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感想:アニメ「デュラララ!!」第22話「解散宣言」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「デュラララ!!」の感想です。
今回は第22話「解散宣言」です。

デュラララ!! (電撃文庫 (0917))

デュラララ!! (電撃文庫 (0917))

  • 作者: 成田 良悟
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 文庫

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の感想はこちら。
第21話「五里霧中」

アニメ各回の感想記事のURLは、DVD特典CDの感想記事と共に
こちらの一覧記事でまとめています。
アニメ感想一覧:デュラララ!!


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面白かったです!
三十分があっという間だったなぁ。
今回は三つ巴──というか、
かつての仲良し三人組が、今ではすっかりバラバラで
三者三様で池袋にいる様子が描かれました。



まずは妖刀組の園原杏里ちゃん。
罪歌の母から子になされる命令が絶対であるのを踏まえれば、
杏里ちゃんがしっかりしている限り、
この勢力が一番安定している気がします。
他の二つ(特に黄巾賊)のように、
下っ端が暴走する事はまず無いですから。

その黄巾賊で一番の問題である
ほらだ(法螺田?)に追われた杏里ちゃんが、
逃げる先々で、ダラーズの良心的面々に助けられる展開は
見ていておかしかったです。
遊馬崎ウォーカーや狩沢絵理華といった
お馴染みの主要登場人物もそうですが、
過去の回でちょっと出番があっただけのような
(辛うじて役名が付き、EDのクレジットで名前が乗る程度の)
役付きモブキャラまでがダラーズだったと分かったのには、
「へぇ……」と感心してしまいました。
勿論、以前に竜ヶ峰帝人くんが矢霧波江さんを追い詰めた時に
ダラーズに所属する人間が本当にたくさんいる事は、
映像をもって明かされていましたが、
改めて、目立つ登場人物もそうでない人も、
皆がダラーズとして作品に関わっていたんだなと思いました。

また、前回もそうでしたが
杏里ちゃんの逃亡劇において、
ダラーズのサイト(チャット)に集っていた面々は、
名前こそハンドルでしたが、
やっぱりよく知っている人々っぽいですよね。
今、これを書いている私は、
本放送を見ただけで、録画分を見直していないので
後でゆっくりと見て、誰がどれなのかを
よく照らし合わせたいです。

話が少し逸れましたが、その杏里ちゃん。
うさぎちゃんと呼ばれていましたね。かわいい。
そして、暫くは、池袋中の有名人になるだろうなぁと思いました。
来良学園には、胸が大きくてメガネっ子はそんなにいないのかと、
以前と同じツッコミをまた入れたくなりましたが、
放送で、杏里ちゃんの素晴らしい爆乳を眺めていたら、
確かにこんなに大きかったら特徴として挙げられるよなぁと
思ってしまいました orz
でも、「胸が特別大きい」のが特徴である事は、
それだけ、皆の視線がおっぱいに行くわけで。
杏里ちゃんの胸は、
言われなくてもつい目を遣ってしまうほど大きいですが
年頃の女の子にはちょっと辛い特徴かもしれないと思いました。
(とはいえ、杏里ちゃんは、那須島先生に対してそうだったように、
他人から不躾に向けられる視線に対しても
無関心でいられるんでしょうね。)

紀田正臣くんに詰られて、彼を引っ叩くシーンも
良かったなぁ。
あの時は、
気弱な杏里ちゃんはずっと黙ったままでいるかもしれないと
私には思えたので、
紀田君の為にも、あれがあって良かったです。
その後、彼女がセルティと岸谷新羅の家に保護される展開にも
驚きました。



さて、紀田君について。
放送の最後で流れた次回予告の映像によれば、
次週はやっと改心モードになるらしいので、ホッとしました。
今回の彼は完全に視野が狭まっていましたよね。
信じたくない事実が目の前にぶら下がっている事で
自棄になっているのは分かりますが、
私は、杏里ちゃんを責め立てている時の彼を
見ていられませんでした。

その、紀田くんが杏里ちゃんを問い詰めようとしたシーン。
あれは詰問というより、
自分の不満を杏里ちゃんにぶつけて爆発させているようでした。
紀田くんは杏里ちゃんを問い詰めていたのに、
実質的には、彼女の話を全然聞こうとしてませんでしたし。
紀田君の中で、現実と想像が合わさった結果、
いつの間にか、現実の上によくない想像の膜が覆い被さっていて、
バリアのようになっており、
外からの言葉を受け付けない仕様になっているみたいだと
思えました。
暴走するほらだ達を放置して
池袋の街をふらふらと歩いているシーンでは、
完全に心を閉ざしていますよね。
何やってんだ……と
自省する気持ちがあったのは、喜ばしい事ですが、
感情がそこから先に向かわないのは、
この状態では問題です……。
これから、紀田君がどう復活するのかが楽しみです。

ところで、ほらだについて。
今回、ダラーズ狩りを行なった時に
「文句があるなら紀田正臣を恨みな」的な捨て台詞を
発していましたが、
いい大人が、子供の名前を笠に着るなんてサイテーです。
他人に対して好き勝手に暴力を振るって、
まずい部分は全部リーダーの紀田君に押し付け……って、
どこまで黄巾賊を利用し、汚せばいいのかと思いました。



さてさて、帝人くん。
杏里ちゃんが救出されたのを機に、ダラーズを解散しました。
前々からずっと考えていたけれど、
安堵できた事で「もういい」と思えたのかな。
ダラーズの創始者が誰であるかがメンバーに明かされてない以上、
他の紀田君や杏里ちゃんと違い、
彼はもう、数の力に頼って何かを成す事はできませんが、
他の主要人物の力を借りて、何とか頑張ってほしいです。
帝人くんが個に戻った(集団を手放した)事で、
集団同士の戦いになっていたお話が、
個々(三人)のぶつかり合いに変化したような気がします。



今回、私が一番笑ったのは、
“池袋のフォルテッシモ(フォルテシモ/ff)”呼ばわりされていた
平和島静雄です。
確かに、音楽用語で“とても強い”を意味するこの単語は
静雄に一番相応しい呼び名だと思います。
次回も楽しみ!





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第23話「千錯万綜」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-06-13 22:31  nice!(1) 
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