感想@アニメ「ハイキュー!!」第21話:先輩の実力 [ハイキュー!!]
テレビアニメ「ハイキュー!!」第1期の感想です。
今回は以下の話について記します。
第21話:先輩の実力
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私の推しは青葉城西の及川徹さんです。
原作の漫画は最後まで読み、
アニメも視聴済みですので、
以下の文章では先のことについて触れる可能性があります。
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【テレビアニメ「ハイキュー!!」第1期】
初回と前回の感想記事はこちら。
第1話:終わりと始まり
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第20話:及川徹は天才ではない
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第21話のあらすじはこちら。
焦りから周囲が見えなくなっている影山と交代でコートに入ったのは、烏野のもう一人のセッター、菅原。澤村たちに駆け寄った菅原は、あっという間にチームの雰囲気を一変させる。コートの外から試合を見続けてきた菅原が影山とは違ったゲーム展開を繰り広げる。
菅原さんの無双回です!
控えセッターの菅原さんがコートに立つ代わりに
ベンチに下げられた影山は、
ショックで呆けそうになりながらも
すぐに己を取り戻し、
コートの外から試合を見ることで得られる学びを
がつがつ吸収していました。
最悪な記憶ばかりが残る中学最後の試合とは違い、
影山が前向きな気持ちでいられたのは、
彼自身の心の成長が大きな要因でしょうが、
やはり、すぐに菅原さんから「へこむなよ」と慰められ、
日向からも発破をかけられたからでしょう。
菅原さんに限らず、作中の三年生は年上だけあって
影山たち一年生より言動に余裕があるのを
強く感じます。
今回の交代は、
焦る影山の頭を冷やすためだそうで……。
いくら影山が体力面でも秀でているからといって、
あんな精密なトスを上げ続ければ
心身の消耗は人一倍激しいはずなので、
ここで彼を少し休ませるのは理に適っていると思います。
それに、一度引っ込められたことで
試合にまた出たいという影山の渇望が更に強くなったのも
利点でした。
菅原さん自身が一番痛感しているとおり、
彼が技術で影山に劣るのは事実ですが、
そんな影山が彼の言動から
たくさんのことをせっせと学んでいるのが
この回の一番のポイントでした。
試合の序盤で影山が金田一を引っ掛けた
視線誘導のフェイクも
元はと言えば音駒の研磨くんにされたことを真似たもので、
影山はいつもこんなふうに、
良いなと思ったり、
自分に足りないと気付いたりしたものを迷わず取り入れ、
積極的に自分のものにしていきます。
とにかくバレーが好きで好きでたまらず、
バレーの上達のためなら何でもやろうと思い、
それを無理なく実行する姿からは、
影山のバレーに対する途方もない情熱が見えます。
影山は勉強ができないようですが、
どういう形でもバレーに関連付けれるなら
いきなり高得点を取るのも夢ではないでしょう。
実際、未来の彼はバレーで海外進出を果たしますが、
それこそ語学は誰にとっても基本中の基本で、
最低でも英語ぐらいはぺらぺらと喋れないと
まともにやっていけないはずなので、
影山は海外行きを意識し始めた段階で
学生時代の不出来が嘘のように
流暢に外国語を話せるようになる気がします。
影山に限らず、
烏野の皆が他校の技術を何でも進んで取り入れるのは、
いかにも雑食のカラスのようで、
基本の設定の素晴らしさには感服するばかりです。
烏野が本能のままに食い散らかし、
どんどん吸収して強くなっていくのを見るのは楽しく、
次は何ができるようになるんだろうという期待に
繋がっています。
もし及川さんが影山と同じ学校だったなら、
正セッターの座を全力で彼と競うのでしょうが、
菅原さんは違いました。
試合に出たいという気持ちでは影山に負けていないものの、
セッターの実力や試合の経験では劣るという辛い現状と
正面から向き合った上で、
自分に何ができるのかを考えたそうです。
そんな菅原さんがコートに入った途端、
重かった烏野の空気が急に軽くなりました。
菅原さんとの会話で皆が平常心を取り戻し、
心に余裕が生まれているのを見たら、
私も「さすが菅原さん……!」と
感嘆せずにはいられなかったです。
今回、特に菅原さんの言動で印象的だったのは、
