さくらもちモチ

アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第9話：Re:vale*ネタバレあり　[アニナナ感想] [編集]

（9/1）記事の一部を書き直しました

アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」
第9話「Re:vale」の感想です。
以下の記述には、先の展開を含むネタバレがあります。

関連記事
【アイドリッシュセブン 感想記事一覧】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/i7

初回と前回の感想記事はこちら。
【アニナナ3期感想 第1話：星を覆う雲】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-07-07
【アニナナ3期感想 第8話：未完成な僕ら】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-08-22-2



第9話のあらすじはこちら。
https://idolish7.com/aninana/

　Re:valeのライブに感動した百が「未完成な僕ら」への思いを綴ったファンレターは、万理と千の心を動かし、二人に音楽を続けていくことを決意させた。バンド結成5年目の頃、九条という男からデビューの話を持ちかけられる。

Re:valeの過去回想の続きです。
初めてのライブでRe:valeに心を奪われた百さんと、
Re:valeを襲った大きな危機、
そして新しい形で成された再生のお話でした。
百さんが熱いファンレターを送った点もですが、
本格的に大神万理さんや千さんと関わるようになっても、
ファンとしての一線をちゃんと引いているのが、
実に素晴らしかったです。
ファンの鏡！

「血のイブ」直後の
あのファンレターの送り主が百さんだった！と分かるくだりも、
とてもとても良かったです。
元来、他人に対する興味は薄いはずの千さんが、
百さんの名前を見て気付くなんて、
あのファンレターをよく読んでいたという証になっており、
万理さんから奪う形で貰った件も含めて、
その内容がよほど嬉しかったというのが伝わってきました。



そして例の事故ですが……
千さんが初めて作った曲だったり、
ファンの中でも人気が高かったりと、
Re:valeに関わるほぼ全ての人にとって特別だったのに、
別の意味で（しかも悪い意味で）
特別になってしまったのが、せつないです。
意地の悪い言い方をすると、
まるで曲が完成するのを拒んでいるようでもありました。

この事故のシーンを見てしまうと、
先週の放送の最後で千さんが発した呟きが、
一段と重く感じられます。

あんな事故はそうそう起こらないと分かっていても、
否が応でもショックを引き摺ってしまうでしょうから、
千さんがとても歌う気になれなかったというのは
凄く共感できます。
でも、Re:valeのいちファンだった百さんは、
千さんとは違う思いであの曲を愛していたようで……。
矛盾した望みの両立は、
月雲了さんから皮肉たっぷりに指摘されたとおり、
本来はあり得ないことなのでしょうが、
百さんがRe:valeを深く深く愛し、
存続を誰よりも強く願ったからこそ、
複雑な形になって成り立つんでしょう。
どちらも真摯で重い望みだけに、
それを抱える百さんは本当に辛いでしょうが。

百さんのうっかり発言を機に、
彼がその曲を好きだったのを千さんが思い出し、
改めて話すことができたのを思うと、
二人が揉めた甲斐はあったと思います。
尤も、百さんが了さんの説得に失敗したのを思うと、
三グループを取り巻く事態は悪くなるばかりで、
好転のきざしが全く見えないのが怖いです。

バットを持った千さんは、とても勇ましかったです。

今回は実行の機会が無かったとはいえ、
もし百さんが危ない目に遭う場に居合わせたら、
千さんは躊躇なく敵にバットを振り下ろしていたと思います。



回想の終盤では、
小鳥遊社長に拾われた直後の万理さんも出ました。
髪型……！！

普通なら、万理さんが千さんに嫉妬しても
おかしくないところですが、
裏方の仕事の方が性に合っているという自覚と、
千さんを一人でも食えるようにしたかったという
密かな望みがあったお陰で、
万理さんが心穏やかに、そして嬉しそうに
千さんの活躍を遠くから見守っているというのが
よく分かりました。
万理さんの中では、
Re:valeとしての過去が完全に昇華されているようで、
私もホッとしました。
とはいえ、いくら千さんのためとはいえ、
万理さんが何も言わずに失踪したのは
あまりにも乱暴すぎる手段だったので、
その点だけはちょっと反省してほしいです。

あと、こうして改めて見ると、
百さんの声が出なくなった時の「五年」の意味が
ぐんと重くなりました……。



（9/1追記）
この記事は最速放送を観た後に書いたのですが、
つい先程BS11での放送を改めて見たら、
私の勘違い（というか思い込み）で
ちょっと誤ったことを書いていたので、
以下の文章は軽く書き直しています。
　↓　↓　↓

そして、万理さんにRe:valeの話を聞いたことにより、
七瀬陸くんがIDOLiSH7の終わりを初めて意識しました。
このアニメはソシャゲが元なので、
ファンの課金が著しく鈍れば、
半年後に突然、アプリのサービス終了を迎えても
決しておかしくない世界なんだよなぁと、
つい現実を思ってしまいました。
それはさておき、
陸くんに限らず、七人全てのメンバーにとって
とても大事な居場所となった「IDOLiSH7」。
万理さんがRe:valeから手を放しても笑えていられるように、
彼らもそうなれれば良いのでしょうが、
普通はかなり難しいことです……。
今回も和泉一織くんがやけに深刻そうに
「私は嫌です」ときっぱり言っていましたが、
そもそも七人の意見をきっちり揃えられるのかという問題が
非常に大きいですし、
辞めたいと思う側の方が圧倒的に苦しいはずなので、
そう上手くはいかないよなぁとしみじみと思いました。



今回は以上です。
次週はいよいよ三グループの合宿ですね！
アプリゲーでは楽しいエピソードが満載だったので、
今から放送が待ち遠しい……のですが、
最後の不穏な一文（紡ちゃんのモノローグ）まで放送されたら、
私のメンタルがやられると思うので、
ちょっとだけ怖いです。



続きはこちら。
【アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第10話：合宿開始！*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-09-06-2