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感想@月9ドラマ「流れ星」第1話:最愛の人は一年の命 契約から始まる愛!!*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

フジテレビの月9ドラマ「流れ星」の感想です。
今回は初回の第1話「最愛の人は一年の命 契約から始まる愛!!」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年秋 放送開始作品

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見終わったあと、大変失礼ですが
「久し振りにまともな月9がきたーヽ(`ω´)ノ」と
本気で思いました。
前々作「月の恋人」も前作「夏の恋は虹色に輝く」も
現場のスタッフさんはとても頑張られていたのでしょうが
お話の段階で酷かったもんなぁ。

ただ、放送を見た後で
今回のサブタイトル「最愛の人は〜」を見ると、
「これじゃヒロインの上戸彩さん演じる女性(槇原梨沙)が
あと一年の命っぽくない?」と思いました。
ウェディングドレスまで選んだ婚約者がいる男の
“最愛の女性”が妹って、
ずれているというか、騙しが入っていると思うのですが
まぁ、こちらは、
あの中野プロデューサーの作品ですからね。
今後も、こういう釣りサブタイはあるのかなと思いました。

ちなみに、私はこのプロデューサーさんの作品を
あまり好んではないので、
(この人の作品だから嫌いというわけではなく、
フジの作品で苦手なドラマを挙げていくと、この方にぶつかる)
こちらのドラマを楽しめた分、今後が少々不安です。
お話を面白くする為に
変な展開が安易に入れられませんように!!



さて、ドラマの感想ですが、
放送直前のCMで見た感じですと、
無人の水族館で
「死んだら溶けてなくなるなんて最高じゃん」と
けだるそうに言う槇原梨沙の印象が
あまり良くなかったのと、
岡田健吾(竹野内豊さん)が冴えない感じでしたので
正直なところ、全然期待していなかったのですが
とても良かったです。
一時間強の放送時間があっという間で、
物語に惹き付けられました。

健吾はごく普通の一般人でしたし、
イメクラで働いているという梨沙においても、
風水(風俗/水商売の略)関係に勤める女性の怠惰&真摯さが
よく表れていたと思います。
二人とも、CMで見るより好印象だったなぁ。
というか、あのCMって出来がよくないですよね。
なんであんな繋ぎ方をしたんだろうとか、
なんでここを選んだんだろうとか、
私にはシロウトながらに疑問が出ました。



主人公は健吾ですが、
印象が強く残った梨沙から、まず触れます。
梨沙は、なんといっても
兄・槇原修一(稲垣吾郎さん)の憎々しさが
面白かった&見ていて辛かったです。
それまで、あまり恵まれた状況でないながらも、
梨沙はイメクラで必死に働き、
恋人とラブラブで幸せだったのに、
兄の修一が表れた途端、
悪かった状況が彼のせいで更に悪くなるという
悲惨な展開でした。

幸いなことに
私は家族に対して殺意を抱いた事はないのですが、
梨沙が部屋で包丁を握る直前、
「あぁ……私が梨沙だったら、この兄を刺すかも」と
思ったので、
あの時の梨沙には物凄く同情しました。
おしめ変えてやったとか、
具合が悪かった時に病院に連れていったとか
いつまでも昔のことを挙げるな!!と本気で思いました。
梨沙がこれまで負ってきた借金が
一体いくらあるのかは分かりませんが、
幼少時の梨沙が修一から受けた恩は
とっくにお金で返していると思います。
……でも、兄が妹の面倒を見るなんて
ごく当たり前ですけれども。

居酒屋において、修一の迂闊な発言のせいで
梨沙がイメクラで働いている点が恋人にバレたシーンも
見ていてきつかったなぁ。
ああいう事は、たとえ恋人に公認されている事でも、
口にしちゃいけないと思います。
「空気読めない兄って感じ……」じゃないですよね。まったく。

また、梨沙の恋人の気持ちもよく分かりますが、
世の中の男性が一般的に
(そうでない人には申し訳ないです)、
風俗店や水商売系のお店に行く事には
抵抗をあまり感じないくせに、
自分の恋人が風水嬢なのは嫌だというのには、
どんだけ勝手なのかと思ってしまいます。

