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感想@キヅナツキ「ギヴン」 第6巻*ネタバレあり [ギヴン]

キヅナツキ先生の「ギヴン」第6巻の感想です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
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ギヴン(6) (ディアプラス・コミックス)

ギヴン(6) (ディアプラス・コミックス)

  • 作者: キヅ ナツキ
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2020/08/03
  • メディア: コミック

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とうとう発売されました、ギヴン第6巻!
ネット予約をして買いました!!
とても楽しみでした。
でも、うきうきと読み始めたと同時に
「これを読み終えちゃったら、次は一年後か」という
淋しさのような残念な気持ちにもなりました。
無理な話だと百も承知ですが
もっと刊行ペースを上げてほしいです。



読み始めて、まずびっくりしました。
武ちゃんに彼女が出来たとは知っていましたが、
まさかそれが上ノ山くんのお姉さんだったとは!!
私も「え? 姉?!」と声を漏らしそうになりました。
でも、武ちゃんは作中で最もまともな人なので、
きっとお姉さんも幸せになれると思います。
あのまま、梶さんへの不毛な片思いを続けているよりは
絶対絶対この方が良かったはずです。
おめでとうございます。

そのお姉さん。
姉と弟という遠慮の無い関係だからか、
上ノ山くんへの当たりは日常的に厳しいようでしたが、
ちゃんと弟を大事に思っていて、
ちゃんと可愛がっているのがよく伝わってきました。
「ギヴン」の世界は、同性愛に対して
現実よりかなり優しくて理解があるようですが、
それでも異性愛を当然とする人間には、
そのまま受け入れて歓迎して励ますのはかなり難しいはずです。
でも、涙目になって
「傷付けるのでなく理解したかった」と叫んだお姉さんからは、
深い家族愛を感じました。
いいお姉さんを持ちましたね、上ノ山くんは。


一方、春樹さんのお宅は、理解があるようで。
これはこれで幸せで宜しいと思います。



さて今回は、「柊mix」とのタイトルが各話にある通り、
柊くんと玄純くんのバンドに
上ノ山くんがサポートとして加入した件が主として描かれました。
上記のとおり、私は雑誌「シェリプラス」で
「柊mix_6」のみ読んでいました。
1~5話を通して読んだ後、改めて6話に目を通してみると、
上ノ山くんのサポート加入はあくまで臨時のもので、
ライブ参加二回ぐらいだという前提と、
彼がちゃんと自分のバンド(ギヴン)で評価されたいという
強い欲を見せていたことから、
真冬くんが感じていた淋しさからくる心配や不安は
懸念で終わるんだろうなと思えました。
真冬くんの気持ちは、
玄純くんとの会話で一部が露わになりましたが、
梶さんとの会話で更に引き出されると思うので、
今後に期待です。
(でもシェリプラスの次号発売が2ヶ月後なので、辛いです)


由紀くんの作りかけの曲を引き継いだ上ノ山くん。
上ノ山くんが、自分の色を出さずに、
敢えて由紀くんに合わせて作ったという曲は
どんな感じなのか……。
柊くんが最初に聴かされた時に、
生前の由紀くん(しかも真冬くんと一緒にいる時の彼)を
頭に思い浮かべていることから、
それは大成功しているのは間違いないのでしょうが、
やはり、真冬くんの反応がとても気になります。
真冬くんは泣きますかね……?
でも今の彼なら、それに刺激を受けて
新たな曲を生みだす気がします。



……というように、楽しく読めていたものの、
少々そうでない部分も実はありました。
以前の感想記事に書いたことがあるのですが、
私は作中でホモカプが乱立するのをとても苦手としています。
商業BLを積極的に読まない理由の一つが、これです。
(二次創作の同人誌も
そういう設定のものは好んで読まないです)

できれば一組(主人公カップル)のみ、
多くて二組……というのが私の限度なので、
真冬くんと上ノ山くん、春樹さんと梶さんに続いて、
柊くんと玄純くんまで恋心がちゃんと描かれるようになった今回は、
「あ、私、駄目かもしれない」と思った瞬間がありました。
それでも楽しく読めたのは、「ギヴン」という作品が大好きで、
主たる四人の登場人物のことも大好きだからです。
(柊くんと玄純くんのことも、勿論好きです)
これについては、私の好みが作品と合わないだけなので、
目を瞑れる間は引き続き楽しめると思うのですが、
それが難しくなると、作品とお別れする可能性はあります。
だからといって、以前の話を嫌いになるとかは無いので、
単行本を読んだりアニメを見たり、音楽を聴いたりして
作品を愛せる範囲で楽しませてもらうと思います。

それと、第4巻以降を初めて読んだ時も思ったのですが、
他のキャラクターの描写が増えるのに反比例して
真冬くんと上ノ山くんのコンビ(カップル)としての描写が減るので、
もっとこの二人のお話を読みたいという欲が強くあります。
第4~5巻では、私が春樹さんに幸せになってほしいと思ったことと、
雨月さんがとても好みのキャラクターだったことから
(「ギヴン」の中で一番好きです)、
二人の出番が減ったことを実感しつつも面白く読めました。
でも、この第6巻でも二人の対峙があまり無いのを読んだら、
満たされていない自分を感じました。
柊くんと上ノ山くんの会話は、読んでいてとても楽しいです。
でも一番読みたいのは、上ノ山くんと真冬くんの会話です。
今はそういう時(上ノ山くんが貸し出されている時)なので、
お話の展開上、仕方が無いとは分かっていますが、
もっと二人のいちゃいちゃを読みたいなと思ってしまいます。
隔月誌掲載で一月あたりのページ数も少ないことが、
更に拍車をかけて読者に我慢を強いてくる作品だなと
改めて思いました。



最後のおまけの番外編について。
まさか、雨月さんのセーラー服姿を見られるとは!!!
これこそ「棚ぼた」だ……と思い、
私も紙面に向かって「ありがとうございます」と言いたくなりました。
ありがとう、梶さん。
ありがとう、春樹さん。

あと、柊くんの去年の女装姿の画像を
すかさず上ノ山くんに転送する真冬くんは、
やっぱりいい性格をしているなと、改めて思いました。
好きです。



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2020-08-07 20:50 
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