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感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第2週:1939-1941*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想です。
今回は、こちらの週について記します。
第2週:1939-1941
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以下の記述にはネタバレを含みます。

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/10/25
  • メディア: Kindle版

前回の感想記事
【感想@朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第1週:1925-1939】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-05



第2週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/comecome/
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先週に続き、今週も楽しく視聴しました。
主人公の橘安子ちゃんと雉真稔さんの淡い恋に
毎朝、胸がキュンキュンさせられています。
十五分間の放送があっという間に過ぎるせいで、
終わった途端に
続きを早く見たいと待ち望む羽目になっています。

手紙を貰うだけでも嬉しいことなのに、
それが愛しい人からとくれば尚更です。
二人が手紙を交わすシーンは僅かだったにもかかわらず、
安子ちゃんも稔さんも相手を愛しく思う気持ちが溢れていて、
テレビで見ている私まで朝から幸せになれました。
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安子ちゃん、字がとてもきれいだなと思っていたら、
彼女を演じる上白石萌音さんの直筆だとか……。
素晴らしいです。

手紙で特に良かったのは、稔さんから届いた
「On the sunnyside of the street」の歌詞です。
作中では安子ちゃんが頑張って和訳をしていました。
「コートを掴んで
帽子を取って
心配事は玄関に置いて
日向の道へと歩きだそう
聞こえる? あの楽しげな音
あれは幸せな君の足音
日向の道を歩けばきっと人生は輝くよ」
なんて素敵な歌詞!
安子ちゃんも、稔さんに
「あなたと日向の道を歩いていきたい」と言っていて
彼女にとってこの歌詞は心の拠り所となったようだと
伝わってきました。
また、このシーンによって
娘(二代目主人公)の名前「るい」は
ルイ・アームストロングの名前から、
孫(三代目主人公)の名前「ひなた」は
歌詞の「日向の道」から来ているらしいと分かり、
ハッとしました。



安子ちゃんにお見合いの話が齎されてからは、
定番とはいえドラマチックな内容になっていて、
私もはらはらしたり、ほっこりしたり、
悲しくて泣きそうになったり、驚いたりと、
朝から心の動きが忙しかったです。
家族や家業を大事に思っているからこそ、
自分の運命を静かに受け入れようとしたけれど、
最後にどうしても稔さんと会っておきたいと思い、
汽車に飛び乗った安子ちゃん……。
そんな安子ちゃんとの予期せぬ再会を喜びつつも、
彼女の様子がどこかおかしいことをちゃんと見逃さず、
密かに彼女を追って岡山まで来てしまった稔さん。
二人の大阪でのデートはとても素敵で、
特に川べりで夕焼けを見るシーンは感動的でしたが、
その時の安子ちゃんの辛い心境を思うと、
私は泣くのを堪えられませんでした。
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"It smells like the ocean"
"Do you see that beautiful sunset?"
" Yes, I do. I see a beautiful sunset over the river"
きっと安子ちゃんは、
この日この瞬間の光景を一生ものの思い出として
胸に刻み込んだはずです。
その辛さや覚悟がとてもよく伝わってきたので、
帰りの汽車で安子ちゃんが咽び泣くシーンでも、
私はもらい泣きをしてしまいました。
ここで主題歌の「アルデバラン」が流れたのは
凄かったですね……!!
歌の後、稔さんがいきなり現れたのを見た時は、
まず先に驚きの方が来たので、
じわじわと後からゆっくりと感動しました。
私まで感情がぐちゃぐちゃになってしまい、
「み、み、稔さーん……」と
彼の名を呼ぶだけで精一杯の状態になりました。



その後に橘家で行なわれた稔さんの挨拶では、
彼の生真面目な性格や頭の良さは勿論のこと、
安子ちゃんに対する優しさや彼女を愛おしいと思う気持ちが
ちゃんと表れていて、
非常に感動的でした。
稔さんにあんなふうに丁寧に説明されたら、
逆に、あそこで交際を許さない方が難しかったはずです。
状況説明の台詞を一人で長々と話さなければならない上に、
橘家の人々は勿論のこと、
テレビの向こうにいる視聴者も納得させなければならないので、
稔さん役の松村北斗さんはさぞかし大変だったでしょうが、
強い説得力を伴った良い芝居をしていたと思います。
大変良かったです。

そういえば、松村さんと言えば、
先日、映画を見に行った「きのう何食べた?」で、
ケンジが働く美容院の若手スタッフさんを演じているのが
彼だと分かり、
ちょっと驚きました。
【感想@劇場版「きのう何食べた?」*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-10

私は、この「カムカム」で松村さんを知ったのを機に、
彼が属するSixTONESのMVを見るようになりましたが、
私にとって松村さんと言えば稔さんの印象が非常に強く、
こうして他の役を演じているのを目にしても、
なかなかすぐには気付けません。
今回は、声で「あ! これ、松村さん?」と分かりました。
ちょっと高めの声は、
役によっては少し浮いてしまう可能性もありますが、
よく通るようですし、個性もしっかり出ているので、
滑舌をもっと良くすれば舞台でも活躍できると思います。
今後が楽しみです。