さて、そんな梨沙役の上戸彩さんは
好演されていたと思います。
事務所などによる上戸さんのイメージ保守もあって
これまでは、フレッシュで熱血漢で……と
ドラマでは当たり障りのない役が多かったですが、
こういうはすっぱな女性も合うなぁと思いました。
根は真面目だけれど、
今時の若い子特有の駄目さ加減
(挨拶もろくにできないとか)がよく出ていました。
ただ、イメクラ用の制服を持つだけだったり、
お仕事シーンは指圧を施しただけだったりと、
中途半端な部分が気になりました。
エロシーンを入れてほしいというわけでなく、
他の女優さんなら、あのセーラー服を着たり、
客に体を触られているシーンが
ちゃんとあったりしただろうと想像がつく分、
若手有名女優さんを起用した弊害が出たかなと思いました。



ではでは、主人公の健吾について。
「(臓器提供を許されているのが)なんで家族なんだ」
というやりきれない思いが
見ていて辛かったです。
「臓器売買」という単語には、私は吐き気を覚えますが、
こういう現状が実は普通にあるなら、
家族が「いっそ臓器を売ってもらえたらいいのに」と思うのも
充分にあり得るなぁ……と思いました。
倫理上、家族(親族)でなければ駄目だというのは
核家族化が進んでいる現代では
とても厳しい状況ですよね。

ただ、親戚に話を聞いてもらおうと必死になっている健吾を見て
私はふと思い出した事があります。
少し前に、ドナーの意思ではなく、
その家族の意思で臓器提供が行なわれる事が
許可されるようになり、
幾つかの例がマスコミで報じられましたが……
この例↑ではないのですけれど、
自分はまだ決めかねているのに、
周りの人間(家族や親族)が
「臓器提供をして当たり前」の雰囲気を作って
なぁなぁな感じで押し切られそうになったという話を
新聞か何かで見聞きした覚えがあります。

確かに、人道的にいえば、
普段から親戚付き合いがある人が肝臓を欲していて、
もしかしたら自分の肝臓が合うかもしれないと分かったら、
進んで分けてあげるのが正しいと思います。
感情だけで言ったらそうでしょう。
でも、周りがそれを強要して
「なんであの人は肝臓を分けてあげないの」
という一方的な流れにするのは
絶対に駄目ですよね。
あくまで提供者の意思が第一に来ないと。
なので、こちらの作品では
そういう事が出てこなかった分、
健吾の気持ちに浸りながら見る事ができました。
ちなみに私は、ドナーにはなる事は希望していません。
昔、ドナーカードが普及された時には
提供する意思を示したカードを携帯した事もありましたが
あれこれ見聞きした結果、今はこのように決めています。
(なので、代わりに……というわけでもないですが、
自分が移植が必要となっても受けるつもりはないです)

親戚への説得に苦労を強いられている中、
健吾の母親が、彼の婚約者に向かって
「あなたは家族になるのよね……」と言って
肝臓を強要するエピソードも
見ていて辛かったなぁ。
ここはCMよりもきつかったです。
でも、必死になる母親の気持ちも分かりますし、
突然こんな事を言われて動じる婚約者の気持ちも
よく分かります。

何も破談にするなんて……とも一瞬だけ思いましたが、
ああいう会話が嫁ぎ先でなされた後、
肝臓の提供を拒否してから結婚だけはするって
絶対に上手くいくはずがないですよね。
これで、妹のまりあが生き長らえても、
もし本当に亡くなっても、
「うちの嫁(妻)は肝臓をくれなかった」って
一生言われ続けるわけですし。
健吾親子が言わないにしても、
婚約者が強いられる精神的苦労が多大であるのは
目に見えています。
健吾への愛がいくら本物でも、現実的に考えれば、
これは物凄くきついです。
私でも、「無理」と思います。

また、親から反対されたのを受けて、
婚約者が「ホッとした」と呟いて泣きますが、
上記の通り、臓器の移植を周りから強いられる事は
あってはならないですし、
また、それ自体が物凄く負担なので、
私にもホッとした彼女の感情はよく分かりました。
「臓器提供する事が正しい(良い事)」というのが
揺るがない事実である分、
当事者には重いですよね。
拒否する事が非人道的だと、嫌でも自覚させられるので。


とにかく次回が楽しみです。
恋愛よりも家族愛の方がメインになりそうですが、
それはそれでありなので、
良いドラマを見せてもらえたら嬉しいなぁと思います。


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続きの感想も書きました。
第2話:命がけの想い

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-10-20 07:47  nice!(3) 
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