さくらもちモチ

感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_9（シェリプラス2021年3月号掲載）*ネタバレあり　[ギヴン] [編集]

雑誌「シェリプラス」2021年3月号に掲載されている
キヅナツキ先生の作品「ギヴン」の感想です。
（柊mix_9）
以下の記述にはネタバレを含みます。

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前回に続き、今回も柊くんメインのお話でした。
玄純くんの暴力的な発言に驚き、傷付けられてしまった後、
柊くんのベッドに入ってからもひたすら泣いていたようで……。
真冬くん相手につまらないことを言ったり、
立夏くんとシャーシャーやり合ったり(猫同士）した時とは
打って変わって、
弱気なところが強く出ていましたが、
それだけ玄純くんの言葉がショックだったんだと共感できました。



個人的に、今月号の見どころは扉絵でした！
ステージ上で手を取り合って踊る真冬くんと由紀くんが、
とても楽しそうで、微笑ましかったです。
扉絵では描かれませんでしたが、
客席に座って遠くから眺めていたはずの柊くんも、
きっとそれを心穏やかに眺めていたんだろうなと
その後の内容を読んで思いました。
そして、柊くんにとって隣に玄純くんがいるということが、
とても普通でとても特別なんだと思いました。
今月号の最後のコマ（舞台）が、
扉絵と対になっているのが、とても好きです。


あの冬、柊くんが二度目にガードレールに上った時、
夕日が怖くて進めなかったというところで
隣にいる玄純くんの手に助けられたのは、
柊くんの夢だったのか、本当のことだったのかは不明ですが
（おそらく後者）
それがもう、柊くんの中での玄純くんを表す答えのはずで。
柊くんが一日を要して出した答えに
今の玄純くんが満足するかは分かりませんが、
もし彼がずっとぐだぐだ言うようなら、
柊くんが「うるせぇ」と怒鳴って蹴り飛ばすぐらいの荒療治は
あってもいいかと思っています。


でもここまで書いておいて言うことではないのですが、
正直なことを言いますと、
柊くんの心境についてはあまりよく分かってません。
これまでの柊くんは、
玄純くんに対して性的なことは一度も考えたことはなく、
彼に煽られてとりあえず自分と向き合ってみた結果、
そういうのはもうどうでもいいから
とにかく玄純くんがずっと好きだった！
普通に特別に好きだと分かった……って流れで合ってます？？
あんまり自信が無いです。
（特に今月号については、ついさっき買ってきたばかりなので）
性的に好きかどうかは、勿論、大事なことですが、
相手に触りたいと思ったら、合意の上ですればいいし、
特に思わないなら無理にしなくてもいいんじゃないですかね。
玄純くんがしたくてしたくてたまらない時は、
柊くんが自身の心に聞いて、答えを出せば良いと思います。



今月号では、新曲（由紀くんの遺作）の後半が
続きを作った立夏くんによって変えられていました。
個人的には、この曲を聴いた真冬くんがどう思うのかが
ずっと気になっています。
それにしても、過去と現在、自分を愛した二人の男が作る曲って、
なかなか凄い圧がありそうです。
とても重いけれど、あの真冬くんなら、
二人が曲に込めた想いを歌唱で昇華させられるんだろうなと
期待もしています。



さて、付録のCDを先程から聞き流しているのですが……
アニメから「ギヴン」を知った私は、
これまでドラマCDを全く聞いたことが無いのもあって、
申し訳ないのですが、キャラの声というより
声優さんの声としかまだ聞けてないです。
「この声……あ、真冬の台詞ってことは真冬くんか。
つか、真冬の声って斉藤壮馬さんなんだ」みたいな感じで
いちいち面倒くさいことになっています。
内容は、何故か知ってるなと思っていたら、
単行本に収録されているおまけの四コマ漫画の音声化なんですね。
楽しいです。



続きはこちら。
【感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_10（シェリプラス2021年5月号掲載）*ネタバレあり】 https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-03-30-4