さくらもちモチ

感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_11（シェリプラス2021年7月号掲載）*ネタバレあり　[ギヴン] [編集]

雑誌「シェリプラス」2021年7月号に掲載されている
キヅナツキ先生の作品「ギヴン」の感想です。
（柊mix_11）
以下の記述にはネタバレを含みます。

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遂に柊くんと玄純くんの思いが成就する回でした。
以前の感想記事で何度となく書いているとおり、
私は主要キャラの総カップル化を苦手としています。
柊くん編に入ってからは
（「柊mix」と題されているので当然ですが）
主人公の立夏くんや真冬くんの描写が少ないこともあって、
彼らについてはずっと関心を寄せられずに来ましたが、
そんな私でもさすがに今回は嬉しかったです。
でも「やったー！」という喜びより、
「良かったねぇ」と安堵する方が圧倒的に大きかったです。
また、柊くんたちの恋が一段落すれば
物語の視点が再び真冬くんたちに戻ってくれると思うので、
それを期待した上で喜んでいる部分もあります。



きんいろのおりがみエピソード以降の
柊くんの「玄純くんから求められる喜び」については、
正直なところ、私は今でも
「それって本当に恋なの？」と思わなくもないです。
とはいえ、滅多に笑わない玄純くんが歯を見せて笑うなんて
余程のことだとは分かりますし、
自分なら彼の笑顔を見られる（笑わせられる）という自尊心が
それを見たいという欲と相まった結果、
その感情が恋だと自覚したことで
気持ちが更に強まったという流れは想像できるので、
そういうものなんだろうなとは受け止められています。

柊くんから襲いに行ったのに、
結果的に玄純くんにリードされて事に至るあたりは、
柊くんのへたれっぷりが読んでいて楽しくて、
せっかくのシーンなのに思わず笑ってしまいました。
微笑ましくて、好感も持てました。
柊くんだけでなく、玄純くんも面倒くさい性格であるようですが、
（玄純くんが寡黙な分、より大変そう）
そういう二人ならではの初めてのシーンだったと思います。



次号で玄純くんの思いが描かれて、
その後にようやく彼らのデビューライブの話、
そして立夏くんや真冬くんたちの話に戻る流れですかね。
隔月発売の本なのにページ数が少なく、
お話の進みがゆっくりなのが相変わらずもどかしくて、
残念です。



そうそう、今年の終わりに発売予定の単行本の第7巻が
通常版だけでなく、アニメDVD付きの限定版も発売されるそうで。

期待値を上げ過ぎると裏切られる気もしないでもないので、
ちょっと迷っています。



続きはこちら。
【感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_12（シェリプラス2021年9月号掲載）*ネタバレあり】
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