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感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第3週:1942-1943*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想です。
今回は、こちらの週について記します。
第3週:1942-1943
01.jpg
以下の記述にはネタバレを含みます。

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/10/25
  • メディア: Kindle版

初回と前回の感想記事
【第1週:1925-1939】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-05
【第2週:1939-1941】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-12



第3週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/comecome/
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橘安子ちゃんと雉真稔さんの恋が実り、
晴れて二人は夫婦になりました!
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……と、簡単にまとめてしまえば、
幸せな恋物語かと思えますが、
ここに至るまでの紆余曲折が涙、涙で、
私は火曜日からほぼ毎朝、泣いていました。
どうも先行きが不安(稔さんが戦死しそう)なので、
手放しでは喜べないところがあるものの、
それが確定でない今だからこそ祝いたいと思い、
金曜日の放送の最後で
安子ちゃんたちが神社で仲良くしているシーンでは
私も頬が緩みっぱなしでした。



先週の放送で真珠湾攻撃があり、
太平洋戦争が始まってしまいました。
今週の放送では、
早々にミッドウェー海戦が出てきましたね……。
【ウィキペディア:ミッドウェー海戦】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E6%B5%B7%E6%88%A6
私はゲームの「艦隊これくしょん(艦これ)」を介して、
第二次世界大戦で活躍した艦船を知るようになりました。
なので、ミッドウェーという単語を耳にすると、
即座に「赤城、加賀、蒼龍、そして飛龍が……」と思いますし、
空母四隻の損失がどれだけ重大な痛手だったのかというのも、
とりあえず理解できるようになりました。
そのせいもあり、
快勝という嘘がラジオで報じられたシーンでは、
私も複雑な気持ちになりました。

戦況の激化、そして悪化に伴って
徴兵がどんどん進んでいき、
行方をくらましていた橘家の長男である算太さんにも
赤紙が届けられました。
平凡な暮らしをしっかりと続けている安子ちゃんに対し、
算太さんは不安定な人生をふらふらと送っていましたが、
どんな状況にいても、条件さえ満たしてしまえば、
徴兵はほぼ平等にやってくるものなのだと実感しました。
以前の出来事にて算太さんを勘当した手前、
家長として一貫した態度を示さざるを得ず、
出征前の算太さんに冷たい仕打ちをした金太さんの心の内は、
その後に彼が千吉さんに後悔を明かしたこともあり、
非常に深いシーンになっていました。
算太さんのために大きなおにぎりを作った小しずさんについても、
どれだけ迷惑をかけられても息子は息子なんだと、
改めて思いました。
それと、算太さんが皆に出征前の挨拶をするシーンでは、
あの口うるさい吉右衛門ちゃんも万歳をしていたのが、
印象的でした。
幼いながらも博識な吉右衛門ちゃんなら、
きっとあれこれと思うことはあったでしょうし、
名目上、あの場はお祝い事なので、
そんな時に自分が文句を言うのは宜しくないという常識も
絶対に持っていたに違いない……などと、
色々想像しました。



先週までも見どころはたくさんあったのですが、
今週はそれ以上で、
安子ちゃんとの恋を両親に反対された後の稔さんの葛藤、
美都里さんによる安子ちゃんへの心無い仕打ち、
きぬちゃんや勇くんが見せた優しさと気遣い
そして千吉さんの心変わり……と、
毎朝毎朝、放送を見てたくさん泣いては、
早く続きが見たくてたまらず、心が焦がれました。
本当にせつなくて、悲しくて、でも面白かったです。

