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感想@映画「THE 4TH KIND フォース・カインド」*ネタバレあり [映画・舞台]

映画「THE 4TH KIND フォース・カインド」の感想です。
DVDで視聴しました。
以下の記述にはネタバレを含みます。

THE 4TH KIND フォース・カインド [Blu-ray]

THE 4TH KIND フォース・カインド [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray



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感想を書く前に。
普段、私は、この手の作品をまず見ません。
今回視聴したのは、
弟がレンタル店でこの作品を借りてきたからです。
私は、タイトルには何となく覚えがあったものの、
内容は思い浮かびませんでしたので
「これってホラーじゃないよね?」という質問を弟にして
(私はホラー映画を苦手としていますので)
「ホラーっていうか、宇宙人に誘拐された人が、記憶操作されて……」
という説明を聞いた状態で、視聴しました。

で、見始めて暫くの間は分からなかったのですが、
この作品の一応の主人公
アビゲイル・タイラー博士(ミラ・ジョヴォヴィッチさん)が
作中でカウンセリングをした二例目の描写で、
ベッドで上体を起こしていた男性の身体が、突然、浮き上がり、
画像が激しく乱れる──という映像を見て、
「あ、これ! 夜中にテレビでCMがよく流れてた!」と
思い出したのでした。
実は、そのCMがちょっと思わせぶりだったので、
それを見る度に
これはどんな作品なんだろうと気に留めていたんです。



今回、最後まで一気に視聴しました。
こちらはドキュメンタリー風の作品であり、
扱っているテーマが第四種接近遭遇(宇宙人による誘拐)ですので、
作中で様々な問題が起こるものの、それらが解決されるはずもなく、
最後には、「あ、これで終わりなんだ」という肩すかし感がありました。
結局、具体的な例を挙げて問題を提示しただけで終わっています。

なので、こちらの作品を楽しむ(?)に当たり、
「この先どうなるのか」という興味を抱くのは不毛な事です。
アビゲイル・タイラー博士が見聞きした体験映像の再現
(実写だという映像も含まれます)を見たり、
最後、彼女が体験した不可思議な事件を聞いたりして、
これはどうなんだろうと考えるのが醍醐味だと思います。

ただ……それらが面白かったかどうかと問われると、
私は答えに詰まります。
つまらなくはなかったです。
見ていて退屈はしなかったですから。
でも、こちらは
具体例を挙げられたレポート(ドキュメンタリー)風の作りなので、
映画を見ているというより、
よく編集されたニュース番組の特集を見ている気になりました。



ちなみに、宇宙人は出てきません。
しかし、作中で何度も出てくる単語“フクロウ”が
きっと宇宙人の顔だったんだろうなと推測する事はできます。
また、被害者が宇宙人に連れ去られる描写は無く、
連れ去られた後で戻されたと思わしき人々が
睡眠障害など、
普段の生活に支障を来たす問題に悩まされているという設定ですので
彼らの話から、上記のフクロウを含めた“普通でない事”が
何となく伺えます。

お話そのものは全く怖くないです。
強いて言えば、大変失礼ながら、
実写映像で拝見できたアビゲイル・タイラー博士のお顔が
一番怖かったです。
しかし、突然、登場人物の金切り声を聞かせられたり、
突発的な行動・変異をいきなり見せられたりしますので、
演出による驚き・恐怖は幾つか用意されています。
映画としては、ここが見せ場だと思います。
多分、観客は、見終わった後に、
「あぁ、あそこではびっくりした」と
同じシーンに対して同様の感想を持つのではないでしょうか。
但し、これらは、遊園地にあるお化け屋敷的な怖さです。
馴れてしまえばどうという事はありません。



これらが本当の事なのか否かは、最後まで見ても分かりません。
上記にも書きました通り、映画では、
実例と思わしき事を提示し、問題点を挙げているだけですので、
どのような答えを出すかは観客に委ねられています。

ただ、こちらの作品の基盤となっているのが
アビゲイル・タイラー博士の夫の死で、
彼女が「夫は誰かに刺されて殺された」と言い張っている件ですが、
最後、彼女の夫が自殺である事が分かるので、
「あれ?」と思えてしまいます。
アビゲイル・タイラー博士にとって
夫の死が耐えられないほど辛い事だったとは分かります。
しかし、彼女が夫の自殺を認めたくない
(認められない)からこそ
「夫は誰かに殺された」という妄想を
事実だと思い込むようになったのでは?と
意地の悪い見方もしてしまいます。
そして、そういう彼女から
「アラスカ州のノームで、今、
宇宙人による拉致が頻繁に行なわれている」と言われても、
全く信憑性がないです、

実際、作中で「実際に起きた」と言われている事件は嘘だった
(映画の宣伝用に、嘘を真実とした)らしいですし、
制作側は、ここで、
アビゲイル・タイラー博士の発言に危うさを持たせる事で
「これは個人の妄想かもしれないよ」と予防線を張ったのかなと
思いました。



正直なところ、映画館で見たら、
割引が効く日(レディースデーなど)でも
お金が勿体ないなぁと思ったかもしれません。
上記の通り、私はこの手の作品に興味がありませんので、
自分でDVDをレンタルしても
見終えてから「損をした」と思うかもしれません。
テレビで放送されたのを暇つぶしで見る程度には良い娯楽だと思います。




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2010-04-29 23:48  nice!(0)  コメント(0) 
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