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感想@キヅナツキ「ギヴン」1巻*ネタバレあり [ギヴン]

キヅナツキ先生の漫画「ギヴン」の第1巻の感想です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
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ギヴン(1) (ディアプラス・コミックス)

ギヴン(1) (ディアプラス・コミックス)

  • 作者: キヅナツキ
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2015/05/22
  • メディア: Kindle版

【感想@テレビアニメ「ギヴン」第9話 冬のはなし*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-05-30
【CD:ギヴン「まるつけ / 冬のはなし」】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-11-2
【感想@キヅナツキ「ギヴン」2~5巻*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-12

【感想@テレビアニメ「ギヴン」第1~2話*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-12-4
【第3~4話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-12-5
【第5~6話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13
【第7~8話】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-1
【第9話その2】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-2
【第10~11話(最終話)】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-13-3



掲載する順番が後になってしまいましたが、
「ギヴン」の単行本1巻の感想です。
それ以降の既刊(2~5巻)についてはこちらをご覧ください。
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-12

先に購入した第2巻以降を読んですぐに
「こ、これは最初の巻もやっぱり買わないと駄目だわ」
と思ったのですが、
他の物と一緒にネットで注文したら、
到着がかなり遅くなってしまいました。
その間は、とてももどかしかったです!



第2巻もそうだったように、
アニメを散々見た後に第1巻を読みましたので、
とても「答え合わせ」感が強かったです。
たとえば、アニメの第1話で
ギターを習いたいがために立夏を追う真冬くんの話は
アニメオリジナルだったとようやく知ったとか。
また、立夏くんが真冬くんを初めてスタジオに連れていき、
梶さんや春樹さんとのジャムセッションを披露するシーンは、
本来は逆ですけれども、
その熱さにまるでアニメをコミカライズしたようだと感じられて、
改めてアニメの出来の良さを実感したと同時に、
それに決して負けていない原作の凄さも思い知りました。
原作の漫画も良くてアニメも良いだなんて、本当に素晴らしく、
作品のいちファンとしてとても幸せです。


ストーリーについての感想は、アニメ感想と重複しますので
ここでは省きます。


第1巻での作画で一番気になっていたのは、やはり、
真冬くんの歌を立夏くんが初めて耳にするシーンです。
見開きを大胆に使っただけでなく、
スクリーントーンを大目に使用することで
その前後との区別をはっきりと付け、
立夏君が驚愕した様子が表現されていました。
私が見落としていなければ、
第5巻までで1コマが見開きで描かれたのは、
第1巻のここと、第2巻での初ライブ中
(真冬くんの「さみしいよ」付き)だけのはずです。
名場面の多いこの「ギヴン」の中でも、
ここは特に重要なシーンなのだなと、改めて感じました。
主人公の片割れがもう一人の主人公に魅せられた、
とても大事なシーンですしね。



真冬くんが柊くんと久し振りの再会を果たすシーン。
アニメの感想でも書きました通り、
アニメ初見時の私には
柊くんがいじめっ子のようだと怖く思えていたので、
もし原作の漫画を先に読んでいたら、
そういう誤解はしなかった気がします。
けれど、その柊くんの初登場のコマは、
驚く真冬くんの顔のアップが
隣のページのすぐ横のコマで描かれていることもあって、
まるで元カレが登場したようだとも思えてしまい、
これを当人たちに知られたら全力で怒られるなぁと
変なことを考えてしまいます。

そうそう、キヅナツキ先生の中でも
この時は設定がまだ固まっていなかったのか、
柊くんの「吉田」呼びには違和感が強かったです。
逆に言えば、貴重なシーンといえますね。



アニメ第6話でも大好きだった、
立夏くんが真冬くんへの嫉妬を自覚するシーン。
漫画でも大変素晴らしく
「あああ……」と悶えたのは勿論ですが、
リアルタイムで追っていた当時の読者さんの気持ちを思うと
私まで胸が苦しくなりました。
というのも、今もそうであるようですが、
BL作品は全般的に刊行スピードが遅いんです。
立夏くんがこの状態で、
当時の本誌の読者は二ヶ月、単行本派は一年以上、
続きを待たされていたわけで……
想像するだけでしんどいです。
勿論、リアルタイムでしか味わえない楽しみはあり、
上記のような辛さも
後になれば、その楽しみに変わることも少なくないので、
それはそれで良いのですが、
私は一気に読めて良かったなぁと、
幸せを噛みしめています。



そして、巻末のおまけについて。
ここに限らず、アニメは原作のおまけ(小ネタや設定)を
上手く利用してお話を膨らませているんですね。
私が最もすきなのは、「バンド内アンケート」です。
私も梶さんと同じく、真冬くんの答えに対して
思わず噴き出したからなのですが……
真冬くんは立夏くんをそう思っているからこそ、
ああいう答えを放ったんですよね。
そこがおかしくて、いつも笑ってしまいます。
頑張れ、立夏くん(と、第3巻の「童貞の俺」くん)!



(6/17追記)本誌感想も書きました。
【感想@キヅナツキ「ギヴン」柊mix_6(シェリプラス2020年7月号掲載)*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-17



ギヴン 1(完全生産限定版) [Blu-ray]ギヴン 2(完全生産限定版) [Blu-ray]ギヴン 3(完全生産限定版) [Blu-ray]ギヴン 4(完全生産限定版) [Blu-ray]ギヴン(5) (ディアプラス・コミックス)ギヴン(1) (ディアプラス・コミックス)




2020-06-15 14:15 


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