NHK朝ドラ感想「スカーレット」第7週:弟子にしてください!*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」の感想です。
今回は第7週「弟子にしてください!」についてです。
初回と前回の感想はこちら。
【感想「スカーレット」第1週:はじめまして信楽(しがらき)*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2019-10-11
【NHK朝ドラ感想「スカーレット」第6週:自分で決めた道*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2019-11-09-2
第7週のあらすじはこちら。
深野心仙(イッセー尾形)に火鉢の絵付けを学びたい喜美子(戸田恵梨香)。しかし修業には何年もかかるうえ、修業中は無給と聞き、諦めることに。
そんな折、ちや子(水野美紀)が信楽に現れる。雑誌記者として活躍するちや子の話を聞くうち、 喜美子は絵付けへの思いがあふれ、大泣きしてしまう。マツ(富田靖子)が別の陶業会社で学べるよう段取りし、常治(北村一輝)に話すが、認められない。
しかし喜美子は、日本画家だった深野が、従軍画家を経て、平和の象徴のような絵付け火鉢に出会ったという話を聞き、ますます深野心仙に学びたいと熱望。他で学ぶことは考えられなくなる。
一方、飲み屋で偶然同席した深野から「弟子入りを志願する女の子が来たが長続きしない」と言われた常治は思わず反論。翌日、喜美子が絵付けを学ぶことを許し、とうとう喜美子は深野の9番目の弟子となった。
今週、喜美子が精神的に追いつめられ、
まるで八方ふさがりの状態になった時の放送は
(自分の帰宅時間が遅くなったせいで家の中が大変だった、
本気で取り組むつもりだった絵付けの仕事が遊びだと思われていた、
仕事の休憩時間の付き合いを強いられた)
見ている私もしんどかったので、
突然の来訪だったちや子さんの前で
子供のように泣きながら本音を吐露するシーンでは、
私も喜美子と共に泣きました……。
普段から喜美子が頑張っているのをよく知っていて、
学校で美術を学ぶという夢を諦めて信楽に戻り、
川原家を支えているという事情も分かっている分、
喜美子の辛さが自分のことのように思えてなりませんでした。
なので、喜美子が無事にフカ先生の弟子として迎えられ、
家事や食堂の仕事と並行して絵の勉強もできるようになったと
分かった時は、
自分のことのように喜びました。
とてもとても、嬉しかったです。
フカ先生は……
当初は「ぼけが入っているおじいちゃん?」と失礼なことも思いましたが、
喜美子の回想によって彼の話をちゃんと聞けてからは、
「素晴らしい先生だ」と印象が改まりました。
火鉢の温かさに絵は関係無い(本来は不必要)
→「絵付け火鉢」が「戦争の終わりの象徴」であるとの話は、
私の心も震えました。
ただ、この先、火鉢は石油ストーブに取って代わられるわけで……。
フカ先生は描く場を失うかもしれず、
その時に彼や喜美子はどうするのかが、今から少し心配です。
フカ先生といえば、
今まで辞めた弟子をいなかったことにしないところも
とても好きです。
通常なら喜美子は「九ちゃん」でなく、「三番さん」ですよね。
ちや子さんとの会話で喜美子が泣いたことで、
彼女に対する考え方を変えたらしい直子も
今週の放送の大きな見どころだったと思います。
今までの、喜美子に対する直子の言動からして、
「(大坂に行くことでこの家から離れられた)お姉ちゃんはずるい」と
思っているところや、
なんでも出来て他の家族に頼られている彼女に
変な引け目を感じた部分があったように思えます。
喜美子のことは大好きで、頼りにしているけれど、
当人の前では素直になれず、厳しい態度を取ってしまう……みたいな。
でも喜美子が皆の前でわんわんと泣き、
苦しい胸の内をようやく明かしたことで、
姉にも辛い事情があり、
自分と同じように苦しんでいると分かったんでしょう。
風呂焚きを進んでやりにいった時は、私も感動を覚えました。
あの時の彼女は、まさしく「直子の直は素直の直」でした。
優しくて良い子なんだなぁということが、よく分かります。
先週までやたら頼りない部分が目についた母のマツさんも、
今週の放送では喜美子への愛情がちゃんと感じられていましたので、
私も少しホッとしました。
全然現実的でない貯金の件のシーンでは、
「相変わらず、ふわふわしてるなぁ」と思いましたが、
その後の行動はちゃんと母親を感じられたので、
好ましく視聴できました。
尤も、それは、常治さんが酷すぎたせいもあるかもしれませんが……。
常治さんは、喜美子を深く愛しているんでしょう。
彼女を嫁に出すのでなく、わざわざ婿を取るというのは、
喜美子がいなくなると川原家が回らなくなるという
問題の対処法であるのは勿論ですが、
かわいい喜美子を手離したくないという気持ちも強くあったはずです。
(食うのに困らない米屋の三男坊を無理矢理連れてきたあたり、
抜け目が無いなと苦笑しましたが)
呑み屋で、事情を知らないフカ先生によって
喜美子が「きっと根性が無い」と評された時、
つい感情に任せて反論してしまっただけでなく、
彼女に絵付けを許すまでに至った流れは、
やっぱり愛情深い人なんだと強く思いました。
でも喜美子と向き合おうとしない
(彼女を見ない、話をまともに聞かない)のは、
大きな欠点です。
来週の放送では
いよいよ直子の上京話が本格的に問題として出そうですが、
あの父親を相手にどう説得をするのかが、
期待であり不安でもあります。
続きはこちら。
【NHK朝ドラ感想「スカーレット」第8週:心ゆれる夏*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2019-12-01-4
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2019-11-17 12:54
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