さくらもちモチ

感想：アニメ「バカとテストと召喚獣」 第1問「バカとクラスと召喚戦争」*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

1/6深夜から放送が始まった
アニメ「バカとテストと召喚獣」の感想です。
今回は初回の第1問「バカとクラスと召喚戦争」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


各回の感想記事のURLは、他作品と合わせて
こちらの一覧記事でまとめています。
【アニメ感想一覧：2010年1月 開始作品】


────

普段からライトノベルを全く読まず、
萌えアニメにも美少女キャラにも興味を持たない私にとっては
可もなく不可もない……と思ったのが、一番の感想です。
いえ、実際に視聴する前は
「おそらく苦手だろう」と思っていたので、
不可だと思わなかった分、善戦したのかもしれません。

上記の通り、私はライトノベルに接してませんので
実際にラノベ系の編集をしている部の友達から
「ラノベは表紙買いする人が多い」と教えてもらった時には
「なんだそりゃ」と笑ったのですが
（といっても、某文庫の名作シリーズみたいに、
週刊少年ジャンプの作家が絵を描いたカバーに掛け直しただけで
いきなりベストセラーに復活した事例もありますが）
このアニメを見ていたら、確かにそういう事はあるんだろうなと
思いました。
同じような話を読むなら、
少しでも自分の好きなタイプのキャラクターが出る
（絵でも見られる）お話の方が
良いですものね。



学園もの＋バトルという事で
初っ端から、登場したキャラクターが多いのですが、
総じて印象が薄いなぁと思いました。
特に主人公の吉井。
この作品は、タイトルに「バカ」との単語が使われていますし、
冒頭から、吉井は本物の馬鹿であるとの烙印が押されましたので、
彼は馬鹿である事に存在意義があると思うのですが
今回は、彼がいかに馬鹿であるかが説明されただけで
終わってしまいました。
また、Ａクラス候補だったという姫路さんの存在が切り札でしたが、
今後、高得点を取れる彼女さえいればバトルが何とかなる
＋彼女を他のメンバーが支える（主人公を含む）
という展開になりそうで、
これまた
・不甲斐ない主人公
・そんな主人公に何故かベタ惚れのヒロイン
という、
この手の作品によくありがちな関係性を主体にして
お話が作られそうな悪い予感がしています。
↑これが悪いというわけではないのですが、
ラノベ系原作に限らず、最近の深夜アニメは
そうでない話を探す方が難しいので、
私は食傷気味です。

ここ数年、本来は主人公（ヒーロー）が行なうべき事を
ヒロイン（女の子）が代わってやっていますよね。
それだけ、気の強い女の子が人気で、
自分（主人公）が何もしなくても
複数の可愛い女の子に執着されるシチュエーションを好む男性視聴者が
多いという事なんでしょうが、
さすがにこれだけ多いと、私には魅力的に思えません。
（というか、私は女なので、
さほど魅力を感じない主人公を追いかけ回す彼女らを見て
「こんなのあるわけないww」と
無意味なツッコミを入れる事も、ごくごく稀にあります）



せっかくのバトルものですが、
バトルの駆け引きがとても単純だったのが気になりました。
本来は成績が良い姫路さんに回復試験を受けさせた段階で、
他のメンバーが単なる時間稼ぎでしかないのは明白なので、
わざわざそれを会話で説明された事には笑ってしまいました。
視聴者が簡単に気付く事を主人公が分かっておらず
彼だけが「えええ？」と驚く展開にするのは
お話作りとして初歩で失敗している事になりますし。

また、バトルをメインとしながらも、
上記の通り、策略ではなく、
キャラクターの魅力に頼るお話作りになっていましたので、
この先の回で、それが改善されれば良いなぁと思います。
私は、作戦そのもので、
「あぁそういう手があったか」と驚いてみたいです。



教室の設備入れ替えの為のバトルというのは面白かったですが、
頂点であるＡ組との差ははっきりと描かれていたものの、
すぐ上のＥ組（普通の教室）を始めとする他の教室の差が
はっきりと分からなかったのは、わざとなのでしょうか。
Ｆ組の劣悪な環境は極端なので、
そこから脱却したいという生徒の気持ちは
私にも分かりましたので、
今回のバトルへの流れは良かったと思います。
しかし、他のクラスとのバトルなら、
何か、目に見えるほど明確で切実な理由
（たとえば、クーラーが欲しいとか）がないと
きついかなぁと思いました。
とはいえ、ご存知のように、今回の放送の最後で
いきなりＡ組からバトルを申し込まれたので、
他のクラスとのバトルは当分描かれないようですが。



これは、ファンの方には失礼かもしれませんが、
設定は面白いので、
下手にラノベ系の萌え作品にすることで逃げずに、
もっとキャラクターとバトル要素を煮詰めてお話を作ったら、
普通の出版社からでも出せる
（一般の大人でも読める）作品になれたと思います。
ちょっと色々と勿体ないなと感じました。



あ、ちなみに、
こうした作品の感想記事で「ラノベを読まない」と書くと、
ラノベ信者さんから必ず「凄い偏見だ」とのご意見を頂くのですが、
“ラノベだから読まない”のではなく、
私が読まないジャンルにたまたまラノベが入っている感じです。
何せ、好きな作家さんがいないので……。
私がアニメ版を絶賛した「とらドラ！」ですら
たまたま立ち読みした部分で
三点リーダーがあまりにも多用されているのが気になって
買えませんでしたから。
興味がないからこそ、こうしてアニメを見る事で
新たに興味を持てるようになれば良いなぁと思います。
（内容に興味が持てて、小説の文体が自分に合うなら
ラノベだろうが何だろうが、普通に買いますので）

