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感想:アニメ「デュラララ!!」第17話「有為転変」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「デュラララ!!」の感想です。
今回は第17話「有為転変」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の感想はこちら。
第16話「相思相愛」

各回の感想記事のURLは、他作品と合わせて
こちらの一覧記事でまとめています。
アニメ感想一覧:2010年1月 開始作品


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静雄がカッコイイww
前回もそうですが
その突拍子もない力のせいで世間から疎まれていた彼が
罪歌の子たちに名前を呼ばれながら
一斉に愛情を示される(刃物を向けられる)のは凄いですね。
そして、静雄が罪歌に負けずに立ち回っているのを見ると、
まるで彼が、彼らの愛を真正面から受け止めているみたいだなとも
思いました。
まともな人なら、彼らにすぐに斬られて終わりだけれど
超絶に強い静雄だから、喧嘩という対話が可能という感じで。

静雄が、贄川春奈の支配が解けた子達に気付いて、
殴る直前で止めた件も凄かったなぁ。
前から好きなキャラクターですが
今回の放送で、私は彼がもっと好きになりました。



さて、その妖刀“罪歌(さいか)。
前回からの続きになりますが、
園原杏里ちゃんが今回、贄川春奈に向かって
「そっちの罪歌の子は〜」と言っていた事と、
杏里ちゃんの罪歌が大本であるのを踏まえると、
罪歌に斬られて生まれた子供は、
杏里ちゃんの罪歌とは別に
新たな親になる場合もあるんですね。
但し、杏里ちゃんの罪歌がヒエラルキーの頂点にいて
全ての罪歌にとっての絶対的な存在であるのに変わりは無いので、
間にいる新たな親(贄川春奈)を飛び越えて、
杏里ちゃんが彼らに命令する事もできる……と。
南池袋公演で静雄を襲っていた罪歌の集団や、贄川周二は
贄川春奈を親とする子の集団であり、姉妹であって、
杏里ちゃんは直接関係は無いけれど、
彼女と贄川春奈の罪歌が親子関係である以上、
その子とも無関係とは言えない……という認識で良いのでしょうか。

まだ敵意をむき出しにする贄川春奈に向かって
杏里ちゃんが諌める場面は、まさに、
不始末をしでかした子をしつける親みたいで、
見ていておかしかったです。



前回ちらっと出てきた杏里ちゃんの過去も
今回の放送で、はっきりと描かれました。
杏里ちゃんが、前回の放送で夢を見ていた家族団欒の風景は
(お鍋の蓋を開けるとケーキが出てくる話)
まさに、彼女の夢だったんですね。

今回の放送で、杏里ちゃんの母親が切り裂き魔で、
その母親が自殺した後、杏里ちゃんが日本刀を握るシーンがあり、
罪歌を受け入れたような描写もありました。
(杏里ちゃんが、生きていく為に罪歌に寄生した)
これ、父親の職業が古物商だった事と、
岸谷新羅の父・森厳が、かつてセルティの首を切ろうとした際に
罪歌を使ったとの説明があった事を踏まえると、
岸谷森厳の手を離れた罪歌は、巡り巡って
杏里ちゃんの父親の会社に骨董品としてやって来て、
彼女の母親と出会い、宿主として選んだのかな??

そして、「私は人を愛せない」という自覚があったからこそ、
他人と積極的にかかわろうとしてこなかった杏里ちゃんですが、
これまで、どんなセクハラをされても
文句の一つも言わなかった那須島先生に対して
今回、きっぱりと「私はあなたを好きじゃありません」と言ったり、
自分を心配してくれる紀田正臣くんや竜ヶ峰帝人くんに
敢えて真相を話さないと決めたりした事を思うと、
彼女が、他人を愛せないないなりに人とかかわろうとしているのが
伝わってきました。
人とかかわりたくないと、杏里ちゃんが本気で思ったなら、
以前のように、誰に何をされてもされるがままだったはずです。
特に、すりよってくる他人を拒絶するのって
かなり面倒臭い事じゃないですか。
以前の杏里ちゃんだったら
那須島先生のことなんて、本当にどうでもよかったでしょうから
ああやって「好きじゃありません」と言ってけじめをつけただけ、
相当の進歩を見せたと思います。
また、Bパートの折原臨也によるナレーションで、
杏里ちゃんは、今回の問題の元凶(折原臨也)から
紀田正臣くんや竜ヶ峰帝人くんを守ろうとしていrと分かりますが、
これが、杏里ちゃんの中で、
たとえ自分の寄生先を守るという認識であっても、
人が自分の居場所(家庭/恋人/学校/職場)を守る為に奮闘するなんて、
誰もが当たり前のようにすることですので
別段、変わった事ではありません。
これが罪歌の効果なのかどうかは分かりませんが、
少なくとも私の目には、杏里ちゃん自身が言うほど
彼女は特異な存在でもないですし、
人を愛せない人でもないような気がします。
寧ろ、人を愛する事なんて
ほとんどの人が真面目に考えないだけで、
真面目に考えてしまった彼女だけがどつぼにハマったようにも
思えました。

というか、杏里ちゃんに限らず、
こちらの作品で“愛”を真面目に考えている人って
どっかおかしいですよね。
尤も、登場人物の中で
“普通”の人はいないに等しいので、
愛を考える人が変なのは当然と言えばそうですが。



さてさて、Bパートの終わりでは
不穏な様子の紀田くんが描かれました。
また、黄巾賊のトップの存在であるショーグン(将軍?)が
彼であることも
はっきりと明かされました。

杏里ちゃんが、今後の自分たちの関係を大事に思って
敢えて真相を話さずに誤魔化した部分もあったのに、
そのせいで──逆に彼女を守ろうとして
紀田くんや帝人くんが暴走しつつあるのが面白かったです。
二人とも、以前だったら
もうちょっと冷静になれたかもしれませんが
すっかり頭に血が昇っちゃっていますね。
そうなること自体が折原臨也の望みであるようなので
ちょっと怖いです。

そして、皆を駒のように扱ってきた折原臨也は、
自分も大きな流れの駒の一つであることを
いつか認識するといいと思います。
(誰かを自分がそうさせたという意識はあるけれど、
それですら、他の誰かの意思だったという感じで)

次回も楽しみです!




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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第18話「死生有命」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-05-09 23:21  nice!(0)  コメント(0) 
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