さくらもちモチ

NHK連続テレビ小説「おちょやん」第15週：うちは幸せになんで 感想*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHK連続テレビ小説（朝ドラ）「おちょやん」の感想です。
今回はこちらについて記します。
第15週：うちは幸せになんで

以前の感想はこちら。
【NHK連続テレビ小説「おちょやん」第1～2週 感想*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-12-13-1
【NHK連続テレビ小説「おちょやん」第14週：兄弟喧嘩*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-03-13-1



鶴亀家庭劇の役者として、一平くんの妻として
道頓堀で日々頑張る千代ちゃんの元に、
父のテルヲが再び姿を現しました。

千代ちゃんが奉公に出されて以降、
テルヲが彼女を訪ねる目的は金の無心ばかりで、
それが全く無かった今週は
さすがに朝から気分が悪くなることは無かったのですが、
違う意味で視聴するのが辛い回でした。



圧巻だったのは木曜日の放送で、
千代ちゃんがテルヲにこれまでのことを詰るシーンです。

ろくでもない父だったけれど、
死期が近いと知っては動揺せざるを得ない。
人として、ここは許すべきなのかもしれない。
いっそ許した方が、気持ちが楽になるかもしれない。
でもこれまでの事を思うと絶対に許せない……という
千代ちゃんの激しい葛藤は、
私にもよく伝わってきました。
ああして悩むだけでも、千代ちゃんは優しいですね。
全く許さなくてもおかしくないほど、
以前のテルヲがしてきたことは非道でしたので。


そんな千代ちゃんを見守る周囲の人々も、
彼女に対して優しく接していました。
特に宗助さんの言動が良かったです。
結石も無事に取れて良かった良かった。


一平くんの機転も素晴らしかったと思います。
写真撮影の時、テルヲに笑ってと頼んだ時は
私も一瞬、首を傾げそうになりましたが、
実際にガハハと笑うテルヲを見ていたら
ふてぶてしい笑顔こそまさに彼の象徴だと思い知らされました。
あの遺影を見るだけで、テルヲの声が聞こえてきそうです。
暫くは千代ちゃんも胸の痛みを覚えてしまうでしょうが、
いつか「あんなことがあったなぁ」と笑える日が来ますように。



続きはこちら。
【NHK連続テレビ小説「おちょやん」第16週：お母ちゃんと呼んでみ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-03-26-1