日向が影山に教えていたとおり、
彼がよく人を褒める点です。
セッター交代後に月島が岩泉さんのスパイクを止めたり、
日向がブロックに成功したりしたのは、
菅原さんの助言によるものなのに、
当の彼はそれには全く触れず、
二人の手柄ばかりを手放しで褒めていました。
言われた側の二人も、
その成功は菅原さんのお陰だとちゃんと認識した上で
賞賛を受け止めていて、
彼への信頼が更に強まったのが見て取れました。
セッターが菅原さんに変わっただけで、
烏野の雰囲気が一気に改善し、
皆の結束も強まったんですから、
彼らと対峙している青葉城西も
菅原さんに一目を置かざるを得なくなっていましたね。
青城の入畑監督や及川さんが内心で発していた
菅原さんへの高い評価を、
彼自身が知ることはまずないでしょうが、
もし可能なら教えてあげたかったです。
強豪校の監督と主将から本気で感心されていたと知ったら、
菅原さんは思わず涙ぐむぐらい喜んだでしょうし、
「バレーをやっていて良かった」と
改めて思ったと思います。
今回は「先輩の実力」というタイトルの通り、
菅原さんを中心に烏野の活躍が描かれましたが、
私の中でそれ以上に心に強く残ったのは、
その先輩たちが影山に素敵な言葉を贈った点です。
具体的に挙げると、
菅原さんと縁下先輩それぞれの名台詞です!
【菅原】
俺が入ってる時の得点
お前が入ってる時の得点
合わせて烏野の得点だ
俺は俺なりのベストの戦いを
お前はお前なりのベストを――それで青城に勝つぞ
【縁下】
うちのスパイカーって結構レベルが高いと思うんだよ
そいつらがちゃんと100%の力で打てたら
多少ブロックが立ちはだかったって
ちゃんと戦えると思わないか?
どちらの言葉も冷静に見れば、
「何を言っているんだ?」と
誰かに冷たくツッコミを入れられるほど
当たり前すぎることです。
でも、その当たり前をちゃんと言葉にして、
改めて先輩が後輩に言ったというのが
とても大事なことでした。
この時は青城との試合中なので、
どうしても状況が限定してしまいますが、
これらがどの試合にも置き換えることができる
非常に有用的な言葉であるのは
ご覧のとおりです。
同じチームに自分以外のセッターがいることは普通ですし、
チームの皆で点を取っていくのも普通です。
そしてご存知のとおり、
烏野を卒業した後の影山は
プロの選手として第一線で戦っていくので、
レベルが非常に高いスパイカーと組むのも普通です。
なので、言った側である菅原さんも縁下先輩も、
言われた側である影山も
あまり意識していなかったでしょうが、
実はこれらの言葉は、
影山がこの先もバレーを続けていく上で
無意識のうちに指針となっていたのではないかと
勝手に想像しています。
特に縁下先輩の言葉は、
以前の回で及川さんが密かに指摘したのと同じ内容で、
もしあのまま影山が気付けなかったのなら、
この先も彼の大きな欠点であり続けたかもしれないほど
根深い問題でした。
影山がここでこれに気付けたのは、
彼が自覚している以上に幸いだったと思います。
そして最後の
「勝てよ」からの「勝つぞ!」です!!!
ここは何度見ても胸が熱くなります。
「勝てよ」という言葉からは、
勝負が他人事であるという印象を強く受けますが、
その言葉が「勝つぞ!」になると一気に、
これが菅原さんの戦いでもあるという認識が強まります。
菅原さんが影山に贈った上記の言葉が、
彼自身にも返っていて、
烏野の全員でこの試合に臨んでいるという意識が
彼の中で改めて膨れ上がったのが
よく分かる描写でした。
ここは原作の漫画でも良かったシーンでしたが、
アニメの演出も最高に素晴らしかったです。
対青城戦の試合は第2セットに入り、
更に盛り上がってきました。
推しの及川さんの出番が相変わらず多くて、
本当に幸せです……有難い。
そして次は、あの「進化」回です。
今回のBS Japanextでの放送も既に見ましたが
(さすがにここだけはと思ってリアタイ視聴しました)、
夜中なのに変に悶えそうになってしまい、
なかなか大変でした。
続きはこちら。
【感想@アニメ「ハイキュー!!」第22話:進化】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-11
阿吽コンビが尊すぎます。
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2023-02-11 13:53
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