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ドラマ感想@第2回ドラマ原作大賞「記憶の海」第1話「小野里美の記憶」*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

3/22から四夜連続で放送される
第2回ドラマ原作大賞「記憶の海」の感想です。
今回は初回の第1話「小野里美の記憶」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んだ事がありません。


────

のっけからこう書いてしまうと
語弊があるかもしれませんが、
こちらは“気持悪いドラマ”だなぁと思いました。

というのも、私は、
脳科学研究の主導権を握る山内茂教授(柴俊夫さん)の考えに
どうも賛同できなかったからです。
途中で、東創大学脳科学研究室の新人
塚本真理さん(逢沢りなさん)が意見をし、
山内教授に「冒涜だと?」と反論されていましたが
私は、塚本さんの意見にほぼ同意します。
脳と心、記憶の問題は、
人間が手を付けてはいけない分野である気がします。

ただ、現実に目を遣れば、
ボケを始めとする健忘症を患っている方には
結果的に良い研究になるかもしれませんので
一概に「これは駄目だ」と決めつける事はできません。
しかし、良い記憶だけを残して人が生きるというのには
どうしても賛同できませんでした。

私も、ふと思い出した嫌な記憶に苛まれて
「ああああああ」と大声を出したい事はいっぱいあります。
なので、嫌な記憶を消して、好きな記憶だけを残し、
楽しい記憶を何度も楽しめたらどんなに良いかと思います。
でも、これが実現したら、人は何も学べませんよね。
人間は、失敗して手痛い目に遭うからこそ、
「二度と××しない」と反省するわけで。
それに、嫌な事も好ましい事も
その人を作る一部分である事に差は無いので、
極端に偏った片方を消去するというのは
その人自身を壊す事になる
(否定する/なかった事にする)のではないのかなと
思いました。



で、このドラマの主人公・ヒロタマナブですが──
彼が提案した通り、
障害となりやすい海馬を一時停止させて
彼自身の脳で実験したところ、
何か事故が起こってしまい、
三分間しか記憶が保たなくなったんですね。
恋人だという小野里美が、可哀相だったなぁ。
写真を撮る行為が、
その風景だけでなく、
記憶を記録として残しておく為のものになっていたので、
私が小野里美だったなら、せっかく撮っても辛過ぎて
後でその写真を見直せないんじゃないかと思いました。

最後の急展開には「???」となりました。
何故、ヒロタマナブが寝込みを襲われなければならないのか……
この謎の答えを早く知りたいです。



放送を見るまでの私は、何故か、こちらの作品が
一話完結の四話連作ものだと勘違いをしていましたので
放送の序盤を見た時は
「随分と作りがゆっくりしているなぁ」と思いました。
で、これが連作ではなく普通の連続ドラマだと分かり、
改めて序盤のみを視聴してみましたが、
それでも、やはり序盤がノロノロしているとの感想に
変わりはありませんでした。
今回は初回である事から
キャラクターの状況や作品の世界設定を
視聴者に示さなければならないので、
どうしても説明が多くなり、物語のテンポが悪くなるのは
仕方がないのですが、
もうちょっと上手く作れないのかなと思いました。

ぶっちゃけ、最近、こういうテーマのドラマは
NHKが上手く作っているので
局が違っていたら、もっと面白くなったかなと
大変失礼な事を思いました。
尤も、現在の段階では
ドラマの胆であるお話そのもの
(原作)が面白いか否かも分かりませんので
様子見ですが……。



それと、脳実験の被験希望者がなかなか集まらない事から
研究員が順々に被検体になっているのは嫌ですよね。
今回、ヒロタマナブと小野里美の事後の映像が出ましたが、
セックスの最中の映像とかも皆に見られるかと思うと
たまったものではないです。




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続きの感想も書きました。
第2話「殺人者の記憶」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-03-23 23:55  nice!(0)  コメント(1) 
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三崎東岡

記憶の海の塚本真里役だった逢沢りなさんは、TBSで放送予定の「木曜ドラマ9スクラップティーチャー教師再生(2008年に日テレで放送された作品のリメイク版)」にもでるそうです。
by 三崎東岡 (2013-12-21 11:36) 

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