ところで、いつも疑問に思うのですが
集英社のコバルト文庫はラノベに入れてもいい……んですよね？
それなら、昔はミラージュが好きだったので
ラノベを愛読した過去がある！事になるかもしれません。






……というか、原作の小説からして
本の表紙だけを見ると、
一体誰が主人公なのかが分かりませんね。
もしかして、吉井君は主人公じゃないのww？




────

感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

ランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたらバナーを押してやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます



続きの感想も書きました。
【第2問「ユリとバラと保健体育」】

宜しければ、合わせてどうぞ。

コメント 6

はじめまして。たいやきと申します。
アニメ「バカとテストと召喚獣」の１話の感想についてなのですが、バトルの駆け引きが単純というのは、３０分アニメという限られた時間の中の放送だからではないでしょうか？
さくらさんは原作は未読とのことですが、原作ではもっと頭脳戦？といった感じで、ライトノベルを読むのは初めての私にもとても面白いものでしたよ。
それと、主人公のすべきことを全てヒロインがしているということについてですが、ネタばれになるので申し訳ないのですけれど、原作ではこの戦いの次の戦い（アニメでは省かれてました･･･）で、弱みを握られたヒロインの為に勝ち目のない戦いに体をはって戦うというシーンがあったり、なぜか男からも好かれるというカオスな展開もあったりします。
この先のアニメはどうなるのかは想像もつきませんが、とりあえず今回は１話目ということで作品の概要も織り交ぜていたから内容が薄めになってしまったのではないかなと思います。
なので、もしかしたら２話目３話目はもっとバトル要素なども濃くなる可能性もありえます。
ですので、２話以降もぜひ観てはいかがでしょうか？
長々とすいませんでした。ブログにコメントをするのはおそらく初めてなので、何か御不快になるコメントをしていたら申し訳ありません。
by たいやき (2010-01-10 03:34) 

↑同感です。
でも、アニメは、正直かなり内容はぶかれてて残念 Bクラス戦けっこうおもしろかったのに・・
ライトノベルの方は、おもしろいですよ。けっこう笑えますし、姫路さんがだんだん変わっていく(?)のもおもしろいですよ。　(壊れていくっていうのか・・・?)
初コメなんで、不快になるコメントをしていたら申し訳ありません。
by 謎ノ人 (2010-01-10 10:50) 

■たいやき様
初めまして、こんにちは。コメントありがとうございます。

今回のバトルが単純だった事は、
最近のアニメやドラマでは、視聴者に考えさせてはいけない
（誰にでも瞬時に分かりやすく描く）とする風潮が高いので、
敢えてスタッフ側がそうしたのかもしれません。
少しでも複雑/難解にしてしまうと、
それを理由に離脱してしまう視聴者もいるでしょうし。
ですので、私とは逆で、お手軽さを好む視聴者には、
分かりやすいという点で好評だったかもしれません。

本文に記しております通り、
私は“原作を読まない視聴者”としての立場で
感想記事を記していく予定ですので、
「初めにお読み下さい」の記事に書いております通り、
この先に対するネタバレは、なるべくご遠慮下さい。
どこからネタバレになるかの線引きも
人によって異なるでしょうが、
もう少しぼかして書いて頂けると
ここを閲覧する方への配慮にもなりますので、助かります。

その代わり、放送後にアップした感想記事に対して、
「実は、原作ではこうだった」という補足は歓迎致しますので、
お気が向いた際には宜しくお願い致します。
by さくら (2010-01-10 22:51) 

■ 謎ノ人さま
初めまして、こんにちは。コメントありがとうございます。

原作ではＢクラス戦が初回からあったんですか？
Ａクラスはかなりゴージャスな設備でしたが
Ｂクラスは、戦力よりも、その施設がどのくらいなのかが
気になりました。
この先を見るのが楽しみです。

それと、姫路さんが壊れていくって、ヤンデレ系じゃないですよね。
正直なところ、ヤンデレの魅力が全く分からないので
ちょっと不安になりましたw

個人的には、今回最後に対決を申し込んできたＡクラスの女の子
（秀吉君と双児の子でしたっけ？）がかわいかったので
気になっています。
秀吉君が女の子だったら良かったのにと思った後、
同じ顔の女の子が出てきたので、嬉しかったので……。
by さくら (2010-01-10 22:56) 

アニメを見て思ったことなのですが、メインとなるキャラクター以外は、存在自体が、無いに等しいと言って良いのではないでしょうか。どうせなら、そういう中途半端なことは、しないでもらいたいですね。あと、対戦シーンについてなのですが、横からの視点だけだったので、もっとあらゆる視点から見てみたいものです。ちょっと難しいのかもしれないのですが、ポケモンバトルみたいな感じが良いのではないかと思います。
by エスっち (2010-01-11 10:22) 

■エスっち様
こんにちは。コメントありがとうございます。

こちらの「バカテス」に限らず、学園ものの作品は、
主要キャラクター（主人公＋サブキャラ）の数が
どうしても多くなってしまうので、
彼らをまともに追うだけでも、描写が薄くなってしまう
＋その他大勢の彼らにスポットライトが当たらないのは
仕方のない事かもしれません。

バトルについては、制作側は
昔の2Dのゲーム画面を意識して描いているのではないでしょうか。
私は、「そういうものだ」と思って見ていたせいか、
あまり気になりませんでした。
by さくら (2010-01-26 00:25) 

コメントを書く

コメント投稿に失敗しました。

未入力の項目があります。

認証コードが一致しませんでした。

半角英数字のみのコメントは受け付けできません。

お名前：[必須]
URL：
コメント：

画像認証：	下の画像に表示されている文字を入力してください。