SSブログ

感想@ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」第2話:別れの理由*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」の感想です。
今回は第2話「別れの理由」です。

僕と彼女と彼女の生きる道 [DVD]

僕と彼女と彼女の生きる道 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は本放送でこちらの作品を最後まで見ています。
先の事に触れる可能性がありますので
未視聴の方はご注意下さい。


前回の感想はこちら。
第1話:離婚の朝

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴(2)

────

まずはあらすじから。フジテレビの公式サイトより転載します。
 凛(美山加恋)のことで仕事に集中できない徹朗(草なぎ剛)は井上部長(小日向文世)から注意された。「もう大丈夫です。今日退院ですし」。美奈子(長山藍子)に面倒みてもらうしかない。そのためには転校させなければならない。担任の石田(浅野和之)に相談すると、凛はまもなく開かれるクラスの音楽会でハーモニカを吹くのを楽しみにしているという。
 ゆら(小雪)が退院祝いのケーキをもって現れると、凛は久しぶりに笑顔をのぞかせた。ところが床に落ちていた商店街のサービススタンプに気づいた途端、泣きだした。「どうしよう。凛のせいだ」。母親の可奈子(りょう)が家出する直前、凛はスタンプの缶をひっくり返したまま片づけなかった。「そのせいでお母さんは出ていったと思いこんでいるみたいです」。ゆらは徹朗の帰宅を待って伝えたが、徹朗の反応は「それで」の一言きり。ゆらが釈然としないでいると「凛のことで俺に意見しないでください。来週末に引っ越しますから」。つまり次回でレッスンは最後。ゆらは感情を押さえて「わかりました」とだけ答えた。
 凛の態度が変わった。「1人で行きます」。徹朗が出勤してから登校するようになった。「ただいま」「お帰りなさい」。徹朗が帰ってくると自分の部屋にひきこもった。「無視かよ」。明らかに徹朗を避けている。
 日曜日、徹朗は実家を訪れた。まもなく母親の三周忌。可奈子が来れないと伝えると父親の義朗(大杉漣)は不満をあらわにした。「女房にわがまま言わせて、どうするんだ」。家出したなんて言えるわけがない。晴れない気分で徹朗が帰宅すると、レッスン日でもないのにゆらが来ていた。「凛ちゃんに頼まれ事をされちゃって」。
 ところが徹朗と面とむかうと凛は話さない。結局ゆらから聞きだせたのは出前の寿司で夕食をすませて、凛が自分の部屋に消えてからだった。「おばあちゃんの家に行くのは音楽会が終わってからにしてほしいって」。徹朗と美奈子の会話を盗み聞きしたようだ。「音楽会なら転校先でもあるでしょ。俺がちゃんと納得させます」。
 そして徹朗はゆらにこう付け加えるのを忘れなかった。「家庭教師以上のことはしてくれなくてけっこうですから」。
 会社の昼休み。徹朗が休憩室でコーヒーを飲んでいると、宮林(東幹久)がウンザリした表情で携帯電話を切った。「妹から旦那のグチ。家族の団らんがないって」。部下の岸本(要潤)も加わっていつしか話題は少年時代の思い出になった。「家族の団らんなんてドラマだけだよ」。徹朗は決めつけたが、宮林と岸本は父親とよくキャッチボールしたという。「ないんだ、お前」。
 ゆらは友達に徹朗のことをボヤいていた。「何もわかってないくせに、自分が父親だってことは主張するのよ」。その時ゆらの携帯電話が鳴った。「こわいよぉ」。おびえた凛の声が聞こえた。
  1人で留守番をしていて雷が鳴りだしたものだから脅えているらしい。「ゆら先生、来て」。行ってやりたいが、徹朗の言葉がよみがえった。会社に連絡すると徹朗はまだ残業していた。「用件だけ伝えます」。ゆらは凛の様子を伝えると電話を切った。すぐさま帰宅してくれるものと期待した。しかし徹朗が家に着いたのは遅かった。そして凛をなだめるゆらの姿に徹朗の表情は強張った。「すみません。勝手なことして」「最後のレッスンの日以外は来ないでください」。徹朗の声は怒りを秘めていた。
 しかし今夜のゆらは引き下がらなかった。「雷をとてもこわがって、私が来るまで泣いてました」「仕事をほうりだすわけにいかないだろう」。冷静なゆらと、自分を必死に正当化しようとする徹朗。張りつめた空気が流れた。「あなた、何もわかってないです」。凛との生活は徹朗にストレスを募らせる一方だった。そんな矢先、可奈子から連絡がはいった。
 「わかるように説明してくれ」。徹朗から迫られた可奈子は強い目で見返すときっぱりと言った…。


