さくらもちモチ

感想：NHK朝ドラ「らんまん」第17週：ムジナモ*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHKの連続テレビ小説（朝ドラ）「らんまん」の感想です。
今回は以下の放送について記します。
第17週：ムジナモ

以下の記述にはネタバレを含みます。

【感想：NHK朝ドラ「らんまん」】
初週（第1週）：バイカオウレン
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-07
前週（第16週）：コオロギラン
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-07-23



「らんまん」第17週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/

　万太郎（神木隆之介）が植物採集の旅から帰ってきた日に、寿恵子（浜辺美波）は無事に女の子を出産。 子育てと図鑑の出版に追われながらも、万太郎は充実した日々を送っていた。 そんなある日、ゆう（山谷花純）から誘われて出かけた池のほとりで、万太郎は見たこともない水生植物と出会う。

この記事を書いている今は、第19週の放送中です。
ずっと欠かさず視聴していますが、
忙しさと体調不良により感想を書くことができませんでした。
録画はしておらず、内容を思い出しながら書くため、
勘違いがあったり、
他の週の内容と混同してしまう可能性があります。



ここまでのお話にも
万太郎にとっての分岐点は幾つかありましたが、
この週は悪い意味でそうなってしまいました。
以前から、田邊教授が不穏な空気を漂わせていたり、
良い事が続くと逆に怖いというようなことを
長屋の住人が言ったりと、
伏線のようなものが感じられていたので、
私も覚悟はしていたのですが、
そうなる直前のムジナモのエピソードがとても良かった分、
その落差にショックを受けてしまいました。
万太郎が持ち込んだ植物が
田邊教授の気付きによってムジナモと判明し、
彼の勧めにより万太郎が論文を書く……という展開が
本当に素敵で、感動的でもあっただけに、
あの結末は残念でした。




残念と言えば、
比較的好意的に見ている万太郎のことが
ちょっと嫌になった瞬間がありました。
それは、寿恵子さんが万太郎に
お金が無いことを相談しようとした際に、
「なんとかなる」という曖昧な言葉で
その場を凌いでしまった件です。
いや、もう何とかならなくなりそうだから
寿恵子さんはとうとう万太郎に
それを切り出そうとしたんじゃないの？と
彼に文句を言いたくなりました。
この時の万太郎も、
決して寿恵子さんを軽んじていたわけではなく、
また、常にお金が無い現状を知っていただろうとは
私にもわかりますが、
もう少し……あとちょっとだけ、
もっと現実味のある言葉(解決法)で
寿恵子さんの心の負担を軽くしてほしかったです。
寿恵子さんは万太郎を愛しているだけでなく、
彼を信じて尊敬もしているから、
「なんとかなる」と返されても彼に幻滅することなく
会話を終えていましたが、
普通なら逆ギレされてもおかしくなかったような
気がします。
ここは、寿恵子さんの器の大きさを感じました。



そして、器の大きさと言えば、
この週の終わりで万太郎に激怒した田邊教授です。
田邊教授が怒る理由はよく分かりますが、
器が小さい……あまりにも小さい。
もしこの時に徳永教授がいたらと
思わずにはいられなかったですし、
彼が別れ際に万太郎に対して
教授への感謝を忘れるなと念を押していたのは
こういう事でもあったのかと、
ちょっと驚きました。



田邊教授と万太郎の諍いの件は、
次の第18週の感想記事で触れる予定です。

続きはこちら。
【感想：NHK朝ドラ「らんまん」第18週：ヒメスミレ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-08-11