SSブログ

感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第17週:あのとき食べたラフテーの*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」の感想です。
今回は以下の放送について記します。
第17週:あのとき食べたラフテーの
22chimu_top.jpg

NHK連続テレビ小説 ちむどんどんレシピブック

NHK連続テレビ小説 ちむどんどんレシピブック

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2022/05/27
  • メディア: Kindle版

初週と前週の感想記事はこちら。
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第1週・第2週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-05-10
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第16週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-07-31



第17週のあらすじです。
https://www.nhk.or.jp/chimudondon/
 暢子(黒島結菜)が勤める西洋料理店「アッラ・フォンターナ」に突然やってきたのは、以前フォンターナに勤めていた矢作(井之脇 海)だった。かつて店に多大な迷惑をかけた矢作がいまさらどうしたのか。その矢先、フォンターナには大事件が発生する…。一方で、暢子と和彦(宮沢氷魚)の結婚に反対する、和彦の母・重子(鈴木保奈美)は、なぜか和彦の上司・田良島(山中 崇)のもとを訪ねていた。

木曜日になってもフォンターナのトラブルが解決しなかったので、
「まさか、多江さんから事情を聞かされた三郎さんが
オーナーを助けるためにフォンターナに行くと、
実は旧知の仲だった権田さんと鉢合わせして、
権田さんが改心して三郎さんに詫びる流れ……?」と
想像していたら、
金曜日の放送の内容がまさにこの通りだったので、
大変驚きました。
23chimu.jpg
大事なのは、問題が解決することではなく、
その過程の描写なのかもしれません。
しかし、事情を中途半端に知った良子が、
突如、沖縄からあまゆ(鶴見)に乗り込んできて
勘違いをしたまま一方的に
「諦めないでください!」と熱っぽく語っただけでなく、
暢子がついうっかり事情をぺらぺらと喋る流れでは、
今週も呆れることしかできなかったです。



まず、良子は勤務先の学校が休みなんですかね。
電話を切った後に急いで鶴見までやって来たようですが、
それにしては時間が早すぎましたし、
なにより飛行機代は大丈夫だったんだろうかと
要らぬ心配をしてしまいます。
しかも、娘は一緒じゃないですよね。
幼い頃から家族愛を大事にしていた比嘉家ですから、
家族の一大事には皆で協力するのが普通なのでしょうが、
良子はもう石川の人間でもあるのだから、
ここは話を聞くだけに留めておいた方が良いというか、
進んで首を突っ込むべきではないと思います。
24chimu_ryoko.jpg
何より、猪突猛進としか言いようのない
無謀で勢い余った言動は、
まるで兄の賢秀のようで、
さすが比嘉家の長女……と悪い意味で感心しました。
先週の放送で、不得意だとの自覚があった料理を
石川家の皆さんに褒められたことで、
変に自信がつき、調子に乗り、
急にやる気が過剰に出てしまったのでしょうか。
暢子の必死の制止を聞こうとせず、
勝手な思い込みを早口でまくし立てる様子は、
見ていて怖かったです。



そして暢子。
秘密にしておくべきことをうっかり話した件は、
本来、コミカルなシーンなのでしょうが、
少しも笑えないどころかただただ不快でした。
あまゆの娘さんに催促されてから
慌てて家賃を払うところも、
暢子の常識の無さを強調しているように感じました。
ただでさえ、
暢子があまゆの調理場を好き勝手に使っているのが
気になっていたので、
彼女に対する悪い印象が更に強まりました。