安子ちゃんを演じる上白石さんも、
表情や声や仕草に愛嬌を感じられるのが魅力的で、
素敵な女優さんだと思います。
共感性も強く、
作中で頑張っている安子ちゃんを見ていると、
応援せずにはいられないです。
そういえば、週の始めには、
お正月で振袖も着ていましたよね。
とても似合っていて、可愛らしかったです。



安子ちゃんの縁談はとりあえず無しになったようですが、
二人の交際は橘家に認められたわけではなく、
雉真家にはまだ話もしていないという状態なので、
不安はまだまだ残っています。
とはいえ、もし後者で問題が出た時は、
勇くんが両親との間に入ってくれる気がしますので、
そうこじれることはないだろうとの希望も持っています。

戦争による悪い影響も、木曜日の放送までは、
まるで真綿で首を絞めるような感じで、
じわじわと徐々に進行していましたが、
金曜日の放送ではとうとう真珠湾攻撃の日になり、
太平洋戦争が始まってしまいました。
個人的には、砂糖が配給制になったのが、
それよりも大分前だったというのが衝撃的でした。
これまでは、てっきり太平洋戦争開始後の話だと
思っていましたので……。

砂糖の入手が難しくなったことで、
和菓子の製造がどんどん叶わなくなっていっただけでなく、
英語は敵性語と称されて忌み嫌われた結果、
タバコの銘柄ですら日本語に変えられ、
ローマ字の使用も禁止されてしまい、
学生野球の全国大会(甲子園)が中止となりました。
吉右衛門ちゃんがラジオ体操中に安子ちゃんを庇った際に、
「聞いたらいけないものだったら、そもそも放送しない」
と言っていた基礎英語講座の番組が、
翌朝の放送をもって最後となったと分かった瞬間は、
同時に開戦の報を聞いたのも相まって、
戦争が間近に迫っているのを強く感じました。
その後のことを日本史として知っている私ですら、
これにはゾッとしたので、
当事者としてこの事態を迎えさせられた彼らの不安や恐怖は
計り知れないものだったと思います。
たちばなに勤める職人さんの一人に召集令状が届いた一方で、
学生は大丈夫との発言もありましたが、
誰もが知る通り、
そうでなくなる未来が近いうちに来るのは確実なので、
今後を視聴するのがちょっと怖いです。
あと、これはちゃんと確かめていないのですが、
毎日の放送の締めとして最後に流れていた
城田優さんによる英語の一言が、
いつの間にか無くなっていたのも、
英語が敵性語と呼ばれて排除されたからでしょうか。
当たり前のようにいつも身近にあったものが、
ふと気付いた時には無くなっているということには
強い不安を覚えます。
安子ちゃんたちにはとても及ばないですが、
私も暗い気持ちになりました。



決して明るくない日常が続いていたものの、
おませな吉右衛門ちゃんのくだりは、
彼の子供っぽくない発言のおかしさが楽しくて、
心の癒しになっていました。
砂糖不足の影響により、
お祝いの最中が買えないと分かった時の会話も、
大変面白かったです。
彼にはずっとあのままでいてほしいです。

それと、金曜日に流れた最初の基礎英語講座の例文が
(安子ちゃんがラジオ体操に遅刻をした日)
And their beautiful daughter married handsome lad.
They lived happily for many many years.
(その美しいお嬢さんはイケメンと結婚し、
二人は末永く幸せに暮らした)……と、
まるで安子ちゃんの未来を暗示するような内容になっていて、
本当にこれがその通りになったら良いのにと
私も思わずにはいられなかったです。



さて、勇くんについて。
相変わらず稔さんとの兄弟仲は大変良いようで、
ホッとしました。
もしかしたら、彼はこのままずっと
安子ちゃんへの思いを秘めたままでいるのかなと
心配でもあったので、
稔さんにそれを打ち明けた後、
安子ちゃんにもその気持ちを示したのは良かったですし、
私も嬉しかったです。
安子ちゃんと稔さんの恋を応援しつつ、
勇くんにも「頑張れ」と声援を送るのは矛盾していますが、
二人とも魅力的な人物なので、
私がこうなるのは仕方が無いとして、割り切っています。
単なる目標や希望でなく、
ずっと心の拠り所としていた甲子園大会が中止になってしまい、
勇くんは大丈夫でしょうか。
ぶっちゃけ、稔さんや安子ちゃんよりも心配です。



これから戦況が悪化するにつれて、
人々の衣食住も悪くなる一方です。
安子ちゃんや周囲の人々が辛い思いをするのを想像すると、
本当に気が滅入りそうになります。
そんな時代を懸命に生きる彼らを
私もちゃんと見守っていきたいです。
そして、なかなか難しいとは思いますが、
勇くんが傷付かない形で
安子ちゃんと稔さんの恋が無事に成就することを
期待しています。

次週も楽しみです!



続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第3週:1942-1943*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-20



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2021-11-12 16:48 
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