さくらもちモチ

感想＠NHK土曜ドラマ「チェイス〜国税査察官〜」第6回（最終回）：カリブの黒い薔薇*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

NHK土曜ドラマ「チェイス〜国税査察官〜」の感想です。
今回は第6回（最終回）「カリブの黒い薔薇」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
【第5回：史上最大のスキーム〜六千億円をめぐる攻防!】

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧（インデックス）記事でまとめています。
【テレビドラマ感想一覧：2010年春 放送開始作品】

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前回までは、確かに神ドラマだったのに
途中からは「なんでこうなっちゃったんだろうと」と
思ってしまいました。
あの金庫脱出から車爆発までは、おかしくて
思わずぽかーんとしてしまいました。

村雲修次（ARATAさん）が
春馬草輔（江口洋介さん）を焼死させるのかと思いきや、
燃えているのは村雲の方で、
「え？　そっち？」と驚いていたら、
秘かに存在していたらしい裏口を抜けた村雲が、車で逃げて、
しかも、その車のフロントガラスに飛んできた布が貼り付いて、
……車が事故った挙げ句、
村雲は春馬に助けられるなんて。

事故の原因になった、あの布の柄には
私も「うわ」と思いましたが
正直、上記の一連のシーンは要らなかったと思います。



終盤、二人が日本に戻った後のトイレで
村雲が檜山基一（斎藤工さん）によって
刺されちゃう展開もなぁ。
檜山がそこに来られた
（村雲の帰国を知っていた）という展開の都合の良さは
今になって始まった話ではなく、
少ない登場人物＆少ない放送回数でお話を作る事を踏まえれば
仕方がないのでしょうが
村雲が刺された時点で
「あぁ、母親との対面はまず無いな」と思えてしまいましたので
ちょっと残念でした。

でも、過去をきっぱりと捨てた母親の意思を知らずに
村雲が逝った事は、
彼は、まだ望みがあるかもしれないとの思いを抱えたまま
死んでいけた事にもなるので
もしかしたら幸せだと言えるのかもしれません。
車に戻ってきた時に春馬がついたあの嘘では、
村雲なら、すぐに見破ったでしょうから。

それと、檜山が村雲自身を手に掛けた事で、
川島歌織（麻生久美子さん）や子供に対する復讐は
もう行なわれないはずですので
彼女がずっと懸念していた不安の種が無くなったのは、
不幸中の幸いだったと思います。
檜山が刺されるのは自業自得ですが、
あの子供は単に利用されただけなのを思うと、
せめてあの子だけでも幸せになってほしいです。



以前から、村雲の誘拐事件が
普通のパターンではないと匂わされていましたが、
まさか、金持ちの旦那（愛人）から金を得ようとした
母親の自作自演だったとは…… orz
犯行を思い付き、実行した時、
あの母親には、
息子が金を得る為の道具になったんですね。
それを分かった上で、檜山の遺産を横取りした
村雲も村雲ですが……。
この辺は、登場人物の愛憎が混濁していて、
見ている私も辛かったです。



さて、最後はちょっと「あれ？」と思わされましたが
総じて振り返ってみると、やはり面白いドラマだったと思います。
最後に歌が入らず、
春馬の台詞「死亡！」で終わったのも良かったです。

で、最後に告知されましたが
6/1〜2に、NHK総合において
まとめて再放送が行なわれるそうです。
私は全ての回を録画していて、既にDVDに落としていますが
“外事警察”などがそうだったように、
またリアルタイムで見てしまうんだろうなぁ。

見逃してしまった方は是非どうぞ。




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