そうそう、今週は、
いつも作り置きしているらしい料理を
あまゆのご主人が腐らせていました。
これが、暢子の不在時に現れた良子に向けて
「諦める」の言葉を聞かせるための
前振りでしかなかったのなら、
料理を腐らせる以外のことでも良かったのではないかと
思います。
以前にも書きましたが、
この「ちむどんどん」は料理が主題の一つなのに、
登場人物が食材や料理を粗末に扱うことが多すぎます。
暢子が金曜日に作ったラフテーのお弁当も
美味しそうだとはとても思えなかったです。
私は、お弁当のご飯におかずの味が染みたり、
おかず同士の味が混ざるのが嫌なので、
ご飯の上におかずを直乗せする暢子のやり方には
不満を抱かずにはいられないのですが
(尤も、今はそういうお弁当が多いのは知っています)
ラフテーなんて、冷えたら脂が固まるでしょうし、
白米に染みた汁がお弁当箱の底に溜まりますよね。
しかも、あの量……!
想像しただけで、胸やけしそうです。

その、暢子による毎日の
「手作りのお弁当を差し入れ大作戦」。
見かねた和彦が止めようとした際に
「うちは、何か間違ったことしてる?」と
暢子が反論した際は、
「全部だよ!!」と言い返したくなりました。
ここまで天然が過ぎると、
暢子の頭は大丈夫なのかなと思ってしまいます。

暢子の言動はいちいち気に障るので、
見ていて不快に感じてばかりいるのですが、
今週の放送で唯一良かったのは、
彼女がようやく髪の毛を結ぶようになったことです。
最初からこうしてほしかった……。



今週の放送では、
重子さんが更に気持ちの悪い人になっていたのが、
とても残念でした。
新聞社に乗り込んだ重子さんが
田良島さんを相手に口論を始めたシーンは、
彼の返答も含めて苛々させられました。

あの新聞社における和彦の評判は、
愛さんとの婚約破棄の一件が知られていれば
とっくにがた落ちしているはずで、
今回の重子さんの登場は、
彼にとって恥の上塗りでしかないと思います。
和彦と同じ職場でずっと働いていたのは愛さんで、
しかも二人が恋人同士であったのは
周知の事実だったっぽいですよね。
一方で暢子は、僅かな期間を、
そこでボーヤとして臨時に働いただけです。
あの場に居合わせた新聞社の人々は、
暢子より愛さんの方をよく知っていますし、
きっと思い入れもあるはずです。
田良島さんは、あの場では誰よりも和彦に近いのだから、
「おたくの息子さんはね、
六年も付き合って婚約までしていた女性に
わざわざ身を引かせたその日のうちに、
二股をかけていた別の女性に
恋心を打ち明ける最低な男なんですよ」と
笑いながら言ってほしかったです。
25shigeko.jpg
暢子を認めないながらも
あまゆやフォンターナにはしっかり行く重子さん。
そうしないとお話が進まないからでしょうが
(あまゆでは賢秀との対面、
フォンターナでは権田たちの嫌がらせを目撃)
凄く中途半端だなと感じています。



さて、来週はいよいよ結婚式と披露宴のようで……。
こんなに主人公の晴れ舞台を祝えないドラマは
初めてなので、
どんな気持ちで見たら良いのかが分かりません。
房子オーナーと三郎さんの件は、
お互いに憎しみ合っているわけではなく、
適度な距離を置いた状態で静かに交流を断ってきたのだから、
このまま放っておいた方がいいのになと思います。
暢子は張り切りたくてたまらないようですが、
それはもう、他人のためというより、
「他人のために役に立っている自分」を
味わいたいためなんだろうなと
思えてなりません。

不快な要素が皆無であるようにと願うのは
あまりにも現実的でないので、
一つでも少ないことを
ただただ祈ります。



続きはこちら。
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第18週:しあわせのアンダンスー*ネタバレあり】https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-08-12
悪い意味で、驚きの連続でした……。



連続テレビ小説 ちむどんどん Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド)NHK連続テレビ小説 ちむどんどんレシピブック【Amazon.co.jp 限定】「黒島結菜 in ちむどんどん」PHOTO BOOK Amazon限定表紙カバー版オカズデザインの沖縄食堂ごはん初級沖縄語連続テレビ小説「ちむどんどん」オリジナルサウンドトラック 〜ちむ編〜 (特典なし)




2022-08-05 22:34 
共通テーマ:テレビ