さくらもちモチ

感想@アニメ「おおきく振りかぶって*再放送」第7話：野球したい*ネタバレあり　[おお振り：アニメ感想] [編集]

アニメ「おおきく振りかぶって*再放送」の
第7話「野球したい」の感想です。

以下の記述にはネタバレを含みます。

私は原作の愛読者で、
漫画が掲載されているアフタヌーンも毎月読んでいます。
記述の中で、アニメ化・単行本化されてない部分にまで
言及する可能性があります。


前回の感想はこちら。
【第6話「投手の条件」】

アニメ“おお振り”の感想記事のURLは、カテゴリ分けしている他、
こちらのインデックスページでもまとめています。
【アニメ感想記事 一覧：おおきく振りかぶって】


────

西浦対三星の練習試合が終わりました。

本誌アフタヌーンでの漫画の感想でも書いた気がするのですが
野球は、一人では決してできないゲームです。
で、この回は
普段から人見知りが激しく、
自分を過剰に卑下する癖のある三橋が
西浦の皆と野球をやろう、西浦でエースになろうとの決意をする
記念すべきお話です。
こちらの“おお振り”では、
このようなメモリアルな回が数回に一度はやってくるので、
こういう事を書いていると、本当にきりがないのですが、
どうしても挙げておきたかったので書きましたw

前回の放送の後半で、
織田に三塁打を打たれ、畠君にホームランも打たれて、
皆への申し訳なさからベンチに戻れなかった三橋が、
一つの試合の中でよくぞここまで復活できたと思います。
球を打たれても皆に優しく受け入れてもらえた事、
全員で一丸となって勝利に向かって努力した事、
真剣勝負を面白いと思った事……
要因は色々と挙げられますが、
それらの事が三橋の心の中で全て混じり合った結果、
彼が「オレは西浦で野球をする」という決断を下せたのが
本当に素晴らしいです。
最後の織田との対決シーンを見ると、
私は未だに目頭が熱くなります。



また、試合後、三星の皆に謝られたことによって、
三橋は、三星学園を追い出されたのではなく、
自らの意思によって西浦にやって来た事になりました。
悪夢だった三橋の中学時代が
ほろ苦い思い出に変わった瞬間だと思います。
三橋の“他人に嫌われたくない”という怯えは
既に本能的なものになっているので、
この仲直りを経て彼の言動や性質が
一気に変わる事は無かったですが、
三星で野球をした過去が必ずしも悪い事ではなかったと
思えるようになったのは、
三橋にとって大きな財産だと思います。

それと、試合の話に戻りますが、
自分の球が相手チームのバッターに打たれたからといって
自チームの誰かに何かをされるわけではなく、
引き続き、捕手にはボールを受けてもらえるし、
他の野手にも後ろを守ってもらえる
──攻撃になれば、誰かが打って点を入れてくれると
三橋が分かった事も
とても大きいと思います。

そして、田島も言っていましたが
三橋の頑張りは
ちゃんとチームメイトに伝わっているんですよね。
三橋の熱意・真摯さ・辛さがひしひしと伝わってくるからこそ、
皆も「オレも頑張ろう！」と思うわけで。
この先、特に夏大初戦の対桐青戦において、
にしうらーぜの皆が三橋に対して
「コイツの為に頑張ろう」とするシーンが多々見られますが
その土台は、もう既にこの試合で作られていたと思います。

結果的に、西浦にとっても三星にとっても
「やって良かった」と言える練習試合になったのが
素晴らしいです。
でも、三星の二軍の監督は、
遠征から帰ってきた一軍の監督への説明が
大変だったでしょうね。
もしくは、やる気いっぱいの二軍の選手に対して
たまたま彼らを見かけた一軍の監督が
「あいつら、なんか変わったな」などと言うシーンがあったら
良いと思います。
三星は、最初と最後では
全然違うチームのようでしたから……。
最初の余裕ぶっこきはどこへやら、
最後は、勝ちへの執念が半端ではありませんでした。



合宿所に戻り、寝てしまった三橋の世話をした阿部が
モモカンから投手と捕手の関係を表わす言葉を貰うシーンが
とても好きです。
阿部の「三年間尽くす」の台詞も良いですよね。
練習試合での栄口君ではないけれど、
これを三橋に聞かせたら
彼は飛び上がって喜ぶのではないかと思いました。





────
ランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたらバナーを押してやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます


続きの感想も書きました。
【第8話「スゴイ投手？」】

宜しければ、合わせてどうぞ。