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感想@NHK土曜ドラマ「鉄の骨」第3回:地下鉄争奪戦*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

NHK土曜ドラマ「鉄の骨」の感想です。
今回は第3回「地下鉄争奪戦」です。

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の感想はこちら。
第2回:生き残りゲーム

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年夏 放送開始作品

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まずはあらすじから。NHKの番組webサイトより転載します。
尾形常務(陣内孝則)は落札失敗の裏に、三橋(中村敦夫)の陰謀があることを知る。後がない尾形は談合グループに「一谷は談合から離脱する」と揺さぶりをかけ、500億円の巨額プロジェクト・地下鉄工事の落札を狙う。
平太(小池徹平)は会社の命運を握る仕事にやりがいを見出す一方、恋人・野村萌(臼田あさ美)との関係は気まずくなっていた。そんな中、平太は母・八重子(松田美由紀)から三橋との意外な関係を聞かされる。


今回も大変面白かったです。
50分の放送があっという間でした。

前回の感想記事でも書きましたが、
このドラマは
富島平太(小池徹平さん)の目線で描かれているので、
彼が談合をごく普通に受け入れてしまっている今、
見ている私も、談合を悪いとは思えなくなっているのが
大変興味深いです。
勿論、二度に渡る一谷組の入札失敗は、
清く正しい入札どころか、
談合と同じくらい汚いやり方によってなされた事ですので
駄目なのですが、
こうしてドラマを見ていると、
皆できちんと話し合いをして持ち回りを決める談合が
とても良い事だと思えるのが
不思議でなりません。
本当は、この“話し合い”自体が駄目なのですけれど……。

そして、前々回と前回は、
誰がチャンピオンなのかが決まった状態(一谷組)で
入札が行なわれていましたが、
今回は、そのチャンピオンが決められるまでの争いが
丁寧に描かれました。
前回までは、リーダーによって決められたチャンピオンが
落札できるものとして、
他の皆が、表面上はそれに従う/従う素振りを見せていましたが、
そうした穏やかな入札を迎えるまでは、
水面下で、今回のような猛烈な言い合いがあったんですね。
自分の会社が工事を受注できれば、多大な利益を得られるんですから
どの会社も必死ですし、
泣き落としをしたり、相手を罵倒したり……なども
平気で行なっていました。
今回、尾形総司(陣内孝則さん)が、
二度の入札失敗の件を挙げた上で
「今回こそはうちに!!」と熱っぽく言っていましたが、
もう、なりふり構ってられないのだと思います。
それこそ、不景気や世論によって
公共事業の数が明らかに目減りしている今、
少ないチャンスをしっかりとものにしていかないと
会社そのものが危うくなるでしょうからね。
たとえば、現実の世界でも、
国会議員の道路族なんかが無理に高速道路を作ったり、
新幹線を通したり、
無駄なハコを作ったり……としていますが、
こういうゼネコン事情があったなら、
そこと癒着してずぶずぶの関係のお偉いさんが
見返りとして、それら公共事業の話を無理に通すのは
当たり前なのかなと思いました。
(勿論、こうした事は
ゼネコンだけの問題ではありませんが)


今回、恋人の野村萌(臼田あさ美さん)から
「それって談合?」と問われた際の富島の答え方が、
初回の時とは明らかに違いましたよね??
彼がもうそっち側にいっている事は
以前の放送で分かっていましたが、
こういう形で、改めて彼の現状を突きつけられたのが
ちょっとショックでした。

次回も楽しみです!


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続きの感想も書きました。
第4回:誰にも言えない

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-07-18 23:39  nice!(0) 
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