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感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第20週:1993-1994*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想です。
今回は、こちらの週について記します。
第20週:1993-1994
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以下の記述にはネタバレを含みます。

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

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  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/10/25
  • メディア: Kindle版

初週と先週の感想記事はこちら。
【第1週:1925-1939】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-05
【第19週:1992-1993】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-03-13



第20週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/comecome/
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伏線回収が特に目立った週でした。
るい編でやり残された
(というより、敢えて引き延された?)ことが
ようやく描かれたせいか、
以前からずっと懸念していたとおり、
この週は完全にるいが主役になっていて、
ひなたの立場が無いなと思いました。
また、そのほとんどに、
ここまで延ばされる必要性が見えなかったので、
今さら感も強かったです。
ただでさえ、るいがいつまでも出しゃばっている印象が強く、
常にるいに重きが置かれがちなのが
(深津絵里さんへの配慮が強い)鼻につくので、
こんなことなら、
るい編の最後と言えるひなたの幼少期に
るいの伏線を全て回収してほしかったと、
改めて思いました。



繰り返される算太のクリスマスネタは、
私がもうこのドラマを好意的に見られないこともあり、
しつこいと思いました。
ただ、算太が最後に商店街の道で軽快に踊り、
幼い安子ちゃんの幻と再会する映像は
とても良かったです。
とはいえ、評価できたのはそこだけで、
それ以外にはツッコミばかり入れていました……。

まず、以前のナレーションに反して、
算太が再び大月家の前に現れた件です。
作中ではそれなりの年月が経過したようですが、
映像からはそれをあまり実感できないので、
「え? もう来たの?」と呆れそうになりました。
更に言うなら、
算太なりに来る理由があったとはいえ、
こうして再びひなた達と会うのなら、
あのナレーションは不要だったと思います。
そして、約三十年という長い間、
同じ屋根の下で生活しているひなたが
見たことも聞いたこともが無かったらしい
るいがあんこを炊くところを、
たまたま泊まった算太が目撃した件です。
どうやら「美味しい餡子のおまじないをひなたが後から知る」
という設定が大事とされているようですが、
ひなたがそれを知らずに生きてきたというのは
どう考えても不自然ですし、
るいが餡子を炊くシーンがこれまで省かれ過ぎた結果、
毎朝必ず炊いている雰囲気を今になって出されても
見ている私には実感が全く湧かなかったです。
たとえば「餡子は業者から仕入れていた」と言われた方が、
よほどすんなり納得できます。


続いては、るいの帰省についてです。
まず、お盆の時期に、
田舎の名家の長男(勇の息子)が帰ってこないのは
やはりちょっと引っかかります。

彼女を歓迎した勇ちゃんと雪衣さんが、
今になって過去を悔いたり、
るいに詫びたりしていたのにも、
強い違和感がありました。
まず、昔のるいの中に
雉真家を出たがる理由が見えなかったので、
今になって勇ちゃんたちから謝罪されても、
感動には繋がらなかったです。
二人が良い人だと描かれれば描かれるほど、
「そもそも、なんでるいは雉真家を出たの?」との疑問が
募りました。

加えて、喫茶店での会話により、
以前、いなくなった安子ちゃんについて
心無い噂があったようだと判明しましたが、
数十年経ってから関係者の台詞だけで
「あの時はこうだった」と明かされるより、
当時、幼いるいが母親の件で陰口を叩かれるシーンを、
実際に流してもらった方が、
視聴者も彼女の辛さを感じやすかったと思います。

それと、これもつまらないツッコミなのですが、
稔さんの辞書の小口が汚れていないせいで
全く使われていないように思えてならず、
つい笑ってしまいました。
長い年月で紙が劣化していくのは勿論のこと、
親指がよく当たるところは嫌でも手垢がつくので
表紙や裏表紙だけでなく、
小口も黒く汚してもらえれば、
その辞書は多く使われた
(稔さんも安子ちゃんもたくさん勉強した)のだと
見た瞬間に感じられるのになと思いました。

あと、その辞書を、
るいが机の引き出しからバッグに入れたシーンが、
どう見ても盗んでいるとしか思えなかったのも
気になりました。
あの時のるいが複雑な心境だったのだろうとは
私にも想像できますが、
あれは窃盗の演技だったと思います。



そしてそして、神社をお参りしたるいが
稔さんの幻を見た件について。
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このドラマを好意的に見ていた頃の私なら、
ここで間違いなく深く感動し、
わんわん泣いていたはずです。
しかし実際には「稔さんまで利用された」と
嫌味を言いたくなる気持ちで視聴しました。
安子編の途中までは間違いなく面白かったので、
その時の良い思い出や評価を汚されたくない気持ちも
ありました。



このドラマに限ったことではないですが、
楽しく見られている頃ならスルーできる部分でも、
つまらないと思うようになってからは
いちいち気になってしまい、
ツッコミ(という名の不満)を入れずにはいられない
状況でした。
また、何度も何度も書いているとおり、
普段から回想シーンが多用されるせいで、
ここぞという大事な場面でまた流されても、
見ている私は既に見飽きていることが多く、
この週のように過去と向き合うエピソードの時は
本当に勿体なくて、残念でした。



続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第21週:1994-2001*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-04-04



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2022-04-07 18:27 
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