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感想@NHK土曜ドラマ「鉄の骨」第4回:誰にも言えない*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

NHK土曜ドラマ「鉄の骨」の感想です。
今回は第4回「誰にも言えない」です。

NHK土曜ドラマ  鉄の骨 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の感想はこちら。
第3回:地下鉄争奪戦

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年夏 放送開始作品

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まずはあらすじから。NHKの番組webサイトより転載します。
突然の検察捜査に動揺するゼネコン各社は、世間向けに脱談合を宣言。だが尾形(陣内孝則)と松田(笹野高史)は、一谷組落札予定の地下鉄談合の存続を強く主張。そんな中、業界最大手・山関組の談合破りが発覚。一方平太(小池徹平)は、突如検察に呼ばれ聴取を受ける。何とか黙り通した平太は、談合グループのベテラン・長岡(志賀廣太郎)に相談するが、長岡もまた厳しい取り調べにさらされ、追いつめられていた。


長岡さん……orz

彼がこうなるであろう事は
前回の放送の最後から、何となく感じていましたが、
今回の放送では、もうもう、
最初からずっと彼の死にフラグが立ちまくりで
見ていて辛かったです。
長岡さんが初めて仕事を取った橋の話は、
彼が嬉しそうに語った事と、
大事な家族にすら言えなかった現実の対比がせつなくて、
彼の死後は特にしんみりとしてしまいました……。

また、長岡さんの死を受け止めた上で、
彼が最後にボスとして取りまとめた地下鉄の談合を
そのまま成功させようとした富島平太(小池徹平さん)が、
名古屋に飛ばされた遠藤安男(豊原功補さん)から
今はもうそれでは駄目だと諭されるシーンが
むちゃくちゃ重くて、感慨深くなりました。
「僕も一番列車に乗りたいんです」
「誰にも言わず、誰にも言えずに一番列車に乗るのか」
の会話は良かったなぁ。
ドラマを知らない人がこの台詞だけを見たら、
「乗り鉄さんの会話?」と誤解するかもしれませんが、
本当に本当に、重い言葉です。



そして……そう、
第1話でいい味を出していた遠藤がお話に復帰してくれて、
私はとても嬉しかったです。
豊原功補さん、渋かったなぁ。
すごく適役だと思います。

かつて、上司として談合のイロハを富島に教えた遠藤が、
今や、逆にそれを止めている
(二人の立場が逆になっている)のが、面白かったです。
遠藤のように、かつて談合にずっぷりと埋まっていた人間が
考え方を改めたり、
最後に、尾形総司(陣内孝則さん)が
「地下鉄入札はガチンコでいく」と
皆の前ではっきりと宣言したりしたのは良かったですが、
長岡さんの死があったので、
私は素直に喜べませんでした。
長岡さんが、「まさか自分がボスになれるとは」と
嬉しそうに尾形に言っていたのだけが、救いでした。
葬式で、尾形は責められていたけれど、
長岡さんはボスをやれた事を本当に喜んでいたと思います。



結局、主要登場人物の中で、一番の悪人を挙げるとすれば、
やはり三橋萬造(中村敦夫さん)なんでしょうか。
皆、本当はやりたくもない談合で苦しみ、
いつの間にか、何が大事かを忘れてしまうほど
おかしくなっている(正邪の判断が麻痺している)のに、
その上でのうのうと皆を操っているらしい彼には、
ちょっと嫌悪を感じました。

次回はいよいよ最終回!
放送を見たら、原作の小説も読んでみるつもりです。


鉄の骨空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)民王シャイロックの子供たち (文春文庫)



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続きの感想も書きました。
第5回:最後の入札

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-07-25 20:29  nice!(0) 
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