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アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第8話:未完成な僕ら*ネタバレあり [アニナナ感想]

アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」
第8話「未完成な僕ら」の感想です。
以下の記述には、先の展開を含むネタバレがあります。
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アイドリッシュセブン Third BEAT! 1 (特装限定版) Blu-ray

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  • 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
  • 発売日: 2021/09/28
  • メディア: Blu-ray

関連記事
【アイドリッシュセブン 感想記事一覧】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/i7

初回と前回の感想記事はこちら。
【アニナナ3期感想 第1話:星を覆う雲】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-07-07
【アニナナ3期感想 第7話:接触】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-08-16-1



第8話のあらすじはこちら。
https://idolish7.com/aninana/
 万理はIDOLiSH7メンバーと紡に、千との出会いを語る。高校生だった頃、お互いが作った曲に興味を持った二人は、やがて一緒に曲作りをするようになる。万理と二人きりで始めたバンドに、千は「Re:vale」と名付けた。

大神万理さんがIDOLiSH7のメンバーに、
そして百さんが月雲了さんに語った、昔のお話でした。

以前から作中では、万理さんによって
かつての千さんが人間的に駄目だった旨を
断片的に何度か言われてきましたが、
それが具体的に描かれた回でした。
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当時の千さんは、音楽にしか関心を持てなかったようで、
二次元のことながら「よくこれで生きてこられたな……」と
私も心配しそうになりました。
でもきっと周囲の皆が千さんの魅力に虜になり、
彼を放っておかなかったから、
とりあえず高校生活もそれなりに送れていたんでしょう。
万理さんに千さんを紹介した同級生がいただけでも奇跡だと、
ちょっと笑いそうになりました。
そして、千さんの作り出す素晴らしい楽曲によって、
万理さんだけでなく百さんも引き寄せられたんですから、
音楽を深く愛し、とことん向き合う千さんだからこそ
音楽を介して最高の相棒を二人も得られたんだなと、
しみじみと思いました。

かつては音楽にしか眼中になかった千さんが、
相方に良い肉を買うために洗車でお小遣いを稼いだり、
その件でその家の坊ちゃんに嫌味を言われた時も
ブチ切れたりせずに軽く流したり、
何なら成長した坊ちゃんが困っているのを見かねて
助け舟を出したりできるようになったんですから、
(言葉の選択を間違えて首を絞められましたが)
良い方に大きく変われて良かったなと思います。
再会後に万里さんが驚いたのも当然でした。



万理さんを認め、
彼と共に本格的な音楽活動を始めた千さんでしたが、
それ以外の人間とは全く上手くいかないのは自明でした。
バンドからアイドルへの活動形態の変化は、
おそらく当時のファンには衝撃的な出来事で、
受け入れられない人も少なくなかったでしょう。
そこで離れていったファンよりも
彼らが新たに獲得したファンの方が
数が圧倒的に多かったであろうことは、
特に描かれなくても自然に想像できました。
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ルックスに優れているだけでなく、
オリジナルの楽曲も良いだなんて、
インディーズとはいえ人気が出たのも頷けます。

実は、アプリゲーでこの展開を最初に読んだ時は、
千さんが生音にこだわる派でなかったのが、
私には少し意外に思えました。
でも、下手なプレイヤーにライブで不安定な音を出されるより、
録音でも完璧な演奏を客に届ける方が良いというのは、
楽曲に対して強い自信と誇りがある千さんらしい考え方だと
言えるので
すぐに納得できました。
逆に私は、その不安定さが
良くも悪くもライブの魅力だと思っているので、
もし私がバンド時代のRe:valeのファンだったなら、
演奏が録音になったと知った時点で動揺すると思います。
そして、踊りながら歌うアイドルになったRe:valeを見て、
「演奏が録音でも歌は生なので、これはこれで良し!」と思い、
二人の音楽を改めて好きになる……だろうと妄想しました。

人気が高まるのに比例して、
まるで音楽はどうでもいいと言うようなファンが増えるのは
仕方が無いこととはいえ、
当時の千さんには相当辛いことだったようです。
千さんが万理さんに気持ちを吐露するシーンは、
見ている私も顔を顰めてしまうほど深刻でした。
アイドルは、他の芸能人以上に外見が重要視されますし、
そこしか見ない(それ以外は特に欲しがらない)ファンも多いのは
事実です。
現状の改善を求めるにあたっては、
他人を変えるのはなかなか難しい以上、
自分を変えていくしかないので、
千さんが万理さんのお陰でそこを超えられたのは
本当に良かったと思います。
昔の千さんは、音楽にのめり込み過ぎるあまり、
まるで音楽に囚われているようでもあったので、
万理さんの言葉によって楽に生きられるようになったと
見えました。
当時の千さんが
自分の音楽について常にあれほど潔癖で、真摯でいたなら、
嬉しい・楽しいことより辛く苦しく悲しい方が多いですよね……。
千さんが随分と生きづらそうだとは分かっていましたが、
まさかここまでとは思ってなかったので、
私も万理さんの言葉に救われたような気分になりました。



一方、百さんも、
怪我により大好きだったサッカーの道を諦めたばかりという
不遇な状況にいました。
百さんはその不幸を齎した神様に不満を持っていましたが、
その後のRe:valeとの出会いも神様の仕業だと思うと、
人生は何があるか分からないですね。
あと、この出会いを齎してくれたお姉さんには
感謝するばかりです。
来週は、ちょっときついシーンが流れるかもしれませんが、
百さんの覚悟も含めて、じっくりと見守りたいです。



今回は、おそらく視聴者の多くが予想したであろう特殊EDで、
万理さんと千さんによる「未完成な僕ら」が流れました!
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この楽曲については、
コミカライズの単行本の特装版の特典として
既にCDになっています。
私も買いました!
【アイドリッシュセブン Re:member3*「未完成な僕ら」CD付き特装版】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2019-12-22-1

ただでさえ名曲なのに、
今週の放送ではアニメ映像付きで聞けるなんて、
素晴らしすぎました。
とても良かったです!!



でもそんな感動の余韻を味わう中、
最後に画面に登場したのは、
お店で金属バットを買う千さんでした……。
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こんなにチャーミングなのに、
買っているのが金属バット(しかも野球をしない)というのが
面白くて怖かったです。



次週は、三人が本格的に知り合う話から始まり、
例の事故を経て、万理さんの失踪までやってくれるのでしょうか。
内容については既にアプリゲーで知っているとはいえ、
しんどさに私の心が負けるのは目に見えているので、
今から覚悟して待つつもりです。

あと、コロナ禍が落ち着いたら、
鶴岡八幡宮の参道を歩いたり、
夜の鎌倉の海を見たりしたいです。
背景の映像も素敵でした。



続きはこちら。
【アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第9話:Re:vale*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-08-29-1



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2021-08-23 01:52 
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