さくらもちモチ

感想@NHKアニメ「バクマン。」第14話：バトルと模写*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

NHKアニメ「バクマン。」の感想です。
今回は第14話「バトルと模写」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の漫画を読んだことがありません。


前回の感想はこちら。
【第13話：速報と本ちゃん】

各回の感想記事のURLは、他の作品と合わせて
こちらのページでまとめています。
【アニメ感想記事 一覧：2010年10月 開始作品】

────

まずはあらすじから。公式サイトより転載します。

新妻エイジに勝つため、王道バトルマンガのネームに取り掛かる最高と秋人。一方、エイジは「YELLOW HIT」で本誌連載が決まり、準備に入っていた・・・はずだったが、何と「CROW」の原稿を描いていた！
「CROW」で連載したいと言うエイジを連れ、雄二郎は編集長と相談すべく編集部へ向かうことに。そこで服部と打ち合わせ中の最高・秋人はエイジとの邂逅を果たすことになる!!
圧倒的な才能を目の当たりにした最高と秋人は、さらに触発され、服部に王道バトルマンガで勝負したいと懇願する。その熱意に対して服部が下した判断は・・・!?

今回から後半です！
秋からの第2期制作＆放送が決定したと
既に発表されているとはいえ
折り返しに来た事は、ちょっと感慨深いです。

また、今回の新EDの途中からの演出が
（サイコーたち作家が持つペン先から綺麗な色が出ている）
凄く良かったなぁ。
夢があそこから生まれている！のが
ダイレクトに伝わってきました。


さて、ネクストの読者アンケートの本ちゃんにおいて
新妻エイジにも他の作家一名にも負けた前回の最後を受けて、
アンケートの半分を最初から捨てるのは勿体ないとして、
サイコーとシュージンは
王道のバトル漫画を目指し直す事となりました。
最後に服部さんが出した半年間の猶予の件は
とりあえず置いておくとして……。

読者アンケートでは、
どんな言い訳もできないほどはっきりと差をつけられて負けた
サイコーたちの“この世は〜”ですが、
こういう邪道な漫画は
玄人好みされるというか、漫画家たちには受けるという伏線が
新妻エイジによって認められた事で再び出てきたのが面白いなと
思いました。
以前のサイコーたちの作品（邪道）も、
確か、連載を持つ先生たちには好評だったんですよね。
ジャックが“雑誌”という体制である以上、
王道漫画ばかりを載せていられないのを思えば、
私も服部さんの考えに賛成で、
邪道の漫画で、いかに王道の隙間を狙っていくかを強化した方が
この二人の為だと思うのですが……。

というのも、描きたい漫画を二人が描くのが一番なのですが、
サイコーたちが言う「描きたい」って、
本人たちが世の中に伝えたい/知らせたい世界がそれだというのでなく、
“自分たちの漫画を連載化/アニメ化させる為に手っ取り早いから”
という理由から生まれたものじゃないですか。
王道のバトル漫画なら、
邪道なら最初から捨てるアンケートの数を得られるという
物凄い下心が根底にありますよね。
そういう、デビューとか連載とかアニメ化とかを無しにして、
サイコーたち二人が描く漫画を考えてみると、
最初の“二つの地球”のように、
彼らが描きたいのは“青年誌向けの漫画”となり
少年誌では邪道という事になると思うんです。

確かに、漫画家を目指すものにとって、
デビューが決まらなければ何の意味もないのは私にも分かりますが、
元々の分野がジャックでは邪道
＋どうしても勝てない王道を描く新人がいる
＋編集部（服部）の勧めでは邪道なら、
やっぱり邪道押しで行くべきだと思うけどなぁ。

まぁ、漫画の路線はいつでも変えられるものの、
ここが、二人の漫画家としての一生を決める
ターニングポイントであるのは、間違いないので、
たとえ二人が邪道に戻るとしても、
この半年間は意味がある遠回りになるのではないかと
想像しています。


最後、あの天才・新妻エイジが
二人を「これ好きです」と素直に評価しているのも
面白かったです。
天才にこう言われたのなら、邪道に自信を持ってもいいはずなのに、
逆に「王道で！」に火をつけちゃったのが二人の青さだなぁと
にやにやしながら見ました。

また、あの場でネームを仕上げちゃった新妻エイジには
感服しました。
さすが天才。




────
ランキングに参加中です。記事がお気に召しましたらクリックしてやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます

上記でエラーが出る方はこちら【にほんブログ村】からお願いします。

続きの感想はこちら。
【第15話：デビューと焦り】

宜しければ、合わせてどうぞ。