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感想@韓国ドラマ「オンエアー」第11話:波乱のリハーサル*ネタバレ [韓国ドラマ感想]

韓国ドラマ「オンエアー」の感想です。
今回は第11話「波乱のリハーサル」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第10話:心の絆

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめています。
テレビドラマ感想記事 一覧:韓国ドラマ

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今回もトラブル続きで大変な内容でした。
これがこちらの作品のウリとは言え、
次から次へと、よくもまぁ問題が生じるものだと
笑ってしまいます。
私は、いち視聴者ですから、
架空の話に対して、一喜一憂しながら見るだけで済みますが、
作中の登場人物にしてみれば、たまったものではないですよね。
胃に穴を空ける人がいても、決しておかしくないと思います。



まずは、何かとお騒がせ女優のオ・スンア(キム・ハヌルさん)。
スンアの気持ちはよーく分かる!
……分かるけれども、
自分でもこれではまずいと思っている、
女優としての今後が怖いなら、
いい加減に何とかしないと駄目ですよね。
今が変われる絶好の機会なんですから。

スンアが、自身の演技力のなさを誰よりも痛感しているからこそ、
“映画の観客動員数 何百万人!”や“ドラマの高視聴率”に
やたらとこだわり、誇りを持っているのは分かります。
自分の演技がなってない、駄目だと分かっている分、
「それでも私は韓国一のトップスター女優なんだから」という看板が
彼女の心の頼りなんでしょう。
そして、スンアにとっては、
弱点を克服する(自身の演技力を高め、磨く)事よりも、
今の人気を永久的に保つ事が一番大事なようです。
多分、その人気の高さが
スンアの心の防波堤になっているというか、
自分には高い人気があると感じられるから、
彼女は生きていられるようなものなんだと思います。
だから、自分が人気を失うきっかけになるかもしれない事を
極端に恐れているんですよね……。

今回のドラマの相手役に、人気スターを切望したのも、
スンア自身が作中で
「自分には演技力がないから、
相手役はそれをカバーできる人でないと駄目」
「何かあった時に、自分が責任を取らされるのは嫌」
と言っていたように、
トップスターとしてのイメージを崩さない為の保険であるのが
明確でした。
これって、こう考える事自体が物凄く卑屈で、
それこそトップスターらしくないんですが、
スンアが保身に走るあまり、周りに多大な迷惑を掛けてしまうのも
充分に分かります。
きっと、スンアの今の人気は、
彼女自身からは絶対に否定をされるでしょうが、
彼女の身に余るほど高いんでしょう。
もしかしたら、スンアは、
女優として使ってもらえるようになってから、
こうしてトップスターになるまでが極端に速かったんでしょうか?
「女優として皆に認めてもらえるように、演技を頑張ろう」と
スンアが真面目な気持ちで下積みを頑張れた時期が長かったなら、
こんななさけない事にはなってないはずですよね。

スンアには女優として致命傷とも言える欠点があるのだから、
一刻も早くそこを何とかすれば良いのに、
自分が一時的にでも傷付くのが嫌で、放置しておいて、
結果的に、どんどん自分を悪い方へ追い込んでいるのが
私には見ていて辛いです。
スンアも、ここが正念場だとは分かってるはずなんですが……
そう簡単にはできないというのが
非常に人間臭いです。

でも……あのリハーサルでのやる気の無さは
さすがにあり得ないと思いました。
演技が下手なのはいいですが、あれはない。本当にない。
周りの役者のやる気も削ぎますよね。



そして、脚本家のソ・ヨンウン(ソン・ユナさん)。
調子に乗って、ノリノリで書いた脚本を
イ・ギョンミン(パク・ヨンハさん)から
「以前と全然変わってない(以前の悪さがまた出ている)」と
指摘された事に猛反発して、本気でキレていました。
その後、あのクソ社長との会話の中で、
実はその指摘が正しかった、自分が気付いてなかっただけ……と
ヨンウンがハッと気付くシーンが、とても面白かったです。
口をぽかんと開けたまま呆然とするヨンウンの表情は
物凄く良かったなぁ。
あれこそ、彼女が脚本家としてまた一皮剥けた瞬間だったと思います。
私も小説を習っていた事があるので、経験があるのですが、
自分が「これでいい」と思って書いたものを
他人の指摘によって「あ、そんな事なかった」と気付く時は、
その作品に対して自信があればあるほど
一瞬、頭が空っぽみたいな状態になって、
本当にあんな感じになります。
だからこそ、その空っぽの頭に、指摘がよく染みるんです。
でも、ああなる瞬間は、
脳細胞が一気に活性化したような気がして、相当気持ちが良いです。
(多分、脳科学でいうアハ体験と似ていると思います)
ヨンウンも、心ここにあらずみたいな状態でしたが、
彼女自身は決して悪い気はしてないはずです。


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続きの感想も書きました。
第12話:桜の下の告白

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-07-21 23:55  nice!(1) 
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