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感想@進撃の巨人 第138話「長い夢」*ネタバレあり [アニメ・ゲーム・漫画・小説]

諫山創先生の漫画「進撃の巨人」第139話 長い夢の感想です。
以下の記述にはネタバレを含みます。

進撃の巨人(33) (週刊少年マガジンコミックス)

進撃の巨人(33) (週刊少年マガジンコミックス)

  • 作者: 諫山創
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/01/08
  • メディア: Kindle版

関連記事
【「進撃の巨人」と私】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-01-29

先月号の感想記事はこちら。
【感想@進撃の巨人 第137話「巨人」*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-02-09-1



進撃の巨人の最新話を数時間前(本日午前中)に読んだのですが、
未だに感情が整理しきれていません。
辛くて悲しくてやりきれない思いでいっぱいなのに、
「進撃ってやっぱり凄いな。面白い」と楽しんでしまう自分もいて、
感情を持て余しているというか、
ぐちゃぐちゃに混じっていてよく分からないという状態です。



まず、衝撃のラストシーンについては、
その前に起きた事件が私にとってあまりにもショックすぎたのと、
最後はやっぱりエレンがこうなると思えてならなかったことから、
驚いたり悲しんだりすることは全くなく、
「とうとうこの時が来たか」としみじみ思っただけでした。
やるべき人がやるべきことをやったという事実が当たり前すぎて、
すんなり受け止められ、納得できたので、
凪を迎えたように心は穏やかでいられました。
寧ろ、その直前にマフラーを巻き直したミカサが
とても格好良く、素敵で、
下した決断を即座に実行した彼女の強さに心を奪われました。
第1話であったエレンが目覚める話は、
今回のミカサが目覚める話と対になっていたんですね。
長い年月を経て伏線が無事に回収された点についても、
ちょっと感慨深くなりました。

満身創痍にもかかわらずエレンに攻撃したリヴァイも、
勇ましさに磨きがかかっていて、さすが兵長だと思いました。



先月号で、リヴァイがジークを討ったことにより
地ならしがようやく止まった世界。
再会を喜び合う親子や、
敵としていがみ合っていた者が手を取り合う姿は、
失ってしまったものの大きさを感じると同時に、
これから始まる新たな幸せの始まりの描写のようでした。
それを一変させたのが、光る物体が放ったガスです。

私はアニメ勢で、原作のネタバレを全力で踏んでいますが、
ちゃんと本誌連載を読みだしたのは先月号からです。
なので、3/7(日)の深夜に放送された
アニメ「進撃の巨人 The Final Season」の第72話「森の子ら」にて、
かつてラガコ村で起きた残酷な出来事の真相を知り、
大きなショックを受けたばかりでした。
今月号の中盤でガスのようなものが漂った直後に、
ラガコ村の時と同じではないかとの台詞が出た時は、
私もその後のことを即座に予想せずにはいられず、
とても読み進められない気持ちになり、本誌を一旦閉じました。
そして、ジャンとコニーが肩を抱き合いながら話すシーンは、
絶対に逃れられない事態を前にした諦めだけでなく、
これまで頑張ってきたことへの達成感や充実感も強く感じられて、
私も涙が止まりませんでした。
この辺はもう本当に、
本誌を開いては閉じるのを何度も繰り返す羽目になりました。
たくさんの仲間の犠牲を経て、彼らの想いも背負って、
なんとか生き延びてきた調査兵団の数少ない生き残りの最期が、
よりにもよって無垢の巨人化とは、あまりに残酷です。

その直前、ミカサたちが二択に迫られた時に、
討つのはエレンの方だという結論は出せてましたよね。
もしかしたら、その後もあれこれ長くなったかもしれないけれど、
ジャンやコニーたちが巨人化する展開をここで持ってくる必要は
無かったわけで。
あの非常事態をミカサへの最後の一押しとするなんて、
諫山先生は非情で容赦が無い人だなと思いました。
(でもそこが作品の魅力の一つで、とても面白いんですよね……)



上記のとおり、今月号のエレンの最期に衝撃を受けなかったのは、
ジャンたちが無垢の巨人化したせいによる大ショックで、
私の感情が早々に尽きたせいでしょう。
去年の秋に「進撃の巨人」のアニメをちゃんと見返した時に、
私が最初に好きだなと思ったのが、ジャンでした。
調査兵団の中ではあまり優秀と言えない彼が、
たくさんの死線を越えて心身ともに成長していきながらも、
人として優しいところがちゃんと残っている点が好きでした。
ジャンとコニーが進路を調査兵団に選んだのは、
絶対に間違ってなかったと思います。

今回は、あのガビまで無垢の巨人になっていましたが……
未だに原作の漫画をほぼ読まず、
アニメでストーリーを知っている身としては、
「あのガビが」と思わずにはいられなかったです。
でも今月号のラストシーンでは始祖ユミルが登場していたので、
エレンの死を機に全ての呪い(能力)が失われて、
巨人化させられた人々も元に戻る奇跡が起こらないかなと、
浅はかな望みも捨てられていません。
勿論、ライナーたち知性巨人たちが
自らを彼らに食わせて生き延びさせる手もあるでしょうが、
ガビはともかく、
ジャンとコニーについては今月号で本当に終わりかもしれないとの覚悟は
ちゃんとあります……。
それくらい、彼ら二人の最期の会話はとても良かったです。



本当に本当に、来月で「進撃の巨人」が終わるんですね。
アニメ勢としては、
諫山先生はここからどうやって終わらせるんだろうと思っていましたが、
怒涛の展開だった今月号では、
先月号以上に物語の終わりを強く感じています。
この無慈悲で残酷で不条理な世界は、
大団円とは程遠いところに来てしまいました。
でも、皆が真剣に考え、必死になって辿り着いた未来を、
逃げずにちゃんと見届けたいと思います。
辛い波乱がもう無いといいですね……。



続きはこちら。いよいよ最終回です。
【感想@進撃の巨人 最終話「あの丘の木に向かって」*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-04-09



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2021-03-09 14:35 
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