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感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第7週:ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」の感想です。
今回は以下の放送について記します。
第7週:ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ
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連続テレビ小説 ちむどんどん Part1 NHKドラマ・ガイド

連続テレビ小説 ちむどんどん Part1 NHKドラマ・ガイド

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2022/03/30
  • メディア: Kindle版

以前の感想記事はこちら。
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第1週・第2週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-05-10
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第3週・第4週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-05-10-1
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第5週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-05-14
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第6週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-05-21



第7週のあらすじです。
https://www.nhk.or.jp/chimudondon/
 暢子(黒島結菜)は、レストランでの仕事始めから、厳しい連続勤務を言い渡された。オーナーの房子(原田美枝子)は、何か暢子に因縁があるようだ。シェフの二ツ橋(髙嶋政伸)に心配されながら、暢子は絶対にくじけないと誓い働き始めるが…。一方、沖縄やんばるの実家では、姉・良子(川口春奈)が、友人の石川(山田裕貴)への思いがありながら、金吾(渡辺大知)から執ような求婚を受け続けて…。

今週に限らず、
朝ドラの感想記事は週末の放送を見終えた後に着手するので、
どうしても金曜日の放送の内容に左右されがちです。
今週は珍しく、木曜日までと比べると、
金曜日の放送はまだ落ち着いて見ることができたので、
「決して良くはないけれど、
昨日までと比べるとまぁ普通に見れたな」と
思った瞬間も実はあったのですが、
それでもちゃんと(?)
見ていて不快なシーンをしっかりと入れてくるところが、
さすがちむどんどん制作陣だなと思いました。

金曜日の放送で私が引っかかったのは
・暢子の「負けるとは思わなかった」発言
・「苗字でなく名前で呼んでください」発言
・実際に先輩から苗字で呼ばれると、
そうじゃないよと言うように
思わせぶりな表情だけ向けて、
無理に先輩に「暢子」と呼ばせたシーン
・賄い用のカレーライス作りで、
うっかりお客様用の高級肉を使用したにもかかわらず、
ろくに叱られもせずに口答での注意だけで終わったシーン
・暢子に迫ろうとする智がキモい
・良子の白無垢姿
・厨房で髪をおろしている暢子が、
良子の結婚式では髪を結わいていたところ

具体的に挙げてみると、結構な数ですね……。

結婚式の良子が白無垢姿だったのは、
沖縄らしい婚礼衣装を披露するのは
暢子が結婚する時まで取っておくためなのかなと
思っています。
あと、全視聴者が心の中で叫んだと思いますが、
暢子は髪の毛を結べるんかーい!!と、
私もテレビの前でずっこけそうになりました。
てっきり、年を重ねた後の暢子と
見た目の差を出すために、
見習い中の若い頃はボサボサの頭でいて、
彼女がコックとして一人前になったら
後ろで一つにまとめるようになるのかなと
勝手に想像していたので、
ここで髪をまとめられるなら仕事中もそうしなよ……と
改めて思いました。
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それと、比嘉家は過度な貧乏設定なのに、
暢子が電話しまくりだったのはどうなんでしょう。
この時代では普通だった電報や手紙の交換では
あまりに遅すぎて、
物語が全く進まないからでしょうが、
電話での姉妹の会話には意味を感じず、
無ければ無いで何とかなりそうだったので、
ツッコミを入れずにはいられなかったです。
また、働き始めてまだ一年も経過していないのに、
東京・沖縄間を往復できる旅費がもう貯まっただけでなく、
慶事休暇も貰えるんだ……と
遠い目をしそうになりました。
細かなところで貧乏設定を無視するなら、
最初からそこまで貧乏にしなくても良かったのでは?と
未だに思います。



