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感想@アニメ「おおきく振りかぶって*再放送」第6話:投手の条件*ネタバレあり [おお振り:アニメ感想]

アニメ「おおきく振りかぶって*再放送」の
第6話「投手の条件」の感想です。

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。

私は原作の愛読者で、
漫画が掲載されているアフタヌーンも毎月読んでいます。
記述の中で、アニメ化・単行本化されてない部分にまで
言及する可能性があります。


前回の感想はこちら。
第5話「手を抜くな」

アニメ“おお振り”の感想記事のURLは、カテゴリ分けしている他、
こちらのインデックスページでもまとめています。
アニメ感想記事 一覧:おおきく振りかぶって


────

阿部が中学野球での記録
(完全試合やノーヒットノーラン)を意識し出し、
これまで以上に不遜なモノローグが目立つようになった事と、
叶君の熱意が他の部員にも届いたのを機に
彼によって三橋の秘密が明かされて、
いよいよ三星の反撃が行なわれたのが
ほぼ同じタイミングである為、
西浦を応援している側としては
見ていてちょっと苦しくなる回でした。

特に、三橋が畠君にホームランを打たれるシーンは
原作でもカラー見開きと印象的でしたので、
私は今でもこのシーンをアニメで見る度に
単行本のそのページを思い出します。
(それと、
そのページが何故か第2巻の冒頭にきていた初版の乱丁騒ぎも
同様に思い出します)



三星や叶君に対する心残りを阿部に指摘され、
三橋はすぐに「違うよ、阿部くん」とモノローグで返答しますが、
そもそも普通は、他の高校に対して
“戻る”とか“戻れる(戻る事ができる)”などとは
考えないものですよね。
三星=戻れない場所であると三橋が感じている時点で、
阿部は彼に不穏なものを感じてしまうので、
もし、ここで三橋が声に出して否定したところで
阿部に「いいや、違わねぇ」と再び言い返されて終わったかなと
想像しました。



さて、この回は
とある部員において、とても重みのある回になりました。
前回の放送の最後に流れた次回予告で、
ナレーションを務めた千代ちゃんによって
既にネタバレをされていましたが……
「クソレフト」の水谷君です!

この辺は、お話の中心メンバーであるニシウラーゼも
主要四人(三橋/阿部/花井/田島)以外は
個性が全然出ていません。
あってもせいぜい
“栄口君=オレのフキ(第2話の初合宿)”ぐらいでした。
なので、登場人物がやたら多い中で
早くから個性を立てられた事は
水谷君にとって喜ばしいのでしょうが、
よりにもよってクソレ──クソレフトとはww

しかも現在(2010年春)では
控えである西広君の伸びが著しいので、
レフトのポジションを彼に奪われるのではないかと思い、
水谷君が危機を覚えている始末です。
こういう、ちょっとヘタレ要素が入っている
(でも彼なりに頑張っている)のが彼の魅力とはいえ、
この「クソレフト」発言の元になった“バンザイ”失策によって
彼というキャラクターの方向性は固まったのかなぁと
ついつい考えてしまいます。



こうした守備のミスがあった後で、
畠君にホームランを打たれてしまった三橋が、
誰に何も言われていない
(励ましを受けていない)のに自ら立ち上がったのが
凄いです。
このシーンでは、
西広君を伝令に出そうとしていたモモカンも驚き、
「この子の、投げる事への執着はたいしたものだ」と感嘆しますが
多分、三橋は、中学野球において
似たような辛い局面を多々経験したのではないでしょうか。
だから、これは決して宜しくない事ですが、
投手として試合中に落ち込む事は
他の部員より馴れている気がします。
とはいえ、辛いものは辛いので、気分は沈みますが、
今回のように自分だけで
気持ちを切り替える事ができるのではないでしょうか。

寧ろ阿部は、これまでやや高慢な考えをしていた事から
相手を甘く考えており、
「これなら抑えられる」という自信も強かった分、
三橋よりも対応が遅い(失意から抜けだせない)んだと
思いました。



ストライクゾーンの9分割など
三橋の精密なコントロールについて話す叶君に対して、
織田が信じられないとの反応を示しました。
そんな中、横から口を出してきた畠君が
「それ……そんなに難しい事なのか」と呑気に言い、
直後、叶君が呆れたように
「こいつら投手は三橋しか見てねぇから
それが当たり前だと思ってんだよ」と言い返すシーンがありますが、
これがとても上手く効いていたと思います。

おお振りのアニメの視聴者にとっては、
畠君と同様に、三橋の特異な面を当たり前と受け取りがちです。
しかし、改めてその事実に対して他人を驚かせ(織田)、
また、別の他人に詳しく説明させる(叶)事で、
三橋の凄さを視聴者に知らしめるシーンになっていました。



三橋は投手なので、
打者に打たれるのは本当に嫌でしょうに、
自分とバッテリーを組んでくれる阿部に嫌われるのも嫌だとして、
これら二つを天秤に掛けた結果、後者を迷わず選び、
その結果、打たれてしまって落ち込む──という流れが
見ていて辛かったです。

阿部に嫌われたくない一心で必死になるほど
(同様に嫌だと思う事をやれるほど)なんて、
中学時代の三橋には、畠君に嫌われていた事が
よほど堪えていたんだと思います。
本当に本当に、辛かったんだなぁ……三橋は。





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続きの感想も書きました。
第7話「野球したい」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-03-07 20:52  nice!(0)  コメント(0) 
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