たしか幼少期に、
勇くんが安子ちゃん家のことを
「貧乏商店街」と呼んで冷やかしていたと思うのですが、
当時の彼がそんなことを平気で口にしていた原因は
周囲の大人がそう言っていたからでしょう。
雉真家は、千吉さんが一代で築き上げたとはいえ、
かなり裕福であるようですし、
美都里さんが安子ちゃんのことを見下し、
あんな言動をしてしまったのは、
無理も無いことでした。
千吉さんは、ただ闇雲に反対するのでなく、
理詰めで稔さんを追いこみ、
彼にぐうの音も言わせなかったのが凄かったです。
家柄の差について触れる時も、
厳しい職人の世界におまえが行ったところで何ができると言い、
橘家を貶めるどころかちゃんと立てていたところが、
素晴らしかったです。
息子の説得ですらちゃんと礼節を通す人なら、
そりゃ商売でも成功するわ、と、
私も猛烈に納得させられました。
出征前の帰省で岡山に戻ってきた稔さんの手を引き、
神社でお祈り中の安子ちゃんと引き合わせたシーンも、
千吉さんの人となりが伝わってきたことにより、
凄く凄く良いものになっていました。
粋な計らいを見せられて、
私も泣きながら「せ、千吉さん……!」と、
彼の名を呼ばずにはいられなかったです。
最高でした。



きぬちゃんと勇くんも良かったです。
特に勇くんは……
家のための結婚は自分がするからと千吉さんに言い、
稔さんと安子ちゃんの結婚を認めてほしいと迫ったシーンは、
彼がどれだけ二人を大事に思っているかが伝わってきて、
涙なしには見られなかったです。
勇くんは、稔さん以上に失ったものが多いと思うので、
絶対に幸せになってほしいです。
でも次週予告によると、彼も出征しちゃうんですよね……。
もし稔さんが戦死してしまうなら、
勇くんは生きて帰ってきそうですが、
願わくば、どちらも無事に帰ってきてほしいです。

稔さんと安子ちゃんの結婚に対して
最後まで抵抗していた美都里さん。
安子ちゃんが雉真家に挨拶に来た時も、
一人だけ背を向けて座っていた姿には、
おとなげない感じがしっかり漂っていたものの、
何故か憎めず、可愛いとすら思えました。
美都里さんが、
かつて自分が嫁入りした際に義母から貰ったという簪を、
安子ちゃんに贈る際に、
素直でない言い方や渡し方をしていたのも、
彼女らしさが出ていて良かったです。
雉真家がいくら裕福でも、
今後は辛い思いをするでしょうから、
安子ちゃんの頑張りが美都里さんの心を和らげ、
二人が手を取り合って苦難に立ち向かうところも、
是非、見たいです。



安子ちゃんの祖父が亡くなったのは残念でしたが、
二人が結ばれたのは本当に嬉しいことでした。
しかし、庶民の生活が明らかに悪化しているのが
本当に怖いです。
砂糖だけでなく米や衣類も配給制になりましたし、
「贅沢は敵だ」や「買い占めは悪」といった
人々の生活を締め付けるための看板が、
皆の目につくように置かれていました。
小しずさんの着物と交換したという少量の小豆を
皆がとても嬉しそうに見ていたのも、
記憶に残っています。
(さすがに金太さんは複雑そうでしたね……)
また、喫茶店でレコードをかければ、
心無い人から投石されただけでなく、
レコードそのものも取り上げられてしまいました。
何より、皆の着ているものが、
急に野暮ったく、質素になったのが明らかで、
今は戦時中なのだという説得力を強く感じました。
第1週で出てきたパーマネントの禁止は、
まだ気楽な方だったんだなと、
今さら痛感しています。
楽しいことが減った分、
小しずさんが安子ちゃんに編んだ赤いチョッキが、
私には救いのように感じられました。
安子ちゃんに似合っていて、可愛かったです。
かつて、稔さんと出会ったばかりの安子ちゃんが、
襟付きのパフスリーブのワンピースを着ていたのが、
遠い昔のようです。

そうそう、子供たちが
「若鷲の歌(予科練の歌)」を口ずさんでいたシーンでは、
それを聞いた瞬間に
以前の朝ドラ「エール」を思い出し、ハッとしました。
裕一さんも頑張っていましたね。



来週は、安子ちゃんたちが空襲に遭うようで……。
今週までとは違った意味で、また泣かされそうですが、
るいちゃんの誕生も楽しみなので、
期待と不安を抱きながら視聴することになりそうです。
とにかく、皆が無事でありますように。
難しいでしょうが、
安子ちゃんの笑顔をたくさん見たいです。



続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第4週:1943-1945*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-26



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2021-11-20 16:16 
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