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感想@映画「天地明察」*ネタバレあり [映画・舞台]

映画「天地明察」をDVDで観ましたので感想を記します。

天地明察 [DVD]

天地明察 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。
原作の小説は未読です。


————

エンドロールを見ている時、まず最初に
「なんか小説を読んだ後みたい」と思い、
最後のテロップで原作の小説があることを知ったので
物凄く納得しました。
天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

  • 作者: 冲方 丁
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/05/18
  • メディア: 文庫

冲方丁さんは、本当、多才な方ですね!



数学や星見となると夢中になってしまう
主人公・安井算哲(岡田准一さん)のキャラは立っていますし、
彼と関わる人々も魅力的、
騒がしい事件も度々起き、
最後はお約束の展開ながらホッとできるラストで、
しかも役者さんは名が売れている実力派の方々……と、
映画に必要なものは一通り揃っているんですが、
いまいち盛り上がりに欠けるというか、
見ていて高揚しない映画だなぁと思いました。
今回はDVDで見ましたが、
もし映画館で観たなら
まず間違いなく途中で飽きたかもしれないとも思いました。

で、誰の作品だと思って調べてみたら、
滝田洋二郎監督なんですね。
私、映画“おくりびと”も退屈だと思って観ていたので
(そういう映画だと分かっていても駄目だった)
合わないのは当然だったのかもしれません。



最初の、関孝和(市川猿之助さん)との算術問答や
えん(宮崎あおいさん)との出会い・交流までは良かったのに、
安井算哲が最初の旅に出かける辺りから
「面白い……のかしら?」と疑問に思うようになりました。
同行者の離脱・死とドラマティックなことは起こるのに、
全般的に淡々と描かれているからか
自分の感情が置いていかれているような感じになりました。
普通は、キャラクター(主に主人公)と一緒に
物事を見て、泣いたり笑ったりするのに、
この映画では、
あくまで他人事を見せられているという感じがずっとしたんです。
上手い喩えが見つからないのですが、強いて言えば、
ホームパーティーに呼ばれて
他人の家族の映像を延々と見せられている感覚に似ていました。

なので、作中で事件や事故があれば驚きますし、
人の生死を含む場面ではしんみりともしますけれど、
感情が主人公たちと同調できていないので
そこだけで終わってしまうのが残念でした。
勿論、これは、作品に対する出来不出来への評価でなく、
そういう作品が好みでないという私の嗜好の問題です。



それでも、安井算哲とえんの話は大変好きでした。
出会いも素敵ですし、
二人が結婚するまでの経緯が普通じゃなくて、面白いです。
何より、この二人を見ていると心が和みます。

えんが他家に嫁いでしまった時は
「どういうこと?!」とびっくりしましたが、
その後の展開で「あぁ、そういうことか」と納得しました。
とにかく、えんが可愛いんですよね。
顔も可愛いし、ちょっとした仕種も可愛い。
予告映像でよく使われていた、えんが望遠鏡を覗くシーンは
私もドキドキしながら見ました。



上記の通り、私は原作の小説を読んでいませんので、
小説がどんな感じ(雰囲気/空気)で書かれているのかは
分りませんが、
きっと世界観は壊されていないでしょう。
あまり構えず、
日常のちょっとした息抜きで見るのに適している映画だと思います。
役者さんも素敵に撮られていますので、
それ目当てで見ても宜しいと思います。

見た後で「ご明察!」と言いたくなる映画です。



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2013-02-06 12:07  nice!(0) 

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