さくらもちモチ

感想@アニメ「グイン・サーガ」第22話：復讐の女神*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「グイン・サーガ」の感想です。
今回は第22話「復讐の女神」です。
ネタバレがあります。
私は原作の小説の愛読者です。


前回の感想はこちら。
【第21話「クリスタルの反乱」】

各回の感想記事のURLは、他作品も合わせて
こちらの一覧ページにてまとめています。
【アニメ感想一覧：2009年10月〜2010年3月】


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ナリス様がパロのクリスタルパレスを奪還した事により、
実は彼が生きていた事実を
モンゴールに戻っていたアムネリスが
とうとう知ってしまいました。

アムネリスが髪を剣でばっさりと切った時に発した
「悔しいのは、騙された事でなく
騙されたと分かった今でも
あの男（ナリス）を好きなこと」云々の台詞が
聞いていて辛かったです。
ナリス様との出会い以降、
すっかり彼の掌の上で転がされて、
女としての幸せを充分に知らされた上での
この裏切りですからね……。
しかもアムネリスは、これでもう
自分の中に潜む女の部分を全て捨てたつもりになっていますが、
この先、イシュトヴァーンと出会った彼女が
再び“女としての業”に苦しめられるのかと思うと、
以前もそうだったように
私は複雑な心境になります。

今回も、アムネリスがフロリーを心の頼りにする
プチレズっぽい描写もどきがありましたが、
この後、フロリーもイシュトに食われちゃうんだよなぁと思うと
彼女もアムネリスと同様に、
ヴラド大公が生きていたまでが華だったなと
思わずにはいられませんでした。
そのヴラド大公も、
今回は何度も、体調がおかしい描写が描かれました……。
ミアイル暗殺＆アムネリスの婚礼が中止になって以降、
どこをどう見ても──何を取っても
モンゴールという国が危ないと感じられるので、
私は原作の小説で、この先の展開を知っているのに
「大丈夫かな、モンゴールは」と
今さら心配しそうになりました。



後半で挙げたいのは
やはりイシュトとナリス様の対峙シーンでしょう。
深く関わった者を地獄に落とすイシュトの業を考えれば、
ナリス様はここで彼と会わなかった方が
幸せだったかもしれません。

これから先、イシュトはナリス様に対して
並々ならぬ憧れを抱くわけですが、
この感情が嫉妬やコンプレックスも含んでいるのが問題です。
また、自分に必要なのは入口だと、イシュトは言いましたが、
血筋を重んじるパロがイシュトの本質と合わない以上、
彼がパロでその入口を求める事そのものが間違いです。
それに気付かないイシュトに対して、
私は「まだ若いなぁ」と
苦笑いを向けてしまいました。

そうそう。
私の中では、
マルガにいるナリス様の元に
イシュトが忍んでいくシーンが一番印象に残っているので、
ナリス様に対して普通の物言いをしている彼を見るのが
なんだか新鮮でした。







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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
【第23話「如何なる星の下に」】

宜しければ、合わせてご覧下さい。

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