さくらもちモチ

感想@キヅナツキ「ギヴン」 Final.（シェリプラス2023年5月号掲載）*ネタバレあり　[ギヴン] [編集]

シェリプラスで連載中の漫画「ギヴン」の感想です。
今回は、2023年5月号に掲載された最終回について記します。
以下の記述にはネタバレを含みます。

「ギヴン」にハマった際の記事
【感想@テレビアニメ「ギヴン」第9話 冬のはなし】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-05-30
前回の記事
【感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_20】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-01-5



まずは「ギヴン」完結おめでとうございます！

二ヵ月前にネットでこの報を知った時は、
思わず目を疑うほど驚きました。
最後の「柊mix」の章に入ってから
真冬くんが深刻な悩みに直面し、
物語の進みが遅くなったこともあって、
私は少々苛立ちつつ
「早くこの章が終わって次の展開にならないかな」と
望んでいたので……
まさかその「次」が無いとは思ってもいませんでした。
例えるなら、
長い長いトンネルの中をゆっくり進んでいて、
ようやく出口が見えた！と思ったら
その先は無く終点だったという感じです。

とはいえ、未完だった由紀くんの遺作は
立夏くんの手によって最高の形で出来上がったようですし、
その立夏くんを加えた柊くんたちのライブは無事に成功し、
真冬くんの悩みはきれいに晴れ、
四人とも前向きな気持ちで
プロのバンドマンとしての道を歩き出したとのことで、
これ以上が無い大団円を見せてもらえたと思っています。

キヅナツキ先生、これまでお疲れ様でした。
「ギヴン」という素晴らしい作品を生み出してくださり、
本当にありがとうございます。
有難すぎて、感謝が尽きません……！



真冬くんと急に距離を詰めた笠井さんの話も
ほのぼのとしていて良かったと思います。
笠井さんが真冬くんからCDを貰いつつ、
結果的にお金を支払うくだりは、
彼女が彼の歌の価値を正しく認めている証でもあったので、
私も嬉しくなりました。
真冬くんが笠井さんにそう認められたことも、
彼女が彼に卑屈な態度を取らなかったのも
本当に良かった！
笠井さんについては
例の一件をずっと気にする読者が少なくなかったと思うので、
物語の終盤で彼女の株が上がるエピソードがあったのは、
先生の優しい配慮だと思っています。



ところで！
最後の最後で真冬くんが爆弾発言をしていました……！
あの一コマを見た途端、私の脳裏には、
みなとみらいで真冬くんから告白された立夏くんの中で、
「童貞の俺」のさよならパーティーが開催されていたのが
鮮やかに浮かびましたww
いよいよ……とうとう……
「童貞の俺」がいなくなるわけですね。
事を済ませた途端に彼は消えてなくなるのか、
それとも「非童貞の俺/経験済みの俺」に変わるのかは
不明ですが、
とにかくおめでたいです。
できれば、物語を最後まで見届けたご褒美として
二人の初エッチも是非読みたいので、
単行本のおまけの描きおろしといった形で
先生には強くお願いしたいです。
是非とも……お願いします！！



二ヵ月に一度のお楽しみが
もう終わってしまったかと思うと非常に淋しく、
残念でなりませんが、
無事に物語の終わりを見届けられたことで
ホッとした気持ちになっているのも事実です。
とりあえず暫くは、
手持ちの単行本や未収録の雑誌連載分を読み返したり、
アニメを見直したりして、
単行本の最終巻の発売を待つつもりです。

最後に、重ねてになりますが、
先生には心からの御礼を伝えたいです。
「ギヴン」に出会えて幸せでした！
楽しかったです！
全ての登場人物の今後が幸福なものでありますように！