さくらもちモチ

感想@アニメ「STAR DRIVER 輝きのタクト」第12話：ガラス越しのキス*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「STAR DRIVER 輝きのタクト」の感想です。
今回は第12話「ガラス越しのキス」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
【第11話：サイバディの私的活用術】

各回の感想記事のURLは、他の作品と合わせて
こちらのページでまとめています。
【アニメ感想記事 一覧：2010年10月 開始作品】

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“おとな銀行”の頭取という裏の顔を持つ
人妻女子高生ことワタナベ・カナコが出撃する回でした。

ワタナベカナコは
常に好き勝手にしていて、我侭し放題で遊んでいるのかと思いきや、
夫に迷惑を掛けないように頑張っている上に、
この島にやってくるまで学校に通ったことすらなく、
高校生として人並みの青春謳歌したいけれど、
やり方が分からないので
持って回った（不器用な）方法で彼女なりに一生懸命にやっている
……という事が分かりました。

シモーヌのフォローを聞いてしまうと、
席替えの直後、ワタナベカナコがタクトに向かって
自分が人妻女子高生だとわざわざ名乗った点も
彼女なりの自覚（自分は女子高生なんだという）を口にする事で、
そういう自分を強く意識したいのかなと思えました。

また、“ガラス越しのキス”は
一年生の間で流行っているそうですが、
学校生活といえば恋愛は絶対に不可欠なわけで……
でも、既に人妻であるワタナベカナコは
そこに迂闊に立ち入る事ができないからこそ、
間にガラスを挿むキス（不貞にはならない）を流行らせたのでは？と
思いました。
ワタナベカナコって、淫乱そうな言動を乱発してますけれど、
絶対に一線を引いているというか、
ここから先は駄目（不貞に当たる行動は絶対にしない）と
決めていますよね。

そして、恋愛といえばデートが必ずあるわけで。
シモーヌを使ってタクトに招待状を送るとは
なかなか仰々しい事で、決して普通でないですが、
ワタナベカナコにしてみれば
“絵に描いたような学校生活”の一環として、
気になる男の子とデートをしてみたかった
→その夢を果たせて満足したんだと思えました。
でも、それを素直に言えないから、
夫に放っておかれている自分と
ワコといちゃいちゃできないタクトが
休日に喫茶店で待ち合わせて慰めあうという
“会う必要がある”との前提を持ち出さずにはいられないという。
この辺がすごくかわいいです。

また、普段のワタナベカナコの言動を思えば、
魔女っ子ミズノの言葉になんか耳を貸さないでしょうが、
ここは珍しく彼女の言葉を自ら求めていたのも面白いです。
まるで、これからタクトと戦う自分を奮い立たせる為に
ミズノの言葉を勇気づけとして欲しているようでした。


そして、自ら大魔王になるとして立ち上がったワタナベカナコ。
勇者になるのも大魔王になるのも
本当は紙一重なのかもしれないなぁと、しみじみと思いました。
今回の戦いでは、なりゆきで敵（大魔王）になりましたけれど、
状況が違って、万が一にでも味方だったら
彼女は勇者として立ち上がったんだろうなと思えました。


前回のシモーヌの話もそうですが、
今回のお話を経て、ワタナベカナコがもっと好きになりました。
かわいくてかわいくてたまりません。
大好き！






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続きの感想も書きました。
【第13話：恋する紅い剣】

宜しければ、合わせてどうぞ。