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感想:NHK大河ドラマ「龍馬伝」第9回 命の値段*ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の感想です。
今回は第9回「命の値段」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第8回「弥太郎の涙」

各回の感想記事のURLはこちらのページでまとめています。
感想一覧:NHK大河ドラマ「龍馬伝」


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二年数カ月振りに、江戸の千葉道場に戻った坂本龍馬。
もしここ数回の放送の視聴を飛ばしていたら、
龍馬はずっと江戸にいたのかとの勘違いをしてしまうほど
映像では変化がありませんでした。
役者さんが総じて、
役の年齢よりも年を取っているからでしょうが
台詞だけでなく、もうちょっと何か
映像だけで年月の経過を感じたかったです。

この間ずっと、龍馬を待っていたという佐那。
お酒まで呑んで勢いを付けて、
決死の覚悟で「私を食べて」と言い、
龍馬にぶつかっていったけれど
彼にはあっさりと逃げられてしまいました。
以前にも書きましたが、
制作側は、恋多き龍馬を悪く書きたくがない為に
彼を朴念仁にしたのでしょうが
ここまで来ると
彼は鈍感を通り越して阿呆ではないかと思えてならず、
私は笑ってしまいます。
このままですと、
龍馬を持ち上げる為に(彼を正しいとする為に)
彼を勝手に待っていた女性が悪い、
彼女らに責任があるとされてしまうのではないかと
懸念してしまいます。

晩婚化が進んでいる現代ならまだしも
江戸時代の年頃の娘が二年強も男を待つのは
物凄く長いですし、対面的なリスクも負います。
極端な話、今でいうと、
二十歳の女性が三十歳になる差ぐらい
あったんじゃないでしょうか。
しかも、すぐに「あの子は嫁き遅れ」と言われて
周りから陰口を叩かれますし……。



さて、今回は土佐藩の武士であり
武市半平太の手下でもあった山本琢磨が
拾った懐中時計を古道具屋に売った事から
大きな騒動が起こりました。
何とか場を収めようとして
お得意の土下座でもって
相手との間を上手く取りなした龍馬でしたが
……これ、半平太に攘夷の思想が絡まなかったら
(以前の半平太なら)
きっと彼自身がやっていただろうなと思えました。
攘夷派としての面子が絡んでしまったので
半平太も引くに引けなくなっているというか、
彼は彼なりに正論を口にしたなと感じられました。
加尾の兄・収二郎が言った事もそうです。



最後、土佐に帰る事になった半平太が
龍馬に対して「もう自分の邪魔をするな」と言い、
「分かった事を言うな」と刀を抜きました。
これは、攘夷を突き通す為なら何でもする覚悟のある半平太と、
人の命をまず大事にする龍馬との間に
考え方の溝ができてしまったからですが……
同時に、大河ドラマの主人公の特性である
“いい人病”“誰に対しても優しい病”に冒された龍馬が
なんか鬱陶しい/鼻につくせいもあるかと思います。
私も、龍馬が人に対して誠意を見せたり
心を砕いたりするシーンを見るのは好きなのですが、
またか……と鼻白んでしまう事が多いです。



ところで、この時計騒動の根源だった山本琢磨。
ウィキペディアで見てみたら、
随分と波乱万丈な生涯を送った方だと分かりました。
ここで切腹せずに済んだ事も大きかったけれど、
逃げた後も、何かと苦労された方だったんですね。
ウィキペディア:山本琢磨
彼は、日本で最初の司祭さんだそうです。








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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第10回「引きさかれた愛」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-02-28 22:22  nice!(0)  コメント(0) 
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