さくらもちモチ

感想@ドラマ「ケイゾク」Mystery3：盗聴された殺人*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

ドラマ「ケイゾク」の感想です。
今回は第3話（Mystery3）「盗聴された殺人」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
【Mystery2：氷の死刑台】

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧（インデックス）ページでまとめています。
【テレビドラマ感想一覧：再放送 視聴（２）】

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まずはあらすじから。TBSの公式サイトより転載します。

“二係”に美しい一人の女性がやって来た。竹下美奈子（松田美由紀）、平成１０年１月２２日に起きた『ブティック強盗殺人事件』の被害者の妻だ。美奈子は１０００万円を奪われた上、愛すべき夫を包丁で刺されて亡くした悲しみを、未だに犯人逮捕に踏み込めない警察への憎しみへと変えていた。警察を無能だと罵る彼女に、野々村（竜雷太）らは反論できない。さらに美奈子は、二係の面々に難題を持ちかける。「私が犯人を見つけた。犯人の部屋に盗聴器を仕掛けて欲しい」と。 実は、殺された夫には生前、祐子という愛人がいて、その女こそが犯人だというのだ。美奈子は偶然、祐子が共犯者らしき人物とお金の受け渡しについて話しているのを聞いてしまったのだと言う。証拠をつかむための『盗聴』を依頼された野々村だが、「盗聴は違法で、祐子が犯人とは断定できない」とその申し出を断る。しかし柴田（中谷美紀）は祐子が事件に関係すると推理。調書に不審な点を発見したのだ。早速、柴田は彩（鈴木紗理奈）に張り込みのノウハウを伝授してもらい、真山（渡部篤郎）らと祐子の家の張り込み捜査を開始する。 お金の受け渡しの約束の夜、野球帽を目深に被った一人の男、成田が祐子の部屋にやって来る。「畜生！なめやがって！」と言う男の声。さらには盗聴器から聞こえてくる女の叫び声。柴田と真山は、慌てて祐子の部屋に駆け付けるがそこには血まみれの祐子の死体だけが残されていた・・・。捜査一課の早乙女（野口五郎）は、容疑者として成田を連行するが、男は「自分が祐子の部屋に行ったときには、部屋はもぬけの空だった」と容疑を否定。いったい祐子の部屋で何が起こったのか？

壁ww
このトリックにはツッコミを入れて……良いんですよね？？
いかにも推理漫画/アニメ/小説/ゲーム系のネタだなぁと
見ていて失笑してしまいました。
まるで、人気漫画“名探偵コナン”のようだと思いました。

被害者遺族が犯人や被疑者を恨み、憎く思うのは
至って自然な事ですが、
今回の竹下美奈子は最初から「いかにも」な感じでした。
柴田さんたち弐係が、怪しい部屋を盗聴した……というより、
竹下美奈子によって盗聴させられた流れになった事からいって、
誰も見ていない事で成立するトリックが行なわれた事も
明らかでした。
容疑者が最初に入った部屋と二回目の部屋が違うのも
ミステリの世界ではよくあるネタですので、
今回はまさに、
そういった王道を貫いている内容だなと思いました。
最後、真犯人が証拠隠滅を図る為に指紋を拭き取った部屋が
実は違うというのも
（刑事が真犯人を同じトリックで引っ掛ける）
多くの作品で見る解決法（オチ）です。

こういうふうに無理があるトリックは、
漫画や小説でなら、勢いで流して読む事ができますが、
実写化され、リアリティがよく強く求められるようになると
ツッコミどころ満載になっちゃうんだという事が
よく分かりました。
でも、ネタとして楽しむ分には楽しかったです。


また、最後、
真山が竹下美奈子の息子に言わせた問いは
非常に残酷なものでした。
でも、彼女があれに答えられないシーンを入れることで、
パトカーで連行される直前になっても
「（犯行に対しては）後悔してない」と言い切った彼女ですら
息子は大事なんだ/一人の母親なんだというのを
強く印象づけたと思います。





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続きの感想も書きました。
【Mystery4：泊まると必ず死ぬ部屋】

宜しければ、合わせてどうぞ。