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感想@ドラマ「流星ワゴン」第1話*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

TBS日曜劇場 ドラマ「流星ワゴン」第1話の感想です。
サブタイトルはこちら。
「110万部のベストセラー小説初の映像化 親と子の感動サクセスストーリー誕生!!
父が自分の年齢の時この苦境をどう乗り越えただろうか!?涙のドタバタ展開!!」

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/02/15
  • メディア: 文庫

主なキャストさんはこちら*敬称略
永田一雄:西島秀俊
永田忠雄:香川照之

永田美代子:井川遥
永田智子:市川実和子
永田澄江:倍賞美津子
永田伸之:高橋洋
橋本義明:吉岡秀隆
橋本健太:高木星来


以下の記述にはネタバレを含みます。


————

原作である重松清氏の小説については、
多分、読んだことがある……はずなのですが、
全く覚えていません。
実際にドラマを観てみても、
何かを思い出すといったことが無かったので、
実は読んでいないのかもしれません。



重松さんの人情話はじんわりと沁みるせつなさがあり、
私も大好きです。
また、「たら」「れば」のIF物語も元から好きですので、
ドラマのあらすじを読んだ時から楽しみにしていました。

ただ、正直に言いますと、
主人公である永田一雄(西島秀俊さん)が
ずっと父親に対して抱いていた憎しみや嫌悪感が、
彼への誤解が消えるにつれて薄れていくという流れには、
たった一時間でも少々飽きました。
これがこの物語の主軸といえ、なんでもかんでも
「実はこうだった」「実はああだった」と語られると
食傷気味になるからです。
伏線をきっちりと回収しているのは好ましく思えますし、
エピソードに無駄が無いのは立派ですが、
短い時間で立て続けに同じようなこと
(父親への誤解が無くなる)が続くと、
見ていて疲れます。



私がもう父を亡くしているということもあり、
一雄と忠雄(香川照之さん)の会話には、
泣きそうになったり笑ったりと、
感情を多大に揺さぶられました。
そして、父と改めて語れる機会を持てた一雄が
羨ましくてたまらないです。
最後の最後、妻の美代子(井川遥さん)が
早めに帰ってきたことにホッとした一雄が、
せっかく忠雄が作ってくれたお好み焼きを捨てていましたが、
なんて罰当たりなことを……!と本気で思いました。
今の一雄にとって最も大事なのは、
美代子であり、子供の伸之(高橋洋さん)であるので、
こういう行動に出てしまったのも仕方が無いのでしょうが、
忠雄が死んだらもう二度と食べられないんだよ、
いくら真似をしても、完璧に再現したとしても、
同じように味わうことはできないんだよと
語りかけたくなりました(´ωと)



ところで、橋本親子が乗っているあのワゴン。
あれに乗客として乗れるのは、生きている人間だけだそうで。
つまり、もし忠雄が亡くなったら、
一雄は彼の力を借りることができなくなってしまうんですね。
一雄にしてみれば、今は忠雄を邪魔に思うことが多いでしょう。
でも彼が人生をやり直すにあたり、
鍵となるのは絶対に忠雄であるはずなので、
時間的制限を感じつつも、二人を見守っていきたいです。



それと、大変な思いをしている一雄ですが、
彼が特別悪いわけではなく、
どこにでもいるような普通の人間という設定が
とても良いと思います。
また、一雄の人生がそう簡単に変わらないのも良かったです。
「これで全部やり直せるはず」と思っている一雄に
テレビのこちら側からあれこれ言いたくなっていましたので、
最後、破ったはずの離婚届が復活しているのには興奮しました。
あのぐらいで彼の人生が変わるなら、
そもそも、美代子も伸之もああはならなかった気がします。

続きが楽しみです!

続きの感想はこちら。
【第2話:笑って泣ける親子の新コンビ!土下座愛*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-01-26-5

宜しければ合わせてご覧ください。



流星ワゴン (講談社文庫)その日のまえに (文春文庫)とんび (角川文庫)ビタミンF (新潮文庫)きみの友だち (新潮文庫)青い鳥 (新潮文庫)エイジ (新潮文庫)



2015-01-26 20:32  nice!(0) 
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