さくらもちモチ

感想：NHK朝ドラ「らんまん」第4週：ササユリ*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHKの連続テレビ小説（朝ドラ）「らんまん」の感想です。
今回は以下の放送について記します。
第4週：ササユリ

以下の記述にはネタバレを含みます。

【感想：NHK朝ドラ「らんまん」】
第1週：バイカオウレン
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-07
第2週：キンセイラン
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-14-1
第3週：ジョウロウホトトギス
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-21



「らんまん」第4週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/

　高知に戻った万太郎（神木隆之介）は、道すがら自由について演説する男（宮野真守）を見かける。帰宅した万太郎はタキ（松坂慶子）に植物の研究はやめると告げる。
　竹雄（志尊淳）から、万太郎（神木隆之介）の植物への想いを聞いたタキ（松坂慶子）は、ある決意を固める。それは万太郎と綾（佐久間由衣）を夫婦にすることだった。

今週の放送も楽しく視聴しました。
特にタキさんが万太郎と綾ちゃんに下した決定については、
誰も悪くないのに辛いことになってしまっていて、
私も見ていて神妙な気持ちになりました。

でも、家を一番とするタキさんが
孫二人の気持ちをちゃんと重んじていたのが救いです。
万太郎も綾ちゃんも
タキさんの深い愛情をよく知っているからこそ、
彼女の決定には異を強く唱えた一方で、
彼女自身を否定することはしなかったんだと思います。



綾ちゃんは、やはり幸吉のことが好きだったんですね。
幸吉が綾ちゃんの簪をずっと持っていたことからして
彼も想いを寄せていそうでしたが、
彼は竹雄以上に身分の差が問題になりそうだったので、
あの時、彼の傍にいた女性が妻であってもそうでなくても、
綾ちゃんの失恋は必然だったのかもしれません。

そして竹雄！！
綾ちゃんに気持ちを言わない（言えない）のが
見ていてもどかしかったです。
今はタキさんのお陰で
綾ちゃんはお嫁に行かずに済んでいますが、
彼女の立場を思うとそれも時間の問題なので、
竹雄にはもうちょっと頑張ってほしいです。




週の始めの放送で見られた
家業に精を出す万太郎の姿が
とても痛々しかったこともあり、
彼が土佐での早川逸馬との出会いを経て
自分の気持ち（自由）と改めて向き合ったシーンは、
闇の中で光明を見たような気持ちになりました。
先週の東京での出会いといい、
今週の土佐での出会いといい、
幼少期は体が弱かったせいもあって内向的だった万太郎が、
出かけた先で知り合った人々に心を救われながら
自分の道を見つけていくのには、
感動を伴う面白さがありました。
タキさんの決意が固そうであるのを思うと、
彼女を説得しなければならない万太郎と綾ちゃんは
本当に大変だと思いますが、
彼女は話が分からない人ではない上に、
心から万太郎たちを可愛がっているので、
ここを踏ん張りどころとしてなんとか頑張ってほしいです。

万太郎のモデルとなった牧野富太郎氏は、
割と問題のある人物だったようで、
良くも悪くも逸話が多く、
従姉妹との結婚も実際にあり、
一時的とはいえ重婚状態にもなったようです。
この「らんまん」は、
あくまで牧野氏の人生を元にしたフィクションだそうなので、
描きにくい事実をどのように変えていくのかも
今後の楽しみの一つです。



今週は、滑舌の良い松坂慶子さんに加え、
声優の宮野真守さんも登場していたので、
大事なシーンの台詞がちゃんと聞きやすかったのも
良かったです。
その役の個性もありますし、
何よりこの作品は舞台ではなくテレビドラマなので、
全員がくっきりはっきり喋る必要は無いのですが、
聞き取りやすい言葉で喋ってくださる役者さんがいると、
良い感じに締まるなと感じました。



続きはこちら。
【感想：NHK朝ドラ「らんまん」第5週：キツネノカミソリ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-05-05