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感想@ドラマ「ギルティ 悪魔と契約した女」第1話:復讐の幕が開く! *ネタバレあり [テレビドラマ感想]

ドラマ「ギルティ 悪魔と契約した女」の感想です。
今回は初回の第1話「復讐の幕が開く!」
以下の記述にはネタバレを含みます。

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年秋 放送開始作品

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まず最初にあらすじです。公式サイトから転載します。

東京・目黒のオフィスビルから男が飛び降りた。現場を通りかかった警視庁捜査一課の刑事・真島拓朗(玉木宏)は、遺体に容赦なくカメラを向けるフリージャーナリストの堂島基一(唐沢寿明)に苦々しい表情を浮かべる。騒然となるオフィス街。そこから、犬を連れた野上芽衣子(菅野美穂)が人知れず立ち去った。
1カ月後、真島は同僚の榎本万里(吉瀬美智子)から、管理官の三輪周平(モロ師岡)が失踪したことを聞かされる。理事官の宇喜田元(吉田鋼太郎)に捜索を命じられた真島は、手がかりを求めて三輪の家へ。その道中、側溝に落ちた犬が助け出せず困っている芽衣子に出会う。真島はうろたえるばかりの芽衣子を叱りつけ、犬を無事に救出した。
数時間後、銀行員の菅沼俊也(波岡一喜)は謎の女からの電話に脅えていた。「もうやめてくれ。あのときは悪かった」と懇願する菅沼だが、電話は無情にも切れてしまう。同じ頃、カフェの公衆電話の受話器を置いた芽衣子は、店内にいた菅沼の妻・知香(原田佳奈)に近づく。
一方、三輪の家を調べた真島は、1カ月前の飛び降り自殺を報じた新聞記事を見つける。なぜ三輪がこの記事を持っていたのか?不思議に思いながら表に出ると、三輪の失踪を嗅ぎつけた堂島が待ち構えていた。堂島が現場にいたことを思い出した真島は事件についてたずねるが、堂島は答えをはぐらかす。
まもなく、真島は三輪家の愛犬・アンが預けられているペットサロンで芽衣子に再会。彼女はこの店のトリマーだった。出産を控えたアンが飼い主の不在で行き場を失っていることを知った芽衣子は、自分に世話をさせて欲しいと申し出る。その熱意に心を動かされたペットサロンのオーナーの小山内琴美(横山めぐみ)は、芽衣子がこのペットサロンでアンを預かることを承諾する。
そんな折、真島は万里から三輪に関する不可解な情報を聞く。失踪直前、女子刑務所を密かに訪ねていたらしいのだ。さらに三輪は、目黒で自殺した男・北村良和(浜田晃)の家にも現れ、不審な女と犬のことを家族にたずねたという。
翌朝、いつものようにポストから朝刊を取り、駅のホームに向かった菅沼の携帯が鳴り出した。電話の主は芽衣子。向かいのホームにいた知香の背後に迫り、言うことを聞かなければ妻を殺すと脅した芽衣子は「人を陥れた嘘は死に値する。あなたの命で償いなさい」と菅沼に自殺を強要。追い詰められた菅沼は、芽衣子が朝刊にしのばせていた毒薬を飲み、自ら命を絶った。
北村の事件を調べようと目黒署に立ち寄った真島は、菅沼の死を「自殺じゃない!」と訴える知香を見かける。夫が謎の女からの嫌がらせに遭い、自分も犬に襲われたと証言する知香の言葉を聞いた真島は、北村の事件との奇妙な符合に気づく。
その日の夕方、介護施設で暮らす母・千津(岩本多代)を訪ねた芽衣子に忌々しい記憶が蘇っていた。15年前、「私はやってない!」と訴える芽衣子に冷たく背を向けた母…。一方、真島も辛い過去を思い出していた。1年前、真島は後輩の吉井宏太(川野直輝)とともに通り魔殺人の被疑者・溝口猛(金井勇太)を追い詰めたが、ふいを突かれて宏太を殺されてしまったのだ。
深夜、アンの陣痛が始まったと芽衣子から知らせを受けた真島はペットサロンへ。初めての出産立ち会いに戸惑う芽衣子は、真島に励まされながら無事に子犬を取り出した。生まれたばかりの命に穏やかな表情を浮かべる2人…。
夜を徹した出産を終えた朝、真島は菅沼が自殺した駅へ。ホームに三輪の姿を見つけるが、すぐに見失ってしまう。その直後、真島は三輪の家で書き置きを発見。そこには、「警察官として許されない行為をしてしまった。せめて自分の手ですべてを終わりする」と遺書とも読める三輪の懺悔が綴られていた。
やがて、三輪のメモから過去の捜査資料のナンバーを見つけた真島は15年前の事件にたどり着く。それは、未成年の少女が青酸カリを混入したケーキを姉の夫と息子に食べさせ、毒殺した事件。被疑者はノガミメイコ。15年前の芽衣子だった…!


