気持ちで最終回を迎えられるのは
なかなかありません。
作品によっては
「やっと終わった!」とせいせいすることもあります。
この半年間の毎日は楽しい日々でした。
これまで本当にありがとうございます。
お疲れ様でした!



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2023-09-29 20:08