さくらもちモチ

感想＠ドラマ「タンブリング」第11話（最終回）：男子新体操が生んだ夢と希望の奇跡*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

ドラマ「タンブリング」の感想です。
今回は第11話（最終回）
「男子新体操が生んだ夢と希望の奇跡」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想記事はこちら。
【第10話：夢を信じてあきらめない…】

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧（インデックス）記事でまとめています。
【第5話：失われた信頼…汗と涙の合宿】

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最終回でした。

これまで、ヤンキー系青春スポーツドラマの王道展開を
突っ走ってきたこちらのドラマらしく、
今回も、最後までベタベタのコテコテだったと思います。
そういうのが好きな人にはたまらなかったでしょうし、
私みたいに、ちょっと食傷気味になっている人間は
「またか」と思ってしまったかと思います。
でも、最初から最後まで王道を貫いていた分、
作り手の強い意思（こういうドラマを作る！という狙い）は
よく分かりましたので、
これで良いのではないかと思いました。
まぁ……残念ながら、
私の好みに合わなかったというだけの話でしょう。



ヤンキー関係の暴力問題が片付けられた後、
全員がぼろぼろになりながらも関東大会の会場に到着し、
そこで最高の演技を見せるというのは、
ドラマを見なくても簡単に予想ができた事なので、
私は特に感動せず、興奮もせずに見ました。

ただ、今回、
烏森高校が17点代の三位という得点＆順位だったのは
上手いと思いました。
これ、女子新体操部の誰かが大会中に発していた、
「18点代って全国レベル……」
「少し前までは17点代だったのにね」という会話に
掛かっていますよね。
日進月歩をしていて、成長著しい男子新体操の世界では、
大会ごとに各学校のレベルが向上しているようです。
烏森男子新体操部は、今回の成績でもって、
今の時点ではまだ全国レベルではないけれど、
少し前のそのレベルにはもう達しているのだと
表わされていたと思います。

最終回だからといって、
烏森にいきなり一位を取らせるのには問題がありますし
（お茶の間がしらけるかもしれない懸念がある）
かといって、作中で頑張った彼らには
一定の評価（良い結果）を与えなければならないので、
これは、随分と上手い落とし所だったなと思いました。



ただ、その演技ですが……
以前に月森亮介（三浦翔平さん）が
演技の斬新さが受け入れられなかったらどうしようと
心配していた通り、
今回の演技には、男子新体操らしくない部分がありました。
新体操でなく、ダンスに傾いていた部分とでも言うべきでしょうか。

正直に言うと、
彼らの前に放送で流れていた本格的な男子新体操の演技と比べると、
烏森の演技に対して
“それができないからダンス系に逃げた”と感じてしまうのは
否めませんでした。
こういう男子新体操もあり！という事で、
演技の幅を広げた点では、これでも良かったかもしれません
──が、学園祭や体育祭で披露する演技ならまだしも、
大会でやる構成じゃないなと、私は思います。
好き嫌いの問題も、勿論、大きいのですが、
彼ら以外の本格的な男子新体操の方が、
格段に格好良かったです。
邪道に逃げた分、勿体ない事になっているなと思えました。

そして、その演技シーンでは、
やたらとカット割りが多くて、
見ていて萎えました＆疲れました。
私は、こちらの収録の裏話を知りませんので、
もしかしたら違うかもしれませんが、
これ……ノーカットで録画したのを編集したのではなく、
たくさん撮った映像から、
上手くいった部分だけを繋ぎ合わせていますよね？？
だからなのか、大技の前後は必ず切られていました。
また、時々挿入される外野が煩いww
説明とか声援とかどうでもいいから、演技を見せて！と
本気で思いました。
役者さんの都合で無理だったのでしょうが、
できれば、最後ぐらいは
パーフェクトな演技をノーカットで見たかったです。



大会後、東航（山本裕典さん）の家での打ち上げで、
皆の恋愛話があれこれと描かれていたのは良かったです。
終盤は、連続ドラマとしての幕引きが
きちんと行なわれていたので、
好感を持って見られました。



肝心の新体操シーンにケチをつけてしまいましたが、
それを差っ引いても、良い最終回だったと思います。
しかし私は、TBSのヤンキー青春ものに飽きていますので、
もうそろそろ、普通の人が頑張る作品を見たいです。


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