感想:NHK朝ドラ「らんまん」第3週:ジョウロウホトトギス*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]
NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」の感想です。
今回は以下の放送について記します。
第3週:ジョウロウホトトギス
以下の記述にはネタバレを含みます。
【感想:NHK朝ドラ「らんまん」】
第1週:バイカオウレン
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-07
第2週:キンセイラン
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-14-1
「らんまん」第3週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/
18歳になった万太郎(神木隆之介)は相変わらず植物の研究に没頭する日々を送っていた。ある日、峰屋の酒を東京で開かれる博覧会に出品しないか、との話が舞い込む。
神木隆之介さんが演じる大人の万太郎が
いよいよ本格的に登場しました。
大好きな植物のこととなると
周囲が見えなくなるほど夢中になってしまうのが
幼少時と同じだったのは、
綾ちゃんや竹雄の苦労を思うと心苦しいのですが
ちょっと微笑ましかったです。
そんな万太郎も、否応なしに
老舗蔵元の現当主としての自覚を持たざるを得ず、
やりたい事とやらなければならない事の差に対する苦しみは
年々大きくなっているようです。
特に峰屋の場合、
万太郎が家業にほぼほぼ興味が無いだけでなく、
逆に綾ちゃんが酒造りに強く惹かれているのが問題であり、
救いでもあって、
もしも彼女が長男だったなら
二人ともやりたい事をすんなりとできるだけに、
この先は相当辛い思いをするのだろうなと
嫌でも想像してしまいます。
週の途中で竹雄が万太郎に苦言を呈していたとおり、
万太郎が幼い頃から高価な本を買ってもらえた等
植物のことだけを考えられていたのは、
峰屋の財力と、
彼が峰屋の当主だからという立場があってのことです。
まだ貧富の差が激しいこの時代なら、
農家に生まれれば一日が農作業と家の手伝いで潰れますし、
竹雄のように奉公に出されることも一般的でしょう。
いつもお腹を空かせている中で植物を前にしたら、
その美しさ云々に感動する前に
それは食べられるのか否か、美味しいのか否かという疑問で
頭がいっぱいになったかもしれません。
なので万太郎は、
自分が好きなことをできているのは家業が順調であるからで、
その家業を継いだ立場であるからこそ
周りからは目を瞑ってもらえているのを
本来はもっと自覚するべきなのですが……
まぁ難しいですよね。
それぐらい、植物学に出会った時の万太郎は、
凄く活き活きとしていました。
万太郎がやりたいのはこれなんだというのが、
顔や言動といった彼の全てから
ひしひしと伝わってきました。
万太郎が本の著者を尊敬するだけに留まらず、
心の友として一方的に強く慕い始めた時は
私も「おいおいおい」とツッコミを入れましたが、
念願が叶って彼らとの対面を果たし、
本当に心の友となっていたシーンを見たら、
私も「良かったね……」と本気で思うようになりました。
綾ちゃんは、もう年頃だということで
お見合いの話が舞い込んでいましたが、
やはりお婿さんを取って彼女が峰屋を継ぐのが
一番ですよね。
しかしそうなると
必然的に竹雄の初恋は実らないことになるので
それはそれで彼が可哀相かなと思っています。
さて、今週は、
万太郎が寿恵子さんと出会うシーンもありました。
私はそれを見られるのがもっと先だと思い込んでいたので、
「え? もう会っちゃうんだ?」と驚きました。
二人が知り合うきっかけが
万太郎が酔っ払った時の奇行だというのは
ちょっと恥ずかしいですが、
二人ともそこを全く気にしていなかったのが
とても良かったです。
万太郎が下戸であるのを卑下して自称した「かえる」が
寿恵子さんだけの渾名としてすっかり定着していたのも、
上手な作りだなと思いました。
二人の再会が、凄く凄く楽しみです!
それにしても、
寿恵子さん役の浜辺美波さんが本当に可愛らしくて、
彼女が登場する度にテレビに見入ってしまいました。
浜辺さんが微笑むと、本当に花のようで、
画面がパッと明るくなるんですよね……。
素敵です。
続きはこちら。
【感想:NHK朝ドラ「らんまん」第4週:ササユリ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-28
2023-04-22 09:46
共通テーマ:テレビ
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