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感想:NHK大河ドラマ「龍馬伝」第26回 西郷吉之助*ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の感想です。
今回は第26回「西郷吉之助」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第25回「寺田屋の母」

各回の感想記事のURLはこちらのページでまとめています。
感想一覧:NHK大河ドラマ「龍馬伝」


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サブタイトルの通り、
西郷吉之助(西郷隆盛/高橋克実さん)が登場しました。
これから、坂本龍馬(福山雅治さん)が
薩長同盟のキーマンになるのを思えば、
これが運命の出会いと言えるかもしれません。
史実かどうかは分かりませんが、
その仲介役が勝麟太郎(勝海舟/武田鉄矢さん)だったのには
驚きました。
当たり前と言えばそうですが、
史実での有名人同士のつながりは凄いですね。
ここら辺は有名人のオンパレードで、
くらくらしそうですww
ご当人たちは、まさか自分たちが
数百年後にこんなに話題になっているだなんて
微塵も思ってもいないでしょうに。



私は、一昨年の大河ドラマ“篤姫”を
一度も欠かさず見ていましたので、
(ファンではないです。念のため)
西郷隆盛は勿論のこと、小松帯刀の名前も
ひどく懐かしかったです。
そして、私は幕末にあまり詳しくないのですが、
フィクションとはいえ、
かつて大河を見る事で勉強した内容が
こうして生きてくるのは、大変有難いです。
この時の薩摩の勢いは、本当に凄かったんですね。
と同時に、徳川幕府の失墜っぷりが……。
まぁ、仕方ないと言えばそうなのですが。

私は高校の時に日本史を選択していましたので、
“薩長同盟”というのは
絶対に覚えなければならない単語だったわけですが……
当時は、「薩摩と長州が手を結んだ」と表面的な事だけを覚えて、
「とにかく凄かったらしい」と思っていましたが、
この頃の情勢を知れば知るほど、
薩摩と長州が手を組むのはあり得ない事だと分かります。
語弊があるかもしれませんが、
冷戦状態だった頃のアメリカとソ連(今のロシア)が
同盟を組んだ……ぐらいの衝撃ですよね。
今回、せっかくの海軍も潰されてしまい、
脱藩浪人の身に戻った龍馬ですが、
彼が今後、皆の間でどう立ち回っていくのかを見るのが
楽しみでなりません。



さて、岩崎弥太郎(香川照之さん)。
以前にも、後藤に龍馬の暗殺を指示された際に、
一度は本気で龍馬を殺そうとの覚悟を決めた彼が、
結局、できなかったのを思うと、
きっと今回も駄目だろうなと思えました。
そして、今回の岡田以蔵(佐藤健さん)暗殺も
やはりできなかったわけですが……。

こうやって、ぐだぐだと揺れてしまう辺りが
とても人間臭くて、弥太郎の魅力になっていると思います。
もし、武市半平太(大森南朋さん)から
以蔵の暗殺を頼まれたのが龍馬でしたら、
そもそも彼は、あの毒饅頭を受け取らなかったはずです。
でも弥太郎は、
「こんな役割はごめんだ」「面倒は背負いたくない」と思っているのに、
受け取ってしまうんですよね。
しかも、実父の考えに流されて、
以蔵を殺す為に、彼に一度は毒饅頭を渡してしまう
──けれど、ここで弥太郎が凄いのは、
その毒饅頭を以蔵から奪い返した点です。
これはもう、弥太郎の本能が彼を動かしたんだろうなとしか
思えません。
父親に言われた通り、また、
半平太や以蔵自身が望んだ通り、
ここで以蔵に毒饅頭を食わせて殺す事は、
彼を楽にしてやる事に繋がるかもしれません。
でも、できませんよね。
できないのが普通であり、
弥太郎は、決して性格のよろしくない男だけれど、
性根までは腐ってない
真っ当な人間だというのがよく伝わってきます。

本能で身体が動くというとなると……
私は、大岡昇平氏の“野火”の左手の描写を思い出します。
こちらは、第二次世界対戦中の兵士の話で、
主人公の“私”が、あまりの飢えに、
「猿の肉だ」と称されているものを食べようとするんですが……
実はこの肉、ご想像できると思いますが、そのようなアレで、
“私”が右手でこの肉を食べようとすると、
彼自身の左手が、その右手を押さえ付ける描写が出てくるんです。
これは、理性が本能を抑えていると言えるのですが、
私には、本能が本能を抑えているとも思えたんです。
勿論、この状況は、今回の弥太郎とは大きく違いますので、
同列で語る事はできませんが、
殺す事で以蔵を楽にしてやりたい気持ちもありながら
それでもできなかった弥太郎の行動は、
やはり本能だと思うんです。

ちなみに、“野火”は
内容的になかなか厳しい(読んでて辛い)小説ですが、
未読の方には、是非、ご一読する事を強くお勧めします。
野火 (新潮文庫)
私は、八月中旬の終戦記念日に、毎年必ず読んでいます。


毒饅頭を奪われた後、
「舌を噛み切る力も無い〜」と言って
ぐったりとしていた以蔵も、良かったなぁ。
彼を演じる佐藤健さんについては、
私は特撮番組のファンではありませんでしたので
あまり良い評価をしていませんでしたが、
(彼の出ていたドラマがつまらなかったせいもあります)
この大河ではすっかり見直しました!
いつか、きれいな所作ができるようになったら、
普通のお侍さん役で彼を見てみたいです。





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第27回「龍馬の大芝居」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-07-01 23:47  nice!(0) 
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