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感想:ミュージカル「ウーマン・イン・ホワイト(再演2010年)」*ネタバレあり [映画・舞台]

青山劇場にて公演中の
ミュージカル「ウーマン・イン・ホワイト」を見てきました。
以下は簡単な感想です。
観劇に支障が出ない程度にネタバレがあります。


作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
作詞:デヴィッド・ジッペル
脚本:シャーロット・ジョーンズ
演出:松本祐子
翻訳・訳詞:竜真知子
音楽監督・指揮:塩田明弘

マリアン・ハルカム:笹本玲奈
ウォルター・ハートライト:田代万里生
ローラ・フェアリー:大和田美帆
フォスコ伯爵:岡幸二郎
白いドレスの女(アン・キャスリック):和音美桜
パーシヴァル・グライド卿:パク・トンハ
フレデリック・フェアリー:光枝明彦


────

前知識を全く入れずに観劇しました。

こちらはミュージカルなので、当然、
音楽劇なわけですけれども、
唄ウマさんのキャストさんが多かったので、
最初から最後まで安心して聴けるのは
観客としてとても有難かったです。
(何を言ってるんだとお笑いになる方もいるかと思いますが
先日観た【キャバレー】)は
ちょっとアレだったので……)

三重奏がとにかく見事でした。
ふと気付いたら、私、口をポカンと開けてましたw
声がきれいに響いてましたね。
まさに三重奏の強味というか、
ソロじゃ出せない深い味わいが出ていたと思います。
天晴でした。



笹本玲奈さんについては
実は私、生で拝見するのは初めてだったのですが
さすがでした。
聡明そうなのも役所に合っていたし、
何より、ローラ役の大和田さんの分まで頑張るぞ!的な
気負いまで見えたような気がして、
そこが本当にローラを愛しているマリアン
──姉妹っぽくて良かったです。
唄が上手いのは、もう当然というか何というか……。
説得力もあって、私はマリアンの心情に釣られて
ホロりときそうになりました。
報われぬ恋は、やはりせつないです。

マリアンの妹ローラ役の大和田美帆さんについては、
「はいはい、親の七光り枠ね」という感じで
全然期待してなかったのですが
意外に唄えていたので(すみません)驚きました。
いくらかわいらしい妹役とはいえ、
もうちょっと声量が欲しい+声が細かったけれど、
高音も頑張ってそこそこ出せていたので、
生意気な事を言わせてもらえば
もっと場数を踏めば、
結構いける舞台役者さんになれると思います。
ソロはもうちょっと頑張ってほしい……。
でも観ていて、
「あ、この人は買いかもしれない」と思いました。
もし他の舞台で再び観る機会があったら
間違いなく注目すると思います。

アン役の和音美桜さんは、
実は私が今回の舞台で一番楽しみにしていた人でした。
宝塚宙組時代の映像で
この方の唄をちょこちょこ聴いた事があって、
「唄うまっ!」とびっくりして、
生で聴く機会が一度もなかったのを非常に惜しんでいたんです……。
そして、ようやく生で聴けたわけですが、
当たり前ですが、やっぱり唄がお上手でした。
さすがだなぁ。
また、同じ唄ウマさんでも
主演の笹本玲奈さんと個性がぶつかってない点が良かったです。
ローラが、姉のマリアンでなく
本当にこちらのアンに似ているので、
劇の内容に合っていた(自然にお話を受け入れられた)のも
良かったと思います。
そして、アンは悲しい人ですね。
なんだか、彼女を知れば知るほど
やるせない気持ちになりました。
マリアンも辛いけれど、
アンの場合は人生そのものが辛い感じがしました。



お話そのものも良かったです。
ミュージカルでミステリーというのは
私は初めて観ましたが、面白いものですね。
怖かったり、笑ったり、泣いたり……と
2時間半強(3時間弱)という長い時間も
あっという間に終わってしまいましたが、
何より! 唄が良かった!
いやぁ……「やっぱりミュージカルは唄だよね!」と
当たり前の事をしみじみと思いました。

個人的には、
ここ半年ぐらいで観たミュージカル系の舞台の中で
一番良かったです。
もう一回、安い席で構わないから観たいです。



────
感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


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2010-01-16 23:13  nice!(0)  コメント(0) 
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