さて、前置きが長くなりました。
今週も、比嘉家の人物に対して思ったことを中心に
感想記事を書いていきます。

まずは暢子。
怒涛の十連勤の後、
まだお店で働かせてもらい始めたばかりのど新人が
いきなりオーナーに料理勝負を挑むのは、
いくら暢子が若くて、田舎出身だとしても、
ちょっと非常識が過ぎます。
沖縄県人会の人々の愚痴が頭に残っていたのか、
レストランの厨房では
先輩コックたちを背にして
「みんなそう言ってます」と
勝手に主語を大きくして同調圧力をかけてきた時は、
本気で「何、こいつ……!」と思いました。
がむしゃらで負けん気が強く、
暴走しがちな彼女を見ていると、
絶対に同じ職場で働きたくないタイプの人間だと
深く深く思いました。

黒島結菜さんの演技なのか、それとも地なのか、
調理シーンは全般的に手つきが危うい感じがしていて
慣れているようには見えないですし、
振舞う料理は相変わらず美味しそうではなくて、
なんだかなぁと思ってしまいます。

ペペロンチーノについては、
てっきり暢子はシークワーサーを絞ると思っていたので、
島にんにくが使われたのはちょっと意外でした。

沖縄県人会の人々は、
オーナーを「裏切り者」呼ばわりしていたけれど、
狭いコミュニティの中の仲間の成功を喜べず、
酒を飲んで悪口を言い合っている時点で
「そりゃ、あんたたちは成功しないよ……」と
思わずにはいられなかったです。
紹介状を見たオーナーが
暢子の雇用を決めたことからして、
県人会にはちゃんと筋を通していますよね。
それに、かつてのオーナーが、
沖縄にゆかりがあるという理由で
昔は要らぬ苦労を背負わされていたようなのを踏まえると、
県人会とは離れざるを得なかったという事情も
実はある気がします。
だからこそ暢子が大人たちの配慮や気遣いを無視して、
自分の希望だけで
店を辞める・辞めないの勝負に挑んだのが
鼻につきました。



話が少し脱線しますが、
暢子の幼馴染みである智は、
一体どうしちゃったんですかね……。
以前から暢子に気があるようだったとはいえ
(それが結果的に歌子への当てつけになっているとはいえ)
ここまで恋愛脳な部分を見せられると、
かなり気持ち悪いです。
まるで別人みたい。
まず間違いなく、
これから出てくる東京の青柳和彦くんと
暢子との恋で競わせるためでしょうが、
本当にそうだとしたら、
智は今週振られた金吾二世になってしまいそうで、
想像しただけで呆れそうになります。



さて、次は良子。
ナレーションで「誰も予想しなかった事態」と
言っていましたが、
石川先生が土壇場で現れてプロポーズする流れは
「視聴者の誰もが予想した事態」だったと思います。
上記でも挙げた
良子の結婚式で暢子が髪をまとめていた点は
誰も予想しなかった事態だったので、
もしそうだったとしたら、
まさにその通りでしたが……そんなわけはないという。

良子が石川先生に向かって
「もう遅い!」と叫んだにもかかわらず、
そのまま彼の近くまでわざわざ移動して
プロポーズを快諾する流れは、
最終的には二人が結婚するだろうと予想していた私でも
開いた口が塞がらない状態になりました。
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金吾が最後まで良い人すぎたので、
彼には絶対に幸せになってほしいです。
比嘉家にかかわると、
一方的に多大な迷惑をかけられて、ろくなことがないので、
これを機に彼らとの縁が切れて良かったねと
逆にお祝いしたいです。