のっけから私事で恐縮ですが、
火曜午後十時の時間帯は
いつもNHKのドラマを見る事にしているんです。
でも、今回は
そちらでも初回だった「セカンドバージン」を録画しつつも、
朝日新聞の朝刊のテレビ欄で紹介されていたこちらの番組が
気になってしまい、
結局、視聴したという次第です。


いやぁ……正直なところ、
放送に対してあまり期待してなかったのもあって
(もっとネタドラマになるのかと思っていました)
大変面白かったです。
ドラマを見始まってからずっと
上記NHKのドラマの存在を忘れるぐらいに楽しめました。

なんといっても、主人公・野上芽衣子の二面性っぷりが
良かったです。
こちらのドラマはそうであってなんぼなので
(彼女の優しい面と残酷な面の対比が作品の売り)
当然と言えばそうなのですが、
犬に対する優しさと、
復讐が動機とはいえ脅迫で人を躊躇わずに殺せる残忍さが
同じ人間に宿っていたのが大変興味深かったですし、
それがまた、お話のメリハリとなっていたので
一時間強の放送時間中、まったく飽きませんでした。


芽衣子の多面性については
私はすんなり受け入れられました。
彼女に限らず、人間って顔をいくつも持っていますし、
対象に合わせて豹変する事も珍しくないからです。

基本的に芽衣子は良い人なんだと思います。
でも、それはそれ、これはこれと割り切って
迷わず、殺人を犯せてしまう
(直接手はくださないけれど、脅迫して自殺に追い込む)
……さすがに殺人とまでくると
私も極端な例だとは思いますが、
すごく優しい人が裏で嫌がらせをやっている程度なら
世間でよく見聞きする話ですよね。


個人的には、芽衣子の印象があまりにも強くて、
真島拓朗刑事にインパクトが感じられなかったのが
ちょっとだけ残念でした。
でも、彼が普通であればあるほど
芽衣子の極端さが浮き立つと思うので、
これで良いのかもしれません。
また、堂島基一がいい味だしてたなぁ。
私は、役者として唐沢寿明さんが好きなのですが、
癖のある役どころを器用に演じてらっしゃると思いました。
というか、二番手でなく
こういう役でもドラマに出るようになったんだ!と
嬉しくなりました。
唐沢さんというと、どうしても主役・準主役ばかりですが、
あの上手さからいって、
若手を盛り上げられる人でもあるので、
脇でバンバン主役を食ってほしいですww
また、菅野さんにしても玉木さんにしても、
それに負けないでほしい。


見ていて個人的に凄く気になったのが、
対象者を死に追い込む芽衣子のキメの行動が、
その人がとても愛する人の命を天秤に掛けていた点です。
ぶっちゃけ、普通に対象者を殺す方が
手間も時間も掛からない気がします。
でも、ストーカーめいた行為で対象を散々苦しめた後、
トドメとして上記の行為をしてから死なせている辺り、
芽衣子が抱えている心の闇は相当根深いんだと
実感できました。

また、芽衣子の過去についてですが、
姉の夫と子が亡くなり、当の姉も自殺し、
この件で母親からも見捨てられた……というのは
(自分はやってないのに母親からも完全に疑われた)
見ていて辛かったです。
そしてこの復讐が完全に遂げられても
──また、芽衣子が逮捕されたり、
その冤罪事件の間違いが晴れて認められたりしても、
家族を失った彼女には救いにならないのがきっついです。
せめて、芽衣子が今回知り合った
(もしくは今後知り合う)人の中で、
彼女の心の支えとなる人が出てくるといいなぁ。
あの孤独は誰も埋められないかもしれないけれど、
何とかならないかなと切に願いました。


視聴後、すぐにツイッターに短い感想を投下していましたので
それを転載します。
  • sa9raribbonsa9raribbon全く期待してなかったけど面白かった。めいこが二人を自殺に追いやった際に、対象者が愛する人の命を天秤に掛けて、無理に死を迫ったのが印象的だった。でも菅ちゃんは「曲げられない女」の印象が強いせいか、今にも司法試験の勉強をしそうだと思ったw
  • sa9raribbonsa9raribbon玉木さんは服装が乱れていたせいか、ちょっと荒んだ千秋様(のだめ)に見えた。一瞬だけ

次回も楽しみです。


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続きの感想も書きました。
第2話:復讐の鬼・愛を捨てる

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-10-15 09:49  nice!(1) 
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