フジテレビのwebサイト担当で、
あらすじを書く人は何人かいらっしゃるようですが、
内容を上手くまとめて&端折って視聴者の関心を煽る上手い人と、
ただ内容をつらつらと書く人のパターンに大きく分かれます。
で、今回は後者の方のようで……。
視聴者にテレビを見てもらわなきゃ意味が無いのに、
見なくても分かってしまうほど全部書いてどうするんだと
このタイプの人のあらすじを見る度に、私は笑ってしまいます。
あまりにも書きすぎです。


さて今回は、“家族の団欒”が
一つのテーマでもあったような気がします。
仕事で忙しい親や、塾通いで忙しい子供が普通にいる現代において、
家族全員が食卓を囲むなんて事は
まさに小柳の言う“テレビドラマの世界”なんでしょうが
今回の放送の中盤で、三人で晩ご飯にお寿司を食べるシーンで、
小柳がテレビをつけてしまい、
一人でそれを見ながら食事をするシーンでは、
現実でも(我が家でも)よくある事だと分かりながらも
ちょっとゾッとするものを感じました。
自分でも普通にしてしまうのに、他人事として見ると
「やっぱりおかしい」と思えますね……。

そしてその後、
母親の三回忌の準備に妻を連れていかなかった事に対して、
小柳が実父から散々怒られますが……
この息子にしてこの父親ありというか、
小柳と同様に、妻(嫁)を、
自分が快適に過ごす為の人だと考えている節があるのに
嫌悪感を感じました。
小柳父に対しては、
そんな、別居しているお嫁さんなんか頼らずに
自分で何とかすれば良いのに……と
言いたくてたまらなかったです。
そして、もし別居・離婚という現実が無かったら、
小柳は、妻の可奈子に対して
それこそ父親が勝手に頼りにしたように、
“亡き実母の三回忌の準備をして当然”として
接していたんだろうなと
想像しました。


凛からの要望があるからとはいえ、
正直、ゆら先生は小柳家に介入し過ぎだと思います。
でもゆら先生に対して冷たく当たる小柳を見ていると、
彼は、不安や後ろめたさを
ゆら先生に対して当り散らし、逆ギレする事で
「自分たちは大丈夫」と言い聞かせている部分もあるように思えます。
ゆら先生と話すと、親として駄目な自分を突きつけられるので
小柳にとっては不満や辛さの種なのでしょうが、
彼女と話さなかったら、彼はもっと早い段階で
悪い方向に追い込まれていたのではと思えてなりません。


さて、可奈子が発した「私は凛を愛してない」ですが。
彼女が後から娘を取り戻そうとした/
本当に小柳から取り戻したのを思うと、
今回の彼女は、一時的な感情で
つい本音を出しちゃったんだろうなという事がよく分かります。
また、夢を諦めざるを得なかった母親が
「もしあの子を産んでなかったら私は」と思ってしまい、
子供と一緒にいると辛くなるという事情はよく分かります。
昔、このドラマを見た時は、
可奈子が凛を取り戻そうとしたシーンにおいて
「この母親は調子いいな」と思ったのですが、
作品を最後まで見て、こうして最初から改めて見直してみると、
心が揺らぐ事が母親としてリアルだなと思います。
世間一般的に、
母親は子供を常に無償で愛さなきゃいけないものとされていますが、
母親だって人間である以上、
そんな母親はまずいないですよね。
好きだけれど憎かったり、好きだけれど嫌いだったりと
その時々で感情にぶれがあって当然だと思います。

それにしても、自分(父親)から愛されておらず、
母親からも、一時的にこそ「愛してない」と言われた娘が
一体何の為に生まれてきたのか……と問う
小柳のモノローグは重かったなぁ。
そして、娘が母親から愛されてないと知った事が、
小柳の父親としての自覚の目覚めを促したのだと思うと、
この人は、ここまでくるのに
随分と遠回りをしたんだなと思えました。
最後、ゆら先生の助言を受けて小柳がハーモニカを買い、
父子二人でハーモニカを吹くシーンは
あらすじを知っていても泣けました。


僕と彼女と彼女の生きる道 [DVD]僕の生きる道 DVD-BOX (デジパック仕様セット)僕の歩く道 DVD-BOX99年の愛 〜JAPANESE AMERICANS〜  Blu-ray BOX「任侠ヘルパー」DVD BOXBALLAD 名もなき恋のうた スペシャル・コレクターズ・エディション 【初回限定生産】 [DVD]




────
ランキングに参加中です。記事がお気に召しましたらクリックしてやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます
にほんブログ村
上記でエラーが出る方はこちら【にほんブログ村】からお願いします。

続きの感想も書きました。
第3話:悲しき抱擁

宜しければ合わせてご覧下さい。


2011-01-12 20:38  nice!(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。