さくらもちモチ

感想＠アニメ「屍鬼」第夜話（第8話）：棺桶の中身は…*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

フジテレビ・ノイタミナ枠のアニメ「屍鬼（しき）」の感想です。
今回は第夜話（第8話）：棺桶の中身は…です。

私は原作（小野不由美先生の小説）の大ファンです。
藤崎竜先生の漫画も、月刊ジャンプスクエアで一応読んでいます。
以下の記述には、先の展開も含めたネタバレがあります。
このアニメ版で初めて作品に触れる方は、閲覧にご注意下さい。


前回の感想はこちら。
【第弑魑話（第7話）：墓を暴く夏野】

各回の感想記事のURLは、他作品も含めて
こちらの一覧記事でまとめています。
【2010年7月 開始作品】

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まずはあらすじから。フジテレビの公式サイトより転載します。

墓にシャベルを突き刺す夏野、昭、そしてかおり。シャベルの切っ先が棺桶に到達した時、彼らは思いがけない事態に遭遇する。静信は沙子が何者なのかを感じ取る。夏野を訪ねる見知らぬ子供。夜は、殺意の重みで撓んでいく。

あああ……夏野のお父さんがとうとう
“屍鬼”を自宅に招いちゃった。
ご存知のように、“屍鬼”は人間に招かれないと
その家に入れません。
以前の武藤徹がそうでした。
（人狼の辰巳に、ジュースの自販機の前で
「今度、自宅に遊びに来て下さい」と誘った）

そのうち、起き上がったばかりの屍鬼が
生前の家に入れなくなる描写も
多分、アニメ版で描かれますよね……。
（家族から、
その人は死んだ＝この家の住人じゃないと思われているので
自宅に入れなくなる）

そして、夏野のお父さんは、
彼が徹ちゃんに襲われるようになってから
徐々に神経質になっていき、
遂には、彼の死をきっかけに気を狂わせてしまうので、
今はまだまともなのが、逆に痛々しいです。
夏野のお母さんも、まだ自宅にいますしね。

で、ここから──夏野の戦いがいよいよ始まるわけで。
田中姉弟も、襲われた夏野をなんとか救おうとして
とにかく必死に頑張るので、
原作未読の方は、是非、彼らに注目してみて下さい。

というか、こう書いておいて何ですが、
この先の一番の見所は、まず間違いなく、
夏野を襲いに来る徹ちゃんですよね…… orz
あぁ、もう、書いていて辛いです。



また、今回、
奇妙な言動で夏野の父親を圧倒した腹話術の幼児は、
目が赤かった通り、屍鬼で、
いち早く起き上がった分、皆よりも先輩ですが、
村迫正雄などと一緒にまた出るはず……です。
今回は、見ていてとにかく不快でした。
つか、怖かった！！！



怖かったと言えば、
夏野と田中姉弟の三人が清水恵の墓を暴くシーン。
土葬の風習がまだ根強く残っている
この外場村ならではの事ですが、
もう怖い怖い。
ここは、原作の小説を初めて読んだ時も
むちゃくちゃ怖かったです。

だって……
もしあの棺桶に恵の死体が残っていたら、
酷く腐乱した状態の彼女を目にするわけで。
そして、今回がそうだったように、
棺桶の中がからっぽだったら、
彼女が起き上がりである事が明らかになるわけで。
つまり、死体があってもなくても怖いという事になります。

まぁ、冷静に考えてみたら、
恵の死体があれば、掘り返している最中に
異臭を感じるはずなので
（人の腐乱死体の匂いは本当に強烈らしいですよね）
それを皆が感じなかった時点で
彼女の死体はそこに無いと分かるのですが。
でも、かおりがあげたプレゼントが
墓の外に出ているのも、やはり怖かったなぁ。
「起き上がりがいる」なんてことは、絶対に認めたくないのに、
認めざるを得ないという彼らの心理状態が
よく伝わってきました。




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続きの感想も書きました。
【第柩話（第9話）：月夜の衝撃に敏夫は】

宜しければ、合わせてご覧下さい。