良子の迷惑を考えない強引さは尋常でなかったものの、
彼女への気持ちは、徹頭徹尾、真剣なものだったので、
金吾は本当に良い男でした。
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幼少期の暢子の東京行き(未遂)に、
沖縄での就職に対する暢子の二度の拒否、
そして今回の良子の結婚のドタバタ……から察するに、
この作品は、
どうしようもない不幸の発生により、
比嘉家の人々が不本意なことをさせられそうになって、
他に手立てが無いことから
一度はそれに従おうとするけれど、
やはり本当の自分の気持ちを大事にするというのが
主題の一つのようです。
その結果、
自分勝手なドタキャンの連続になっているのが
出来の悪さに繋がっていると思えます。
比嘉家の人々は、
毎回のトラブル(とキャンセル)を経ても、
「私たちは幸せになる」と誇らしげに言って
家族の結束を強められているので、
結果オーライで気持ち良く終われるのでしょうが、
彼らに振り回される周囲の人々がもう気の毒です。



母親の優子も、
相変わらず変な母親ぶりを発揮していました。
賢秀が沖縄に帰ってきた際に、
彼を叱るどころか全力で歓迎していたのには
大変驚きました。
せめて、ニコニコ笑いながら賢秀に近付いた後、
急に鬼の表情になり、
彼の顔をバチーンと引っぱたくことでもしたら、
この甘すぎる母親を見直せるのに……と
思わずにはいられなかったです。

また、石川先生との結婚を決めた良子に向かって
「謝らなくていいよ」とフォローを入れた時も
「は? 何を言ってるの」と思いました。
ここは逆で、
「迷惑をかけた人たちには、
後で二人でちゃんと謝りに行きなさい」と
彼女を諭すところですよね。
優子も母親として、
二人とは別に頭を下げる必要があると思います。



賢秀については……
先週の感想記事にも書いたとおり、
彼の酷さに対してはもう達観しているというか、
諦めてしまっているので、
悪事を働いているのを見ても
「またか」と軽く呆れる程度で、
ムカつくことはなかったです。

とはいえ、
賢秀に対して色々と思うことはありました。
かつての賢秀は
詐欺被害に遭ったせいで深く傷ついたはずなのに、
今は自分が詐欺をする方に回っているというのは
どういう神経をしているんですかね。
石川先生に向かって
「良子は可愛い妹だ。
お前は良子を幸せにできるのか」と
大声で凄んだ時は、
「おまえがそれを言うか」と思わずにはいられず、
つい苦笑してしまいましたし、
最後、沖縄の家を離れる際の彼が
満足げな顔をしていたのを見た時は
「なんで達成感を味わっているような顔をしてるの」と
不思議でなりませんでした。

賢秀の描写は、
プライドが高いだけで実力が伴わなかったり、
きちんと働かないで賭け事に興じていたり、
口先だけで行動することがなかったり、
母親から不用意に甘やかされたり……と、
実は「昔からいる沖縄の駄目な長男」像のとおりだと
ネットで見かけたのですが、
だからといって
それを朝から見せられるのはどうなのかなと
未だに思います。
見ていて楽しかったり共感できたりするならともかく、
ただただ不快なものを見せられる現状では、
こうして不満しか生まれません。



最後は歌子について。
やっと歌わなくなった!と思っていたら、
次週はオーディションを受けるようで、
またリサイタルが始まるのか……と
始まってもいない今からうんざりしています。
そして、智への思慕はどうでもいいというか、
うじうじしながら感情をこじらせているのは
見ていて楽しくないので、
早く決着がつかないかなと思っています。



暢子のせいで、
沖縄弁の一部がすっかり苦手になっています。
驚いた彼女が反射的に
「まさかやー、しんけん? ありえん!」と叫ぶ度に、
それはこっちの台詞だと思うのにも、
いい加減疲れました。
「あい」という返事も、
「うち(私)は~」という言葉遣いも嫌いです。
単語の終わりで語尾がいちいち上がる独特のイントネーションも
同様に嫌いになっています。
十龍之介くんに癒されたい……。
(私の好きな「アイナナ」での沖縄出身の男性キャラです)
沖縄はいいな~と素直に思えていた頃の気持ちを
制作陣には返してほしいです。



続きはこちら。
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第8週:再会のマルゲリータ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-06-03



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2022-05-28 00:00 
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